身近なかかりつけでCT検査
早期発見で脳の健康を守る
なりた内科・脳神経内科
(成田市/成田駅)
最終更新日:2025/10/15


- 保険診療
頭痛、物忘れなど脳に関して気になることがあっても「どこで何から調べてもらったらいいのかわからない」と戸惑っている人もいるだろう。そんな時はCTを備えた脳神経内科を訪ねてみてはどうだろうか。例えば「なりた内科・脳神経内科」もそのようなクリニックの一つだ。院長の北山仁久(きたやま・よしひさ)先生は、多くの人にとって身近な場所で脳の健康を守りたいという思いで開業。先進のマルチスライスCTを導入し、受診日当日でも必要があればただちにCT検査を行っている。あらためて検査日を予約する必要がないのは患者にとっても便利だろう。脳神経内科のプライマリケアでなぜCT検査が重要なのか、北山先生に詳しく話を聞いた。
(取材日2025年9月26日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q脳神経内科ではどのような時にCT検査をしますか?
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A
当院では頭痛、しびれ、物忘れ、めまい、震え、けいれん、動きにくさなどを訴える方に、必要に応じてCT検査を行っています。単なる頭痛と思っていても、検査で重篤な疾患が見つかる例も少なくありません。特に要注意なのが認知症です。認知症の多くはアルツハイマー型認知症・レビー小体型認知症・脳血管性認知症で、現在のところ治療法が確立されていません。ですが一方で、正常圧水頭症・甲状腺機能低下症・ビタミン欠乏症などが原因の「治療できる認知症」もあります。これらを見逃さないために血液検査や神経心理検査、CT検査が必要です。また、頭を強打した際に脳に問題が起きていないか調べるのにCT検査を行うこともあります。
- QCT検査でどのような疾患がわかるのでしょうか。
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A
例えば、頭部CT検査では認知症による脳の萎縮を確認できます。そのほか、脳出血、くも膜下出血、脳腫瘍など、早期治療で予後が大きく変わる重篤な脳疾患の発見にも役立ちます。大きな病院では検査のための予約が必要な場合もありますが、当院では受診日当日に診察からシームレスに検査にご案内することも可能です。CTはとても有用な検査ではありますが、ご病状によってはMRIが必要なの場合もあり、提携している基幹病院に迅速につなげています。頭部CT検査をメインにしていますが、胸部CTで肺炎、肺がん、気胸などの呼吸器疾患の検査も可能です。
- Qどのようなタイミングで受診したら良いのでしょうか。
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A
頭痛などの症状が突然強く出た時はもちろん、ずっと困っている問題を抱えているなら、一度受診していただければと思います。例えば、30代で片頭痛に悩んでいた方に脳腫瘍が見つかったという例もあります。重症化を防ぐためにも、できるだけ早く医師に相談することは大事です。また、脳神経内科の疾患は1回の診察では診断がつかないことも多々あります。問診をしてCT検査などを行い、薬を使ってみてしばらく様子を見る……といった流れを繰り返して、やっと病気を突き止めることができるケースも少なくありません。他科よりも時間が必要な診療科ともいえるので、早めの検査をお勧めします。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1問診票に記入
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ウェブ問診または紙の問診票に必要事項を記入する。どのような症状がいつから、どんなときに出るのかなどを聞かれる。既往歴、家族歴、アレルギーの有無などについても答える。
- 2神経学的診察を受ける
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問診票をもとにした医師の聞き取りを受ける。同時に神経学的診察が行われる。神経学的診察では手足の動きや感覚異常の確認を行う。また、打腱器で膝や手などを軽くたたいて、その反応を確認。そのほか、眼球運動、瞳孔の大きさ・対光反射、顔面の筋力などの脳神経に関わる項目もチェックする。CT検査の必要ありと診断されたら検査室へ移動。
- 3CT検査を受ける
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診察台にあおむけに寝ると、頭部が自動的にドーナツ状のスキャナーの中へとゆっくり運ばれていく。トンネル型のMRIのような閉所感もなく、大きな音もしない。放射線によって輪切りにされた頭部の画像を短時間で撮影していく。
- 4検査結果の説明
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診察室に戻り、撮影した画像を見せてもらいながら説明を受ける。医師から今後の治療方針に関する詳しい説明がある。高度医療が必要と判断された場合は適切な大規模病院を紹介してもらう。
- 5定期通院
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認知症ならば脳内の経過観察のために、年に1回のCT検査を勧められる。同院では頭痛の場合、投薬治療や生活指導のために1ヵ月に1度の通院が推奨しているが、必要のない限り、あらためてCT検査を行うことはない。脳疾患は生活習慣病との関連も深いため、血圧・血糖値・コレステロール値が高めの場合は、定期的に血液検査を行い、数値のコントロールを図る。