渡邉 陽向 院長の独自取材記事
麻布十番トリニティ歯科
(港区/麻布十番駅)
最終更新日:2025/12/29
麻布十番駅から徒歩1分のビル2階にある「麻布十番トリニティ歯科」。渡邉陽向(わたなべ・ひなた)院長は岩手医科大学を卒業後、都心の歯科医院での勤務を経て、2025年10月1日に同院を開業した。麻布十番の地は、産婦人科医だった祖父も愛した、思い入れが深い「家族の街」だという。祖父の思いを受け継ぎ、目の前の歯科トラブルだけでなく、長期的な歯の健康を見据え、痛みに配慮した丁寧な治療を心がける。「美容院やマッサージ店のように、癒やされに行く感覚で来てもらいたい」と笑顔を見せる渡邉院長に、診療のモットーや地域医療にかける思いを聞いた。
(取材日2025年12月9日)
祖父の愛した街で、家族で通える歯科医院をめざす
院名には、どのような思いが込められていますか?

「the Trinity」は「三位一体」という意味で、祖父・私・歯科医師の今井一博先生の3人のつながりを象徴しています。私の祖父は産婦人科医で、港区の医師会・歯科医師会の合同当直で今井先生と知り合いました。もともとここは、今井先生が院長を務めていた「イマイ歯科クリニック」で、先生が高齢のため引退を考えられていた時、私がこの歯科医院を引き継ぐことを決意しました。長年お世話になった「イマイ歯科クリニック」がなくなってしまうと、患者であった祖母はもちろん、引き継ぎの患者さんも困るだろうと思ったからです。院名のもう一つの由来は、私が好きなアクセサリーブランドの指輪の名前です。そのブランドが昨年100周年を迎えたため、私も当院を100年続けたいという思いを込めています。祖父と今井先生から受け継いだバトンを、次の世代へとつなげていける歯科医院をめざしています。
歯科医師を志したきっかけについてお聞かせください。
実は医学部に入る前提で、まずは岩手医科大学の歯学部に入学しました。ですが歯学部で学ぶうちに、歯が全身の健康に影響する「医療の入り口」だということを知り、歯科の魅力に目覚めたのです。病気を治療するだけでなく、予防やメンテナンスで長く患者さんと付き合えることも大きな魅力でした。卒業後は「大手町プレイス歯科」など都心の一般歯科で7年間勤務し、忙しいビジネスパーソンの治療を数多く経験しました。セラミック治療やインプラント治療など、自由診療でもより良い治療を受けたい患者さんが多く、審美的な治療も得意になりました。
落ち着くすてきな院内ですね。

居心地の良さを重視したくて、ホワイトと木目を基調としたやわらかい雰囲気にしました。和のテイストをアクセントに取り入れて、リラックスできる空間を意識しています。新しい木の自然な香りが漂っていて、患者さんから「ホッとする」と言われることもあるんですよ。照明にもこだわり、明るいライトだけでなく、オレンジ色の間接照明で温かみを演出しています。設計面では、患者さん専用のトイレを新設し、診療ユニットは半個室のように仕切りを高くして他の患者さんと目が合わないよう配慮しました。当院は麻布十番駅から徒歩1分の距離なので、急な痛みにも足を運んでいただきやすいのではないでしょうか。そんな便利さと、居心地の良さを両立させています。
痛みに配慮し、長期的な視点で口腔内の健康を守る
診療において大切にされていることはありますか?

