杉山 夏樹 院長の独自取材記事
Ohana Dental Clinic
(日進市/赤池駅)
最終更新日:2025/11/04
赤池駅周辺は、近年ショッピングモールや新しい店舗が開業し、宅地開発もされている地域。その赤池町に2025年11月開業の「Ohana Dental Clinic(オハナデンタルクリニック)」。「Ohana」は、ハワイ語で家族や深い絆を意味する。杉山夏樹院長が、「家族のように患者と信頼の絆を育んでいきたい」という思いで名づけた。どんな口の状態でも一つの歯科医院で完結できるよう、一般歯科はもちろんインプラント治療や矯正治療などオールマイティーに対応していく。開業を前にした杉山院長に、新しいクリニックについて話を聞いた。
(取材日2025年9月4日)
患者と「家族のような信頼の絆」を結ぶクリニック
「Ohana」はハワイ語ですね。どんな思いで名づけたのですか?

Ohana(オハナ)というのは、ハワイ語で家族とか深い絆を意味します。患者さんと家族のように信頼の絆を育みたいという思いから、クリニック名を考えました。長期的に健康について相談のできる、人生のパートナーのような存在になれたらいいなと思っています。クリニック名に「家族」と入れるとなんとなく重くなってしまうので、何かいい言葉はないかと考えていた時に、ハワイが舞台のアニメ映画を観てヒントをもらいました。僕は南国リゾートが大好きで、妻と一緒にダイビングもするので、ハワイ語の響きも気に入っています。院内は、空や海をイメージした水色と、木目調で統一しました。患者さんがリラックスして治療を受けていただければいいなと思っています。
爽やかなイメージの内装ですね。設計のこだわりなどあれば教えてください。
オペ室は個室で、一般の診療チェアは半個室タイプです。診療チェアの中には、口腔内写真が撮影できるチェアもあり、治療中に撮影してすぐに患者さんと一緒にお口の中を確認することができます。小さいお子さんと一緒に入れる広めのファミリー室にはテレビもあるので、お母さんの治療中も安心して横で遊んで待つことができますよ。もちろん院内はバリアフリーで、待合室にはキッズスペースもあります。勤務医の頃から改善したいと考えていた、受付での名前の呼び出しは、新しいシステムによってなくすことができました。患者さんのプライバシーに配慮して、名前ではなく番号でお呼びします。また、待ち時間も減らしたかったので、受付で予約を取るのではなく、診療中の空き時間にスタッフが診療チェア脇で予約のご相談をします。自動精算機も導入したので、患者さんは治療が終わったらご自身で精算してスムーズに帰れるような動線になる予定です。
先生が診療をする上で大事にしていることはありますか?

治療中は目にタオルをかけられていて、患者さんとしても何をされているのかわからない状態だと思います。でもそれって不安ですよね? なので、これまでも必ずきちんとお話をしながら進めるようにしてきました。「今いい状態だからこのまま継続してケアしていきましょう」とか、鏡を一緒に見ながら「ここが気になるけど、どうですか?」と、患者さんの意見を聞くようにして診療を進めます。意見の相違がないよう、患者さんの理解や納得を確認する「話す時間」は大事です。あとは、今すぐにではなくても将来的に役立つかもしれない情報をお伝えしていくのも、専門家としての役目。今はインターネットでいろいろ情報が得られますが、正しい情報や患者さんが知らなかったことなども積極的にお伝えしていき、患者さん自身が選択できるようにしたいです。
オールマイティーな治療ができる歯科医師をめざして
先生のご経歴について教えてください。

