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河﨑 勉 院長の独自取材記事

よこはま内科・呼吸器クリニック

(横浜市中区/山手駅)

最終更新日:2025/11/17

河﨑勉院長 よこはま内科・呼吸器クリニック main

山手駅から徒歩15分の住宅街に2025年9月に開業した「よこはま内科・呼吸器クリニック」。河﨑勉院長は30年を超える臨床経験を持ち、横浜市立みなと赤十字病院で呼吸器内科部長を10年以上務めた呼吸器のスペシャリストだ。肺がん治療を専門とし、重篤な患者を多数診てきた経験から「より患者さんの身近な存在として、痛みやつらさに寄り添いながら、地域の方の健康を守っていきたい」と開業を決意した。院内は白を基調とした温かみのある雰囲気で緊張感を和らげる。「地域の方々に信頼される診療をめざすことが前提。その上で患者さんお一人お一人にこまやかに寄り添うことを大切にしていきたいです」と穏やかに話す河﨑院長。呼吸器の専門性を生かしながら、かかりつけ医として地域医療に貢献する思いを聞いた。

(取材日2025年10月21日)

大規模病院での長年の経験を経て、地域医療の現場へ

開業までの経緯について教えてください。

河﨑勉院長 よこはま内科・呼吸器クリニック1

医師になって30年以上、そのうち20年以上を横浜で診療してきました。2014年から開業直前までは横浜市立みなと赤十字病院の呼吸器内科部長として、多くの重篤な患者さんを診てきました。特に新型コロナウイルス感染症の流行期は、まさに命がけの現場でした。患者さんを救うために全力を尽くすと同時に、スタッフを感染させないように守り抜くと決めて、チーム一丸となって対応しました。本当に大変な時期でしたが、あの経験が今の診療にも生きています。病院ではすでに病状が進行した状態で来院される方が多く、もっと早い段階で適切な治療ができていればと思うケースも少なくありませんでした。そうした思いから、地域の皆さんの健康を“入り口の段階”で支えたい、かかりつけ医として力を尽くしたいと考えるようになり、開業を決意しました。

クリニックの環境づくりにおけるこだわりはありますか?

患者さんにリラックスして来院していただきたいという思いから、白を基調に暖色系のオレンジや茶色、木目調を取り入れて、気持ちが安らぐ内装にしました。暖かみのある色調で圧迫感のない空間づくりを心がけています。クリニックのロゴマークには、スムーズな呼吸への願いを込めて「スースーちゃん」というリスのキャラクターにしました。患者さんに”リラックス”して通っていただけるよう、「リス」と「リラックス」をかけ合わせています。家族でアイデアを出し合い生まれました。緑の葉はきれいな酸素を、聴診器は内科・呼吸器科をイメージしています。また当院は院内の検査機器も充実しており、呼気一酸化窒素検査を含む呼吸機能検査など喘息診断に必要な機器はもちろん、先進的な画像診断AIも導入。リクライニングチェアを備えた点滴スペースも設け、快適に治療を受けていただける環境を整えました。

医師としてのこれまでの歩みをお聞かせください。

河﨑勉院長 よこはま内科・呼吸器クリニック2

東京科学大学(旧・東京医科歯科大学)を卒業後、横浜市立みなと赤十字病院の前身である横浜赤十字病院で医師としてのキャリアをスタートしました。その後、大学や地域の中核病院などで経験を積み、ご縁があって再び横浜に戻ってきました。以来、横浜市立みなと赤十字病院で診療を続け、肺がん治療を専門に研鑽を積む中で、緩和ケアにも携わるようになりました。また、中堅・若手医師の育成や指導にも力を注いできました。長年にわたり多くの患者さんを診てきた中で、教科書やガイドラインだけでは対応しきれないような、複雑な病状の方に向き合う機会も多くありました。そうした経験を通じて、基本に忠実でありながらも、個々の患者さんにふさわしい治療を柔軟に考えられるようになったと感じています。救急の現場では1秒を争う判断が求められましたが、外来では患者さんに安心してお話しいただけるよう、和やかで丁寧な診療を心がけています。

呼吸器領域の専門性を生かした診療を提供

どのような患者さんが多く来院されていますか?

