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三上 哲 院長の独自取材記事

Akira International Clinic

(港区/広尾駅)

最終更新日:2026/04/27

三上哲院長 Akira International Clinic main

外苑西通りに面した広尾・六本木エリアにある、2025年開業の「Akira International Clinic」。院長の三上哲(あきら)先生は、聖路加国際病院の救急部救急救命センターで研鑽を積み、上海や西麻布のインターナショナルクリニックで経験を重ねた後、「この場所を医師としての人生を捧げる中心にする」との思いを込めて、自身の名を冠した同院を開業した。内科・小児科・整形外科を掲げ、風邪や慢性疾患から子どもの発熱、スポーツのケガまで広く対応。0歳から90代までが通うファミリークリニックだ。診察室にドクターのデスクがなく、カフェで話をするように向き合うスタイルは、三上院長が何より大切にする「患者に寄り添う医療」の表れ。誠実な語り口が印象的な三上院長に、かかりつけ医としての思いを聞いた。

(取材日2026年4月2日)

家族への思いが原点。救急からかかりつけ医へ

先生が医師をめざされたきっかけについて教えてください。

三上哲院長 Akira International Clinic1

親族が病気で入院していたとき、心配しながらもお医者さんに「どうですか」と聞くしかない母親の姿を側で見ていました。大切な人が病気で不安なのに、ある意味他人であるお医者さんに委ねるしかないんですよね。その姿を見ていて、大切な人のことを自分でわかるようになれたらと思ったのが、医師を志した原点です。今も変わらず大事にしているのは、自分が患者だったら、自分が患者の家族だったらどうしてほしいかという目線で常に考えること。僕は一つの専門領域を極めるというよりも、まずは受け皿を広くして相談に乗り、その上で必要な治療を提案したり適切な先生につないだりして、患者さんに寄り添うことこそ、自分が一番果たすべき役割だと思っています。

卒業後は救急医療の世界に進まれていますが、そこでの経験について教えてください。

聖路加国際病院で救急医療の研鑽を積む中で、恩師に教えていただいたのが「救急医療は究極の慢性期の医療だ」という考え方です。救急車で搬送されてくる方は、それまでのいろんな歴史や変化が積み重なって、いよいよ限界を迎えて運ばれてくる。つい目の前の急性期に意識が向きがちですが、そこに至るまでの慢性的な流れを見失うなと教わりました。この視点は今の診療にも深く根づいています。もう一つ大きかったのは、国際病院ということで海外の患者さんが多かったこと。言語の壁を越えれば助けられる人が増えると実感して、英語と中国語を身につけました。その延長で中国・上海のインターナショナルクリニックでも勤務し、知見を広げていきました。

この地でご自身のクリニックを開業された経緯をお聞かせください。

三上哲院長 Akira International Clinic2

もともと西麻布のインターナショナルクリニックで約8年間、院長として診療してきました。並行して聖路加国際病院にも非常勤で勤務し続けていたのですが、そこでの後輩や整形外科の専門家と一緒に、自分がやりたい医療を改めて形にしようと考えたのが出発点です。しかし前のクリニックを離れるといっても後任の先生のことを考えなければなりませんし、今まで診てきた患者さんへの責任ももちろんあります。この街に愛着もある。だから西麻布にとどまって再スタートを切ることに決めました。クリニック名に自分の名前を冠したのは、「僕はここにいるよ」という覚悟を込めたかったからです。医師としての人生をこの場所に捧げていくつもりで、5年後、10年後も患者さんやそのご家族と一緒に歩んでいきたいと思っています。

0歳から90代まで、一人ひとりに寄り添う診療

こちらのクリニックには、どのような患者さんが来院されていますか?

