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朝廣 賢哲 院長の独自取材記事

朝廣歯科クリニック

(横浜市栄区/港南台駅)

最終更新日:2022/03/29

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港南台駅から桂台中央行きのバスに乗り、犬山南停留所で下車。そこから徒歩1分、上郷郵便局の目の前にある「朝廣歯科クリニック」。ここは1歳から90歳を超える幅広い患者が訪れる、まさに「町の歯医者さん」。いつも笑顔の絶えない朝廣賢哲院長は、クリニックでの一般的な診療のほかにも、栄区の介護福祉施設や自宅で生活する高齢者の訪問診療を積極的に行っている。さらには、講演活動を通して口腔ケアの大切さを伝えるなど、地域医療の向上にも尽力。「地域の人と一緒に成長してきました」と語り、とにかく「仕事が楽しい」という。そんな朝廣院長に、地域の歯科医療にかける情熱、高齢化社会における歯科医療のあり方、さらには意外な趣味についてなど、中身の濃い話を聞くことができた。

(取材日2012年8月23日/更新日2021年12月15日)

震災後、注目が高まる誤嚥性肺炎。高齢者の口腔ケアを

ご実家のある町に開業されたそうですね。

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開業したのは1990年のことです。当院は私の実家に併設されていて、栄区犬山町には周辺の住宅街ができた当初から住んでいるので、ずっと地域の人たちと一緒に成長してきました。父は税理士で、ここにはもともと父の税理士事務所がありましたが、開業する際に事務所を2階に移してもらい、1階でクリニックを始めました。開業前は、北海道医療大学歯学部を卒業した後、横浜市立大学附属病院で研修を受け、口腔外科に勤務していました。そのほかの病院でもアルバイトの形で診療に携わり、さまざまな経験を積みました。現在、歯科大学に残り研鑽を続けていた息子が、2022年9月には港南台駅の近くで開業するために戻ってきており、開業までの間、朝廣歯科クリニックで親子で治療を行っています。9月には息子が独立して体制は戻りますが、引き続き真摯に診療を続けたいと思っています。

患者さんはどんな年齢層の方が多いですか?

1歳から90歳以上まで幅広いですね。開業当時はほとんどが60歳くらいまでの方でしたが、全体的に高齢化して診療も変化してきました。例えば、誤嚥性肺炎の問題に取り組んでいること。阪神大震災や東日本大震災の後、被災した高齢者の中から誤嚥性肺炎で亡くなる方が多いというニュースがありました。これは口腔内の衛生管理ができず、体調が悪化したことによるものと考えられますが、私も地域の高齢者に同じ状況が起きないよう何かしたいと思うようになったのです。そこでまず、摂食・嚥下障害の勉強会に積極的に参加。その後横浜市桂台地域ケアプラザの運営協議会委員になり、地域の公衆衛生活動に取り組むようになりました。こうした高齢者を守る活動には関係者同士の連携が大事で、医科や福祉施設に加え、ケアマネジャーとの意思疎通も欠かせません。施設の利用者さんを安心して任せてもらえるよう日頃から交流を深め、信頼関係を築くことが大切です。

高齢者の口の健康を守るために重要なことは何だとお考えですか?

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誤嚥性肺炎を防ぐためにはやはり口腔ケアが重要で、悪くなってから処置をするのではないのはもちろんのこと、もっとさらに早い段階で、60歳くらいの方の口腔ケアに対するIQを上げていくことが必要です。これまでも各所で予防の大切さを講演させていただきましたが、今後も呼ばれればどこへでもボランティアで伺うつもりです。加えて、口の機能を維持することも大切ですから、機能訓練を目的とした口腔体操の指導もしています。具体的には早口言葉の練習などですね。時には患者さんに合わせて教本を手作りしてお渡しすることも。また、栄区でも独居の高齢者が増えてきて、クリニックに来て久しぶりに人と会話をしたという方や、ご夫婦二人で暮らしていてもほとんど会話がない方もいます。ですから民生委員を務める知人に相談し、患者さんが住む地区で高齢者が集まってお話をするグループに紹介してもらったこともありましたね。

保険内でのレーザー治療など患者本位の診療を

診療にあたってのこだわりはありますか?

