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中村 吉成 院長の独自取材記事

なかよしみみはなのどクリニック

(足立区/梅島駅)

最終更新日:2026/08/31

中村吉成院長 なかよしみみはなのどクリニック main

東武伊勢崎線の梅島駅から歩いて12分ほど、足立区梅田の落ち着いた住宅街に「なかよしみみはなのどクリニック」はある。2026年6月に開業した同院は、木目調の温かみある院内にキッズスペースや親子トイレを備え、子どもから高齢者まで幅広い世代が通う。院長の中村吉成先生は、北里大学医学部を卒業後、大学病院やメディカルセンターで耳鼻咽喉科領域の研鑽を積んだ。この地で歯科医院を営んでいた父の背中を見て医療の道を志し、直接患部を見て手を下せる耳鼻咽喉科に魅力を感じたという。「足立区の耳鼻咽喉科ならここだよね、と言ってもらえるクリニックにしたい」と穏やかな口調の中に信念をのぞかせる中村院長に、開業の経緯や診療で大切にしていること、地域に届けたい医療について聞いた。

(取材日2026年8月6日)

歯科医師の父の背中を追い、愛着ある地で開業

まずは医師をめざされたきっかけを教えてください。

中村吉成院長 なかよしみみはなのどクリニック1

父がこの足立区梅田で歯科医院を営んでおり、子どもの頃から医療に親しむ環境で育ちました。正直、家では昼寝ばかりしている父でしたが、職場を訪れると患者さんの質問に丁寧に答え、頼りにされている姿がありました。家とは違うその頼もしさに、地域の一役を担っているのだなと子どもながらに感じたことを覚えています。そうした姿を見ているうちに医療への関心が芽生え、幅広く体全体を診る医療に携わりたいと、医師をめざしました。開業にあたっては、長年歯科医院を経営してきた父がさまざまな面で助言をくれ、今さらながらその存在の大きさを実感しています。

耳鼻咽喉科を選ばれた理由と、ご経歴について教えてください。

最初は漠然と内科を考えていましたが、臨床研修で各科を回る中で耳鼻咽喉科と出合いました。耳・鼻・喉は狭く暗い場所ばかりですが、ヘッドライトや内視鏡を使えば患部を直接見られ、手術器具で自ら処置もできる。つまり自分で見て自分で手を下せるという、そのわかりやすさに惹かれました。神奈川の北里大学病院では、東京より病院数が少ない土地柄もあり、耳鼻咽喉科領域を幅広く経験しました。特に耳の領域に注力し、難聴や中耳炎の手術に継続して携わることで専門性を高めました。一方、地域密着の北里大学メディカルセンターでは一般的な耳鼻咽喉科疾患を数多く経験しました。人的リソースなどの面から主体的に判断しないといけない場面も多く、治療法の検討や情報収集も自ら積極的に行っていました。その時の試行錯誤は今の診療にもつながっていると思っています。

この地で開業を決意された経緯を教えてください。

中村吉成院長 なかよしみみはなのどクリニック2

父が歯科医院を引退した後、親しんできたこの土地を生かせないかと考え始めたのがきっかけです。その頃メディカルセンター勤務の傍ら、地域密着の耳鼻咽喉科クリニックで働く機会がありました。丁寧な説明と先進の設備がそろい、患者さんが笑顔で帰っていく。自分が開業するならこうありたいなと強く思い、「あの先生だったらいいかな」「足立区の耳鼻咽喉科ならここだよね」と言っていただけるクリニックをめざして開業を決意しました。当院のコンセプトは「家族みんなの耳・鼻・喉の相談窓口」です。ここ梅田は下町の温かさが残る街で、昔からお住まいの方も新しく来られた方もいらっしゃいます。現在もお子さんからご高齢の方まで幅広い世代にご来院いただいています。

「見える診療」ときめ細かな工夫で家族に寄り添う

診療において大切にされていることを教えてください。

中村吉成院長 なかよしみみはなのどクリニック3

まずは、適切な診断と丁寧な説明です。CTをはじめ先進の医療機器を導入し、副鼻腔炎などが疑われる方にもはっきりと診断をお示しできるように体制を整えました。診察では電子内視鏡の映像を、医師側と患者さん側の2つのモニターに映し出し、一緒にご覧いただきながら説明します。ご自身の目で状態を確認していただくと、納得感は大きく変わるものです。診療後に見返せる資料も用意しており、ウェブサイトには私の手描きのイラストも載せています。帰宅後に振り返っていただくことが理解の助けになると考えるからです。よく聞く「自分が何をされているのかわからないまま薬を飲んでいる」という状態は、自分の診療では絶対に避けたいなと。病気のリスクも含めた正しい情報を丁寧にお伝えし、同じ目線で治療に臨むことを心がけています。

