健診後の精密検査や経過観察に
身近なクリニックでCT検査を
えがさき内科・呼吸器クリニック
(横浜市鶴見区/矢向駅)
最終更新日:2026/01/13
- 保険診療
健康診断のエックス線検査で異常を指摘されながら、忙しさから2次検査を後回しにしている人もいるのではないだろうか。大きな病院での検査は、予約の手間や長い待ち時間などの負担もあり、つい足が遠のいてしまいがちだ。しかし、もしかしたら思わぬ病気が隠れている可能性もある。「えがさき内科・呼吸器クリニック」の院長で、日本呼吸器学会呼吸器専門医の佐藤英臣先生は「エックス線で肺に影があっても病気だとは限りませんが、原因をはっきりさせるためにも早めにCT検査を受けていただきたいですね」と訴える。院内にCT検査装置を備え、間質性肺炎や肺がん、慢性閉塞性肺疾患などの早期発見・早期治療に力を入れる佐藤院長に、身近なクリニックで受けるCT検査の有用性について話を聞いた。
(取材日2025年12月22日)
目次
即日撮影し当日中の結果説明も可能、エックス線では見えにくい部分も詳細に観察できるCT検査
- QCT検査とはどのような検査なのでしょうか?
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A
▲適切な診察を心がける佐藤院長
CT検査とは、ドーナツ状の装置の中に体を入れ、エックス線を照射して体の内部を詳しく画像化する検査です。通常のエックス線検査が体の正面、もしくは横の一方向から撮影するのに対し、CT検査では連続してエックス線を照射し、体を輪切りにするような断面画像を多数作成します。これにより、肺などの臓器や病変を立体的かつ精密に確認することができます。例えば、肺炎が疑われていたケースでも、CT検査を行うことで心不全の可能性に気づくことがあります。CT検査があることで、より適切な診断が可能になり、診断の幅が大きく広がると感じています。
- Qこちらではどのような時にCT検査を実施されていますか?
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A
▲CT検査で早期発見・早期治療をめざす
私は呼吸器内科が専門で、主に呼吸器疾患の診断を行っています。例えば健康診断の胸部エックス線検査で胸部異常陰影を指摘された場合は、肺がんや肺炎などが疑われるため、CT検査で詳しく調べます。また咳や痰が長く続き、発熱や息苦しさを伴う場合、特に高齢の方では肺炎を疑ってCT検査を行います。肺炎は種類によって治療法が異なるため、CTで肺の状態を確認することが適切な治療につながります。さらに間質性肺炎や肺気腫、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの診断にも役立ちます。近年増加傾向にある非結核性抗酸菌症は診断が難しい病気ですが、当院では診断や紹介患者さんのフォローが可能です。
- QクリニックでCT検査が受けられるメリットは何でしょうか?
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A
▲一般内科や生活習慣病など幅広い診療を提供し、地域医療を支える
CTを備えていないクリニックの場合、必要に応じてCT検査専門のクリニックや総合病院の予約を取り直し、別日に改めて受診する必要があります。何度も通院の時間を取られることは、患者さんにとって大きな負担ですし、結果的に経過観察で済むケースも少なくありません。総合病院などは待ち時間が長くなりがちなため、忙しい中で通院するのは大変です。また病院には、より重症度の高い患者さんを中心に診る役割があります。当院のような地域のクリニックでCT検査や経過観察を行うことができれば、地域の医療資源の有効活用にもつながると考えています。
- Q検査を受けるにあたっての注意点を教えてください。
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A
▲病院並みの検査を、地域のクリニックでスピーディーに提供
事前の準備は不要で、検査自体は1〜2分ほどで終了します。ただし、妊娠中の方や体内にペースメーカーを埋め込まれている方は注意が必要です。ペースメーカーはCT検査が可能な機種かどうかを確認する必要がありますので、該当する方は事前にお知らせください。CT検査は診察やエックス線検査の結果を踏まえ、医師が必要と判断した場合に行われます。放射線被ばくの観点から、むやみに行う検査ではありませんが、怖い疾患を見逃さないためには、必要な検査となります。エックス線検査で診断が可能であればCT検査は行わないなど必要最小限にとどめることを意識しつつ、怖がりすぎずに受けていただきたいと思います。
- Q検査で病気が見つかった場合はどうなりますか?
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A
▲治療後のフォローにも力を入れ、患者の不安を軽減する
CT検査の結果、経過観察が必要と判断した場合は当院で定期的にフォローを行います。その中で、より詳しい検査や専門的な治療が必要と判断した際には、速やかに専門の医療機関へご紹介します。同じ鶴見区にある「済生会横浜市東部病院」をはじめ、川崎市内の病院やがん専門病院など、患者さんの病状や通院のしやすさを考慮し、適切な医療機関を選んで連携しています。当院が身近な窓口として役割を担い、必要に応じて専門施設につなぐことで患者さんの負担を減らすとともに、医療機関同士が役割分担しながら地域医療に貢献していきたいと考えています。

