山田 恭孝 院長の独自取材記事
明石やまだ内科歯科クリニック
(明石市/明石駅)
最終更新日:2026/09/11
明石市大明石町にある「明石やまだ内科歯科クリニック」は、歯科と内科が連携し、口腔を含む全身の幅広い不調に対応している。内科を担当し、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医である山田恭孝(やすたか)院長は、大学病院など地域の基幹病院で研鑽を積み、炎症性腸疾患(IBD)や膵疾患、肝疾患の治療にも豊富な経験を持つ、消化器内科のスペシャリスト。胃がん・大腸がん・膵臓がんなどの消化器がんの治療にも多く携わり、そこで得た知識と技術を地域に還元するべく、先端的な超音波内視鏡(EUS)を駆使し、がんの早期発見に力を注ぐ。「気軽に全身の相談をしてほしいです」と訴える山田院長に、クリニックの特徴や内視鏡検査への思いを語ってもらった。
(取材日2025年10月25日/再取材日2026年6月18日)
「入り口から出口まで」、医科歯科両面から支えていく
まずは、クリニック開業の経緯から聞かせてください。

私は神戸大学医学部附属病院や北播磨総合医療センターの消化器内科に勤務し、消化器全般の診療に携わってきました。中でも内視鏡検査に力を入れており、日本人のがんによる死因の上位を占める胃がんや大腸がんの早期発見、そして膵臓・胆管・肝臓といった体の奥深くにある臓器に潜む病気の発見に情熱を注いできました。大学病院という環境では、非常に珍しい病態の方や重い症状に苦しむ方の診療にも多く携わらせていただき、本当にさまざまな経験を積むことができたと思います。その一方で、大学病院という場所の行きづらさが、病気の発見を遅らせてしまっているのではないかと感じることも少なくありませんでした。そんな折、歯科医師である叔父から「一緒にクリニックをやってみないか」と声をかけてもらい、いろいろと考えた末に口腔内と消化管を合わせた「入り口から出口まで」をコンセプトにしたクリニックをつくろうと決意しました。
内科・歯科が合わさったクリニックはとても珍しいですね。
医科と歯科はまったく別物のように考えられていることが多いですが、どちらも生活をしていく中で必要不可欠なものです。それに私たちの体は、口から摂取した食べ物を、食道・胃・十二指腸・小腸・大腸を通して、最終的に体外に出すという一連の働きを備えています。つまりお口と体の健康はつながっています。糖尿病や心疾患などの全身疾患と歯科疾患との関係性も近年明らかになってきていますし、全身の健康を見据えた医療という観点では、医科と歯科の連携医療は今後ますます必要になってくるのではないかと思います。明石は私にとって大切な地元ですから、地域にお住まいの皆さんが健康に暮らすためのサポートをしていきたいです。
歯科ではどのような治療が受けられますか?

現在、歯科には、歯科部門を率いる森祐俊(ひろとし)先生と、森由美先生、柳川由美恵先生を中心に複数の歯科医師が在籍し、それぞれのスペシャリティーを生かした診療を行っています。歯科は4つの診察台を備え、一般歯科から小児歯科、矯正歯科、インプラント治療などの歯科口腔外科まで幅広く対応しています。内科との相互受診が可能で、持病のある方や高リスクの患者さんが治療を受けていただく際の不安軽減にもつながりますし、糖尿病や心疾患をお持ちの方の歯科治療にも対応可能です。
内視鏡検査に注力し、消化器がんの早期発見をめざす
内科診療についても教えてください。

どの分野においても専門性の高い診療が提供できるよう、現在はIBD(炎症性腸疾患)やIBS(過敏性腸症候群)など、便秘や下痢の便障害にも精通している阿部哲之先生と、日本糖尿病学会糖尿病専門医の村井潤先生に来ていただいています。IBDを専門に診られる医師は全国的に数が少なく、阿部先生を頼りに来院される患者さんも増えてきました。阿部先生は病気だけを診るのではなく、患者さんの状況や病態まで把握した上で治療を提供してくださるので、IBDの患者さんには強い味方だと思います。村井先生は糖尿病のスペシャリストです。患者さんが継続して通院できるように寄り添った診療をしてくださいます。他にも、当院では発熱者専用の外来を設け、通常の診療とは動線を分けて対応しています。「今、困っている人」をできる限り助けたいという思いがありますので、お困りの際は遠慮なくご相談ください。
内視鏡検査にも注力されていますね。
苦手な方は多いですが、内視鏡検査はがんの発見にとても有用な検査です。最近は内視鏡検査を希望する方が増えており、中には「昼食を抜くから夕方に検査を」という方もおります。そのため、土曜日の午後を内視鏡検査専用の枠として設けました。胃と大腸内視鏡は、同日検査にも対応しています。また当院では、内視鏡検査に加えて、内視鏡の先端に超音波装置がついた超音波内視鏡も導入しました。これは胃内視鏡検査と同様に内視鏡を挿入して胃や十二指腸まで進め、膵臓や胆道など体の深い所にある臓器を詳しく調べることができます。体の深い位置にある臓器は、一般的な腹部超音波では鮮明に観察することができず、CT・MRIでは小さな病変の検出が難しいとされています。超音波内視鏡であれば胃や十二指腸の壁越しに超音波で観察できるため、1cm程度の小さな病変も検出可能です。専門的な検査機器のため、導入しているクリニックは少ないのでしょう。
超音波内視鏡の導入を決めたのはなぜですか?

