全国のドクター14,309人の想いを取材
クリニック・病院 157,745件の情報を掲載(2026年6月13日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 京都府
  3. 京都市西京区
  4. 洛西口駅
  5. すずき歯科口腔外科クリニック
  6. 鈴木 孝典 院長

鈴木 孝典 院長の独自取材記事

すずき歯科口腔外科クリニック

(京都市西京区/洛西口駅)

最終更新日:2026/06/08

鈴木孝典院長 すずき歯科口腔外科クリニック main

京都市西京区の洛西地域に2025年に開院した「すずき歯科口腔外科クリニック」。白を基調とした清潔感のある院内にはアロマが香り、歯科クリニック特有の緊張感を和らげてくれる。院長の鈴木孝典先生は、薬学部を卒業後、薬剤師として6年間の実務経験を積んだのち、歯学部に編入して歯科口腔外科医の道へ進んだユニークな経歴の持ち主だ。浜松医療センターや三菱京都病院で約20年にわたり口腔がんをはじめとする歯科口腔外科治療に携わり、その経験の集大成として地域に根差した歯科クリニックを構えた。「断らない医療を続けたい」と静かに語るその言葉には、寡黙ながらも確かな信念がにじむ。薬剤師の知識と歯科口腔外科医の技術を併せ持つ鈴木院長に、診療への思いや今後の展望について聞いた。

(取材日2026年5月20日)

「その先を学びたい」薬剤師から歯科口腔外科医の道へ

先生のこれまでの歩みと、歯科医師を志されたきっかけを教えてください。

鈴木孝典院長 すずき歯科口腔外科クリニック1

もともと帝京大学の薬学部を卒業し、薬剤師として約6年間働いていました。ただ、日々の業務の中で「薬のことは知っていても、人間の体そのものについてはまだ知らないことが多い」と感じるようになり、もう一度学び直そうと決意したのです。幼い頃から虫歯が多く、歯科でつらい思いを重ねてきた経験もあって、昭和医科大学の歯学部に編入学する道を選びました。実際に歯科口腔外科を学んでみると、手術には一つとして同じものがありません。病態も患者さんの性格も経過もすべて異なり、その奥深さに強く惹かれました。卒業後は浜松医療センターや三菱京都病院で、口腔がんをはじめとする歯科口腔外科治療に約20年にわたり携わってきました。

こちらで開業されたのには、何かご縁があったのでしょうか。

この場所でもともと診療をされていた先生が急逝され、ご家族を通じてお声がけいただき、その先生の意志を継ごうと思ったのがきっかけです。総合病院に長く勤めてきましたので、その経験の集大成として地域に根差した身近なクリニックをやってみたいという気持ちもあり、2025年の8月に開院をしました。この洛西の地域は自然が豊かで落ち着いた住宅地が広がっており、ご高齢の方も多くいらっしゃいます。持病をお持ちの方の歯科口腔外科治療へのニーズも感じているところです。鉄道の駅からはやや距離がありますが、幹線道路が整備されていて車でのアクセスはしやすいですし、駐車場も備えていますので、少し離れた地域からも通っていただきやすい環境だと思います。

診療にあたって大切にされていることを教えてください。

鈴木孝典院長 すずき歯科口腔外科クリニック2

掲げているのは「断らない医療」です。来ていただいた方はまず一度きちんと診察し、当院で対応できるものかどうかをしっかり確認します。当日診てほしいというご希望にも、できる限りお応えするようにしています。総合病院ですと紹介状が必要だったり、予約を取ってから処置に進んだりと段階を踏む場面が多いのですが、当院は「不安な時はすぐにでも受診してください」というスタンスです。痛みや腫れが出たときにふらっと立ち寄って、その場で対応できるのはクリニックならではの利点だと思っています。院内の雰囲気づくりにも気を配っていて、白を基調にした内装にアロマを取り入れることで、歯科クリニックにありがちな緊張感をできるだけ和らげるようにしています。