河﨑勉院長 よこはま内科・呼吸器クリニック3

最近の寒暖差や天候の不安定さの影響もあり、初診では「咳がなかなか治まらない」という呼吸器症状で来られる方が多いです。他の医療施設で治療したけれど良くならず、専門の医療機関を求めて来院される方も少なくありません。中には、ご本人が気づかない喘息の方もいらっしゃいます。喘息以外にも、タバコが原因とされるCOPD(慢性閉塞性肺疾患)、気管支肺炎、気胸、睡眠時無呼吸症候群など、呼吸器領域の疾患に幅広く対応しています。禁煙の外来に相談に来られる方もいらっしゃいます。また、健診で異常を指摘され「近くで通いやすいから」と生活習慣病の治療に通われる方も増えてきました。高齢者は呼吸器疾患と生活習慣病を併せ持つことも多く、一般内科と呼吸器内科、双方の知識を生かして総合的に診察しています。

咳症状の診断の流れについて詳しく教えてください。

まず咳がいつ頃から始まったか、風邪にかかったか、昼と夜でどちらが多いか、以前にも同じ症状があったか、痰や鼻水、息苦しさやゼーゼー・ヒューヒューという喘鳴を自覚しているかなど、詳しくお聞きします。聴診で肺炎や喘息特有の音がないか確認し、必要に応じてエックス線や血液検査も行います。長引く咳は感染症以外の要因が関係していることが多く、喘息が背景にある場合は呼気一酸化窒素検査を含む呼吸機能検査を行い総合的に診断します。アレルギーが原因のこともあれば、副鼻腔炎の後鼻漏や胃酸逆流による刺激が原因のこともあります。咳喘息は放置すると呼吸困難や喘鳴を伴う気管支喘息に移行することもあるため、早めの治療が大切です。

診療において心がけているのはどのようなことですか。

河﨑勉院長 よこはま内科・呼吸器クリニック4

患者さんのお話をしっかり聴き、身体的な症状だけでなく、その背景や心理的要因も含めた全人的医療を実践したいと思っております。お一人お一人に寄り添った診療を行う姿勢を大切にしています。患者さんがご自身の悩みやつらいことなどを気軽にお話しいただけるような関係を築くことが目標です。当院の理念である「信頼と安心」「礼節と心地良さ」を大切に、患者さんに「ここに来て良かった」と思っていただける居心地の良いクリニックをめざしています。

チーム全体でつくる、頼れる地域医療の拠点

スタッフとの連携やチーム医療について教えてください。

河﨑勉院長 よこはま内科・呼吸器クリニック5

開業して間もないですが、スタッフに本当に恵まれています。温かい雰囲気のクリニックとなっていることを実感しています。患者さん本位であること、その方のつらさに寄り添う姿勢を基本にすることをスタッフ全員で心がけています。患者さんのご様子をよく見てお声がけをするなど、どんな場面でもこまやかな気配りが自然にできるスタッフばかりです。親身になって寄り添い、患者さんが安心できるような優しさを大切にしています。こうした関わりがクリニック全体に広がっており、患者さんにもその雰囲気が伝わっていると感じます。一緒にいて気持ちが安らぐ本当にすてきなスタッフに恵まれました。自慢のスタッフです。

今後どのような診療を展開していきたいですか?

これまでの経験を生かしながら、専門性にこだわりすぎず、幅広い症状でお悩みの方に気軽に相談していただける“地域のかかりつけ医”でありたいと思っています。中核病院勤務で培った知見や精密な検査体制、そして長年築いてきた他の医療機関との信頼関係も、当院ならではの強みです。横浜市立みなと赤十字病院をはじめ、JCHO横浜中央病院、横浜市立大学附属市民総合医療センターなどと連携し、顔の見える関係の中で、必要に応じて迅速に患者さんをご紹介します。また、横浜市の肺がん検診にも長く携わっており、胸部エックス線検査の2次読影が専門の医師として10年以上の経験があります。そうした経験を地域の予防医療にも生かし、皆さんの健康を支えていけたらと思っています。

地域の皆さんへメッセージをお願いします。

河﨑勉院長 よこはま内科・呼吸器クリニック6

当院では、長引く咳などの呼吸器症状から風邪や生活習慣病などの一般的な内科疾患まで、幅広く対応しています。これまでの経験を生かし、予防と早期発見を大切にしながら患者さんお一人お一人の健康を支えていきたいと思っております。何かお困りのことがございましたらお一人で悩まずに、一度お気軽にご相談いただければ幸いです。地域の皆さんに信頼されるかかりつけ医をめざし、地域医療に貢献できるよう邁進していきます。

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