お子さんの診療についてもお聞かせください。

お子さんの受診先として小児科と迷われる方は多いと思います。全身を診る点では小児科に強みがありますが、耳鼻咽喉科の良さは「局所を診ること」にあります。鼻の奥を直接見て、吸って洗って、薬を届ける局所治療は耳鼻咽喉科ならではですし、中耳炎を起こしやすいお子さんの耳を細かく観察できるのも強みです。お子さんの鼻水は本当にしつこくて、多くの親御さんが困っていらっしゃいます。当院では「鼻吸い特急券」を用意し、鼻の吸引処置やネブライザーによる吸入治療をスムーズにご案内しています。そんなふうに1回来て薬を出して終わりではなく、つらいときにいつでも処置をして差し上げられるのが耳鼻咽喉科の良さだと思います。お薬も粉やシロップなどお子さんのご要望に合わせられるよう薬局と協力して対応しており、院内にはキッズスペースや親子トイレも備えています。

ほかにも患者さんのために工夫されていることはありますか。

中村吉成院長 なかよしみみはなのどクリニック4

当院のような町のクリニックに求められることを最大限やり、かゆいところに手が届くようにしたいと考えています。例えば少量の血液で調べられるアレルギー検査もその一つ。従来の注射による採血ではお子さんが痛がって検査できないというお声が多く、そのハードルを下げるために導入しています。睡眠時無呼吸症候群の精密検査においても、通常は入院となりますが、症状に応じて自宅で実施できる検査をご提案できる場合があります。お仕事やご家庭の都合がある方の負担を少しでも減らせればと思っています。また、耳鼻咽喉科は直接診てこその科ですが、仕事や子育て、介護などで来院が難しい方にも、まず医療が届くようにしたいという思いから、オンライン診療も取り入れています。

「便利でありたい」を形に、地域の相談窓口をめざす

継続的な通院が必要な方への配慮について教えてください。

中村吉成院長 なかよしみみはなのどクリニック5

ひたすら「便利でありたい」という思いから、さまざまな専門性に特化した外来診療枠を、一般外来とは別の枠で設けています。舌下免疫療法やCPAPによる治療では月1回の受診が必要ですが、回を重ねると診察は短時間で済みます。それなのに一般外来に混じって長く待たされ、呼ばれても数分で終わる。 あの待ち時間は何だったのかと思ってしまいますよね。そうした方が快適に受診できるよう、開業前から仕組みを整えました。花粉症で毎年同じ処方の方も同様です。ちなみにCPAP機器は複数のメーカー・機種をご用意し、症状や生活に合ったものを選んでいただけます。補聴器の外来やアレルギー検査の外来なども含め、継続的な通院の負担をできるだけ軽くしたいと考えています。

患者さんが増えていく中で大切にしていきたいことはありますか。

開業して間もない今はお一人お一人に時間をかけて向き合える環境ですが、今後多くの方にご来院いただくようになっても、同じ質を保ちたいと考えています。時間に限りがある中でも、説明の丁寧さや患者さんとの対話をおろそかにしたくはありません。工夫を重ねながら、診療の質を損なわないクリニックであり続けたいと思っています。ちなみに院内は木目調の落ち着いた雰囲気にまとめ、どなたにもリラックスしていただける空間にできるよう配慮しています。入り口はバリアフリー仕様で、ゆったりとした待合室のほか、おむつ交換台やベビーチェアを備えた親子トイレも設けています。どんな年代の患者さんも安心して過ごしていただけたらと願っています。

最後に地域の方へメッセージをお願いします。

中村吉成院長 なかよしみみはなのどクリニック6

町のクリニックというのは、結局のところ医療の入り口だと思っています。入り口で対応できることはしっかり診て、より専門的な治療が必要な場合には適切な病院におつなぎする。そうした形で医療は成り立っていますが、私はその中でも「入り口の入り口」をめざしていきたいと考えています。気になることがあったとき、まず相談してみようかなと思っていただける場所。それが当院のありたい姿です。年齢の制限を設けるつもりはまったくありませんので、小さなお子さんからご高齢の方まで、耳・鼻・喉のことで困ったら、どうぞ気軽にいらしてください。「家族みんなの耳・鼻・喉の相談窓口」として、地域の皆さんのお力になれるよう努めてまいります。