内視鏡検査を実施するクリニックは増えており、多くの人が気軽に受けられるようになりました。そのおかげで胃がんや大腸がんの早期発見ができるようになり、治療につながった人も増えたと思います。しかし一方で、膵臓がんや胆道がんの早期発見はなかなか難しく、病気が進行した状態で初めて受診する人が後を絶ちません。これを解決するためには、超音波内視鏡検査を多くの人が気軽に受けられる環境が必要だと考えました。通常の内視鏡検査に比べると、より専門的な技術が必要ではありますが、幸いにも私は開業まで数多くの検査を担当してきました。その経験を地域に還元し、一人でも多くの患者さんの膵臓がんや胆道がんを早期に見つけたいと考えています。膵臓に不安のある方やご家族に膵臓がんや膵疾患の既往がある方は、ご相談ください。
全身の不調に対し、かかりつけ医としてサポート
検査に伴う苦痛を軽減するため、工夫していることはありますか?

まず、症状や既往歴、血液検査、腹部超音波検査の結果などを十分に考慮した上で、内視鏡検査が必要かどうか十分に検討しています。また、胃内視鏡は経口または経鼻を選択でき、食事をしていなければ当日の検査にも対応しています。大内視鏡検査や超音波内視鏡検査も含め、すべての内視鏡検査は楽に受けられるよう配慮して、希望者には、鎮静剤や鎮痛剤を使用しています。大腸内視鏡検査を受ける際に、不安の原因となる下剤は、院内で飲んでいただくことができますので、検査前の準備についても安心してくださいね。万が一、病変が見つかればその場での切除も可能ですし、必要があれば信頼できる医療機関へ紹介します。もちろん、検査について安心できるまで説明しますので、不安なことは何でも聞いてください。
患者さんと接する時に心がけていることはありますか?
話しやすい雰囲気づくりは大切にしています。体調が悪くてつらい時ですし、受診するのは不安でしょうから、できるだけ怖い雰囲気にならないように意識しています。丁寧にわかりやすく説明して、困ったときに「相談してみよう」と思ってもらえるクリニックでありたいです。また、歯科受診のついでに体調について相談できたり、その逆だったり、どちらも気軽に受診していただけるのが理想です。男女比としては1対2ぐらいで女性が多いですが、夜は男性の患者さんが多いですね。19時まで診療しているため、仕事帰りに受診される方もいます。働き盛りの世代の方は自身の健康を後回しにしがちですから、そうした方々がスムーズに受診できるような環境もつくっていきたいですね。
最後に、地域や読者の皆さんにメッセージをお願いします。

勤務医時代は、何度も「もっと早く病気を見つけて適切な処置ができていれば」と感じてきました。だからこそこの場所で、一人でも多くの方が良いタイミングで、必要な医療とつながるためのサポートをしていきたいと考えています。繰り返しになりますが、口腔内のトラブルや体調不良、検診結果への不安、急な症状など、体に関することならどんなことでも気軽に相談してください。地域の皆さんが安心して笑顔で暮らせるよう、身近な「かかりつけ医」としてしっかりサポートしていきたいです。
自由診療費用の目安
自由診療とは歯列矯正/80万円~、インプラント/50万円~
超音波内視鏡検査/1万5000円~
人間ドック/3万9900円~
シンプル内視鏡検査セット(上部内視鏡(胃カメラ)コース)/2万円
シンプル内視鏡検査セット(下部内視鏡(大腸カメラ)コース)/2万5000円
シンプル内視鏡検査セット(超音波内視鏡検査+上部内視鏡検査コース)/4万円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