三上哲院長 Akira International Clinic3

0歳から90代まで本当に幅広い年代の方が来てくださっています。風邪やおなかの痛みといった一般的な症状から、体の痛み、スポーツによるケガ、糖尿病や高血圧症といった慢性疾患、お子さんの発熱やアトピー性皮膚炎、健康診査まで、ファミリークリニックとして幅広く対応しています。痛みの訴えは整形外科疾患が入り口になることが多いですが、それが全身の慢性的な問題と関わっている場合もあります。また、ファミリークリニックとして子どもたちの将来を守る意味でも、内科と整形外科両方のアプローチを取り入れたく、スポーツ整形外科に専門性がある先生とも連携して診療しています。一番大事にしているのは、まず何かあったときに相談してみようと思っていただけること。ふだんから接する中で、言葉に出てくる訴えの裏に隠れた問題に気づいていくのも、かかりつけ医の大切な役割だと考えています。

患者さんと接する際に心がけていることを教えてください。

当院の診察室にはドクターの席を設けていないんです。カフェで話すように同じ椅子に座って丸テーブルを囲むスタイルで、患者さんがいるスペースに僕たち医療者がお邪魔するというコンセプトです。だからこそ心がけているのは、目を見て話すこと。お子さんが来たときには目線を合わせてしゃがんで話します。もう一つ大切にしているのが「手当て」。文字どおり手を当てて温度を伝えることです。体に触れてこちらの温かさを伝えたり、痛みの場所をつかみ取ったりする。患者さんがどうしたいかを一緒に考えるのも僕たちの役目です。笑顔で帰ってもらえる、「この人になら話して良いんだ」と感じてもらえるきっかけをつくりたいと思っています。

診察室のほかにも、院内の環境や体制づくりで工夫された点があれば教えてください。

三上哲院長 Akira International Clinic4

健康な方や予防目的の方にも気軽に足を運んでいただけるよう、院内は医療機関らしくない雰囲気にしています。当院では、元気に年を重ねるためのウェルエイジングという考え方にも着目しています。どんな診療でも、自分や自分の家族が受けて良いと思える医療だけを提供したいというのが一貫した基準です。体制面では、スタッフ全員が英語で対応でき、中国語を母語とする医師も在籍しています。今は患者さんのおよそ3割が外国人の方ですが、言葉の壁なく安心して受診していただける環境をこれからも大切にしていきたいと考えています。

この街の人々の伴走者でありたい

スタッフの皆さんについてお聞かせいただけますか?

三上哲院長 Akira International Clinic5

チーム全員がホスピタリティーをとても意識してくれていると感じます。僕がスタッフに繰り返し伝えているのは、医療はサービス業だということ。仮にまったく同じ薬を処方するとしても、「ここで話を聞いてもらえて安心した」「どうせ来るなら、ここが良い」と感じていただけることが大事だと思っています。だから僕たちが意識すべき相手は近隣の医療機関ではなく、ホテルマンやカフェの店員さんのようにサービスを届けているプロの方々です。実際にスタッフは、患者さんのお誕生日に気づいて声をかけたり、率先して院内の清掃に取り組んだりしてくれています。僕はスタッフが笑顔で働ける環境を本気で整えたいと思っていて、それが結果として良い医療につながると信じています。

今後、特に力を入れていきたいことはありますか?

病気になる前の段階でいかに健やかでいられるかを支える予防医療の分野ですね。待っているだけではなく、僕のほうから積極的に情報を発信して、健康な方も「ちょっと相談してみようかな」と思える状況をつくることができれば、と。年齢や国籍、性別を問わず、幅広い方に情報を届けていくことが大事だと思っています。また、医学は膨大で一人ですべてをカバーするのは不可能ですから、僕は指揮者のように専門の先生方や知識を有効につなぐ役割を果たしたいとも考えています。単なる情報提供ではなく、「あなたのことを考えたときにこうしたほうが良い」と一人ひとりに合わせた提案ができることが、かかりつけ医として一番大切なことですからね。

最後に、地域の方々や読者に向けてメッセージをお願いします。

三上哲院長 Akira International Clinic6

10歳頃から担当していたお子さんが僕を見て「医者になりたい」と医学部に進まれたり、「先生に看取ってもらうんだ」と笑顔で話してくださるおばあちゃんがいたり。人として頼っていただけることが、一番のやりがいです。健康相談の出発点にもなりたいし、最後の到達点にもなりたい。そのためにも、相談の垣根を下げることが何より重要だと思っています。僕は関西人なので、笑わせたら勝ちだと思っているところがあるんです(笑)。どんなにつらいときでも、ここに来て少しでも笑顔で帰っていただけたら。体の痛みはもちろん、心の重荷も軽くなるような、そんな医療を届けていきたいです。