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一度担当した患者さんは私が最後まで診ることです。ブリッジや入れ歯、自費診療の物などは別として、詰め物やかぶせ物なども開業当時よりほとんど自分で作っています。歯科技工士さんにお願いする際には、ただ発注するだけでなく、クリニックに来てもらって実際に患者さんの歯を直接見てもらうことも。そうしないと、微妙な色などが出せないからです。口の中は直接見ないとわからないもの。ですから、普段の治療でも自分でしっかり確認しないと気が済みません。患者さんも私に診てもらおうと来たのに、途中で他の人に変わってしまったら納得できないと思いますから。一方、口腔衛生指導については、信頼できる歯科衛生士さんにもお任せしており、クリーニングだけでなく丁寧なブラッシング指導に力を入れています。

先生はもともと口腔外科が専門と伺っていますが、現在もこの分野を中心に診療を?

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抜歯は得意ですが、あくまで患者さんとの相談の上で抜くかを決めます。抜きたくないのに無理に説得して抜くことはしませんし、抜いてほしい方にも、まずはよく検査して、抜くべきとわかってから抜く。しかしその場ですぐには抜かず、必ず次回に持ち越すように心がけています。ご本人に考えてもらう時間を設け、しっかりと意志を確認したところで処置するのです。その際、納得がいかなければセカンドオピニオンでほかのクリニックに相談に行って良いとも思っています。

患者さんの意思や選択を尊重されているんですね。

抜歯に限らず、歯科医師がどれだけ選択肢を持って提案できるかが重要だと思っています。得意だからと特定の治療についてしか話さないのではなく、幅広い選択肢から患者さんに選んでもらうようにすべきでしょう。当院は保険診療が中心ですが、レーザーやCAD/CAMシステムというコンピューターを使用したセラミック治療に対応するなど、治療のために先進の機器も用意しています。とはいえ大切なのは高価な機器で治療を行うことではなく、患者さん本位の診療。ですから当院では本当に必要と判断した場合に患者さんと相談の上でレーザーを使用し、それもあくまで保険内で追加はいただいていません。だから今のところ設備投資の回収率はゼロで……。いやまあ、良いでしょう。私はこの仕事が好きでやっているので(笑)。

何より仕事が楽しい。今後は自分が育った地域のために

先生はなぜ歯科医師を職業に選ばれたのですか?

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中学の頃には歯科医師になると決めていました。もともと手先は器用でしたが、きっかけは自分でもよくわかりません。小学生の当時、母はプラモデルを買ってくれなかったので、近所で家を建てていると知れば余った木材をもらってきて、自分で船や飛行機などをいくつも作って遊んでいました。中学に入ってからも美術などが好きでしたね。部活はサッカー部でしたが、とにかく細かい作業が得意でした。

地域の健康を守っている先生ですが、ご自身の健康法などはありますか?

医療に携わる人間としてあまり良くないことですが、ないんです(笑)。でも、仕事に関しては、いろいろな人との出会いがあるし、楽しいのでストレスもないんですよ。人の役に立てることも、何かをつくることも実に楽しい。そんな中で、最近の趣味は「1人カラオケ」です。私は好きで歌っているだけですが、実際、「歌う」という行為は、「話す」「笑う」と同様に、健康づくりに役立つといわれていますね。誤嚥性肺炎の予防などにも有用ですが、知り合いの高齢者で喉の機能が落ちていない方の中には歌や詩吟が趣味という人も。ぜひ、カラオケも取り入れてみては?

最後に、今後の展望について教えていただけますか?

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栄区は私が守る!(笑)。冗談ですが、それくらいの意気込みでこれからも仕事をしていきたいですね。歯科医師として、自分の育った地域のために何ができるかを常に考えています。ただ、私もだんだんと年を重ねてきたので、患者さんの現状をいかに維持し、少しでも健康なまま次の世代に引き継ぐかをベースに治療を進めています。そのためにも最新の医療を求めるというよりは、今後も予防歯科を重視していきたいです。また、今はコロナ禍で通院に不安を感じる方もいると思いますから、いつにも増して感染症対策を徹底しています。外気と室内の空気の入れ替えを行うパイプを設置したり、クラスB滅菌機や紫外線で院内を消毒するライトを導入したり、環境も整えておりますので、どうぞお気軽に相談にいらしてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

スポーツ用マウスピース作製/5500円~、セラミック治療/4万4000円~

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