目の前の歯科トラブルだけでなく、お口の中全体を診て治療計画を立てることを大切にしています。なぜそうなったのか原因を説明し、長期的な歯の健康を見据えた治療をご提案します。見た目を整えて機能を良くするためだけの治療より、長持ちさせるための治療を意識しているのです。診療中は、各診療ユニットに口腔内カメラが設置されているので、治療段階をこまめに撮影できます。例えば虫歯の状態、削った後、セラミックを入れた後と、途中経過を段階的に見せることで、「こんなに削る必要があったんだ」という患者さんの理解につなげたいですし、ブラッシングを頑張ってもらえたらと思います。また、糖尿病などの全身疾患がある患者さんは、必要に応じて連携している近隣の大きな病院へご案内します。全身管理も含めて、患者さんにとってより良い治療を提供することを心がけています。
痛みへの配慮について、具体的な取り組みを教えてください。
私自身、麻酔をされるのがとても苦手なので、どうしたら痛みを抑えて麻酔ができるかにはこだわってきました。まず感覚を鈍らせるため表面麻酔を塗布し、麻酔薬は体温に近い温度に温めます。そして粘膜への圧力による痛みを軽減するため、注入スピードをゆっくり調整しています。時間はかかりますが、痛みを抑えた麻酔が実現するには、これらのちょっとしたテクニックが重要なのです。「麻酔は痛いからやめてください」ではなく「今日も麻酔してくれるんですよね」と言ってもらえるよう努めたいです。ホワイトニングの照射器も「イマイ歯科クリニック」から引き継いでいます。歯がしみづらいタイプの機器なので、以前しみてホワイトニングを諦めたような患者さんにも「全然しみなかった」と喜ばれることをめざしています。
患者さんとのコミュニケーションで心がけていることはありますか?

ゆっくり話すと同時に、患者さんのお話を丁寧に聞くことです。治療の説明はもちろんしますが、必ず「ご質問はありますか」と尋ねます。「こんなこと聞いて良いんですか?」と思われるかもしれませんが、でもそんなちょっとしたことが、歯科医師にとって大事なことも多いんですよ。診療のモットーは「丁寧に診療したい」ということ。時間がないからこれで終わり、というような治療は決していたしません。「自分が受けたくない治療はしたくない」「目の前の患者さん一人ひとりと、末永く付き合っていきたい」と思いながら、丁寧な診療を心がけています。
麻布十番の健康を支え、気軽に通える歯科医院へ
スタッフさんについて伺えますか?

「イマイ歯科クリニック」から継続して働いてくれているスタッフもいて、連携はスムーズです。手技はもちろん大事ですが、患者さんに寄り添って話を聞き、おもてなしの精神も大切にしています。顔を見たらこの患者さんだとわかるようにする、足が悪い方は手前のユニットにご案内する、といった気配りができるスタッフばかりです。勉強会にも、全員でこれから積極的に取り組むつもりです。私も歯科医師会の勉強会に所属しているので、歯科衛生士と一緒に参加したいと思っています。今井先生からは、患者さんとのお付き合いの仕方を学びました。今井先生は患者さんとの距離が近くて、プライベートで遊びに誘われるほど信頼されています。ご家族の状況も考慮して、親身になって治療計画を立てる誠実さ。そういった姿勢をスタッフ全員で共有しています。
今後、どのような歯科クリニックにしていきたいですか?
やはり、この地域で末永く続けられる歯科クリニックでありたいと思っています。そのためには、間違った治療や自分が駄目だと思う治療はしないようにしたい。「麻布十番といえば、あの歯医者さんが良いよね」「何かあった時は、あそこが良い」と、皆がうわさをしてくれるような場所になれたらと思います。麻布十番は祖父が大好きな街で、家族で集まるときもこの街のレストランでした。祖父のお墓もこの街にあって、私にとっては「家族の街」なんです。だから地域の人たちに医療貢献し、ご家族皆で通ってもらえる歯科クリニックにしたいんです。歯が医療の入り口だとお話ししましたが、口腔環境を良くすることは全身の健康の底上げにもつながります。麻布十番の健康の質を上げることに、今後も貢献していきたいです。
歯科が苦手な方へメッセージをお願いします。

歯が痛かったりとネガティブな気持ちで来る人が多いのが歯科医院ですよね。ただ、当院はわけのわからないまま治療をすることはありません。居心地の良い空間をつくり、美容院やマッサージ店などと同じように、癒やされに行くような感覚で来ていただきたいと思います。最初は何に困っているのかを一緒に話したいので「おしゃべりしに行こうかな」くらいの感覚で構いません。困っていることがなくても大丈夫です。私自身、映画鑑賞やゴルフが趣味で、最近は庭でレタスを育てています。そんなちょっとした趣味の話などもしながら、リラックスして通っていただける場所にしていきたいと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミックインレー/8万8000円~、セラミッククラウン/14万8500円~、インプラント治療/55万円~、ホワイトニング/オフィスホワイトニング:3万3000円、ホームホワイトニング:3万3000円 ※症例により異なりますので、詳しくはクリニックへお問い合わせください