祖父が内科の医師で、父は歯科医師だったので、子どもの頃から医療が身近にありました。「自分も何かしらの分野で人を助けることがしたい」と思うようになり、歯科医師となるために愛知学院大学歯学部に入学しました。その後は、愛知県内の歯科医院で経験を積み、幅広い治療を学びました。7年間勤務した岡崎市の歯科医院は、名駅や栄にもたくさん分院があり、いろいろな地域の幅広い世代の患者さんの診療ができて、とても勉強になったと思っています。特に矯正に注力している歯科医院だったので、ワイヤー矯正やマウスピース型装置を用いた矯正、お子さんの筋機能療法など、さまざまな矯正法を学びました。ですので、基本的にはどんな年代にも対応できます。
多くの経験を積まれてきたのですね。
最近は、医科も歯科も専門に特化する方向に進んでいますが、長くお世話になった歯科医院の院長はオールマイティーな先生で、僕もそんな幅広い診療ができる歯科医師になりたいと思うようになりました。最初に患者さんのお口を診察した時に、治療計画を立てて一人で完結できるような歯科医師ですね。最初から最後まで責任を持って治療したいので、虫歯や歯周病、矯正、インプラント治療、審美歯科など、あらゆる治療に対応し、総合的に治療を進めたいと考えています。そのため、3Dスキャナーで歯型を作る光学印象機器やインプラント手術のガイドシステム、歯科用レーザーなどの先進の設備も整えました。
これまでの経験の中で、患者さんとはどのように接してこられたのですか?

患者さんとはしっかりと話し込んでから診療内容を決めていたので、経験を重ねる中で患者さんの話を聞く診療スタイルが確立されたと思います。訴えがいろいろある高齢の方には、親身になって話を聞くことに力を入れていました。お子さんの場合は、親御さんへの説明も大事ですが、治療するのはお子さんですから、きちんとお子さんと目線を合わせて話します。そうすれば、ゆっくりでも繰り返すうちに、ちゃんと理解してもらえます。患者さんの口の中は、日々少しずつ変化していくものなので、長い目で見ながらその都度、お口のトラブルにも応えていきたいですね。例えば、矯正治療の場合などは、矯正が終了した後も後戻りのケアは大事ですから、長く寄り添っていけたらなと思っています。
子育ての悩みにも共感を持って小児歯科に取り組みたい
そもそも、どうしてこの地域に開業しようと思ったのですか?

もともとは、勤務していた法人の歯科医院の分院として開業するつもりで開業地を探していました。ですが、3年探しても場所がなかなか決まらず、これ以上長くなってしまうと本院に迷惑をかけしてしまうというのもあり、自分で開業することになったんです。僕は岡崎市出身で、この地域とのつながりはなかったのですが、数年前に赤池駅の近くにマイホームを購入してこの地域が気に入っていました。赤池駅の周囲にショッピングモールも開業して宅地開発されたこともあり、自分と同年代の家族も多く、新しいクリニックもたくさんできています。開業前に訪問診療の経験もしておきたかったので、半年ぐらい近隣のクリニックで勤務しました。この地域の方は気持ちの温かい方が多く、開業する前から親しみを持っています。
先生もこの地域に住んで気に入っていらっしゃるのですね。
1歳の子どもがいて子育て中なのですが、行政が子育てに力を入れていることも気に入った理由ですね。今は妻がメインで子育てをしていますが、妻は歯科衛生士なんです。妻自身は「将来的にはクリニックで訪問診療をしたい」と考えているようで、地域の歯科医療に少しでも貢献していきたいですね。僕も育児のサポートをできるだけするようにしていて、職業柄特に子どもの虫歯には敏感になっているので、毎日の歯磨きや仕上げ磨きは、子どもも泣きながらで大変です。歯科医師と歯科衛生士の子どもが虫歯になってはいけないと、僕たちも必死なんです(笑)。育児の大変さは身をもって理解しているので、子育て中のパパさんママさんのお悩みにも共感できると思います。
最後に、地域の方々へメッセージをお願いします。

歯科医院なので歯に関する疑問にはどんなことでもお答えしていくつもりですが、歯とは関係ないことでも気になることがあれば、何でもお話しください。僕も、歯のことはもちろん、お口に関係する病気など幅広く勉強をしていきますので、些細と思われるようなことでも遠慮なく言っていただければと思います。気軽に相談できる、家族のような身近な存在として、当院をぜひご利用ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/片顎49万5000円~ 全顎71万5000円~、インプラント治療/38万5000円~