患者の表情を見つめ、一人ひとりの不安を取り除く

来院される患者さんは、どのような症状の方が多いですか。

鈴木孝典院長 すずき歯科口腔外科クリニック3

圧倒的に多いのは親知らずの抜歯です。親知らずは残しておいてもメリットは多くありませんから、長い目で見ると痛みが出る前に抜いておいたほうが良い場合がほとんどです。最近は症状がまだない段階でも、かかりつけの先生から「先のことを考えて抜いておいで」と勧められて来院される方が増えました。近隣の一般歯科の先生からのご紹介もよくいただいていて、親知らずに限らず口の中にできものがあるので診てほしいといったご相談にも対応しています。一般歯科の視点では判断が難しいとされる症状であっても、総合病院で長年歯科口腔外科に携わってきた経験を踏まえてしっかり診させていただきますので、お困りの際は気軽にご相談いただければと思います。

歯科口腔外科の治療では、どのような点に注意が必要なのですか。

歯科口腔外科の治療は手術を伴うことが多いため、出血と感染の管理には特に気を使います。例えば血液をサラサラにするためのお薬を飲んでいる場合は出血が止まりにくくなりますし、免疫を抑えるためのお薬を使っている場合は感染のリスクが高まります。人工透析を受けている場合は、使用する薬剤の量や種類を事前に調整していただく必要が出てくることもあり、単に歯を抜けばいいというわけではないのです。こうした判断には、薬剤師として働いていた頃の知識がとても役立っています。お薬の作用や相互作用を理解した上で治療計画を立てられるのは、自分の強みだと感じています。

患者さんと向き合う際に心がけていることを教えてください。

鈴木孝典院長 すずき歯科口腔外科クリニック4

一番大事にしているのは、患者さんの「表情」を見ることです。痛みがあるのか、それとも緊張しているのか、言葉にはならない不安が表情にはよく表れます。症状をお話しされている時の表情と、こちらの説明を聞いている時の表情はそれぞれ違っていて、その方の本当の気持ちを映す、患者さんからの大切なメッセージだと考えています。気になるところがあればこちらから「ここが不安ですか」とお声がけするようにしています。こうした感覚は総合病院で長年多くの患者さんを診させていただく中で自然と身についたものです。当院では「鬼手仏心」を信条に掲げ、技術には厳しい研鑽を重ねつつ、患者さんを治したいという一途な思いで向き合っています。

「あそこに行って良かった」と思える治療を重ねたい

地域の他の医療機関との連携についてお聞かせください。

鈴木孝典院長 すずき歯科口腔外科クリニック5

近隣の京都桂病院には歯科口腔外科がないため、口腔の外傷やお口に関わる疾患について連携し、対応を引き受けています。また、他の診療科で手術や抗がん剤治療を控えている患者さんに対し、事前にお口の中の状態をチェックする役割も担っています。使用する薬剤によっては口腔内に影響が出ることがありますので、あらかじめ確認した上で治療に臨んでいただくことが大切ですので、近隣の整形外科や総合病院とも連携しています。院内の安全管理にも力を入れており、感染防止の基本であるスタンダード・プリコーションを遵守。看護師も在籍しており、一次・二次救命処置をともに習得していますので緊急時にも対応できます。私自身も感染管理について専門的に学んでおり、衛生面の管理を徹底しています。

今後の目標と、お忙しい日々のリフレッシュ法を教えてください。

大きな目標を掲げるというよりも、「あそこに行って良かった」と一人でも多くの方に思ってもらえるような治療を、一つ一つ積み重ねていきたいという気持ちです。都会でもないですし派手さもありませんが、目の前の方に満足していただける小さなことをコツコツ続けていく、医療はその積み重ねだと思っています。リフレッシュとしては、20代の頃からボクシングを続けています。努力した分だけ自分の体や動きに返ってくるあの感覚が好きなのです。バイクも趣味で、以前はサーキットの草レースに出ることもありました。開業してからはどちらもなかなか時間が取れていませんが、いずれまた体を動かす時間をつくりたいと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

鈴木孝典院長 すずき歯科口腔外科クリニック6

歯科口腔外科としてできることの範囲は限られていますが、その領域に長年携わってきた者として、総合病院で培った技術と知識をこの地域の皆さんのために届けていきたいと考えています。専門性の高い治療をクリニックならではの気軽さで受けていただけるよう日々心がけていますし、薬剤師としての経験もありますので、持病のある方やお薬を服用中の方にも安心していただけるよう努めています。お口のことで何か困ったときに「あそこに相談してみよう」とふと思い出してもらえるクリニックでありたいですね。一人ひとりの「行って良かった」という声を積み重ねられるよう、地域に根差した歯科口腔外科のクリニックとして歩みを続けていきたいと思います。