山田 恭孝 院長の独自取材記事
明石やまだ内科歯科クリニック
(明石市/明石駅)
最終更新日:2025/12/04
明石市大明石町にある「明石やまだ内科歯科クリニック」は、歯科と内科が連携し、口腔を含む全身の幅広い不調に対応している。内科を担当する山田恭孝(やまだ・やすたか)院長は、大学病院など地域の基幹病院で研鑽を積み、炎症性腸疾患(IBD)や膵疾患、肝疾患の治療にも豊富な経験を持つ、消化器内科のスペシャリスト。胃がん・大腸がん・膵臓がんなどの消化器がんの治療にも多く携わり、そこで得た知識と技術を地域に還元するべく、先端的な超音波内視鏡(EUS)を駆使し、がんの早期発見に力を注ぐ。「気軽に全身の相談をしてほしいです」と訴える山田院長に、クリニックの特徴や内視鏡検査への思いを語ってもらった。
(取材日2025年10月25日)
「入り口から出口まで」、医科歯科両面から支えていく
まずは、クリニック開業の経緯から聞かせてください。

私は神戸大学医学部附属病院や北播磨総合医療センターの消化器内科に勤務し、消化器全般の診療に携わってきました。中でも内視鏡検査に力を入れており、日本人のがんによる死因の上位を占める胃がんや大腸がんの早期発見、そして膵臓・胆管・肝臓といった体の奥深くにある臓器に潜む病気の発見に情熱を注いできました。大学病院という環境では、非常に珍しい病態の方や重い症状に苦しむ方の診療にも多く携わらせていただき、本当にさまざまな経験を積むことができたと思います。その一方で、大学病院という場所の行きづらさが、病気の発見を遅らせてしまっているのではないかと感じることも少なくありませんでした。そんな折、歯科医師である叔父から「一緒にクリニックをやってみないか」と声をかけてもらい、いろいろと考えた末に口腔内と消化管を合わせた「入り口から出口まで」をコンセプトにしたクリニックをつくろうと決意しました。
内科・歯科が合わさったクリニックはとても珍しいですね。
医科と歯科はまったく別物のように考えられていることが多いですが、どちらも生活をしていく中で必要不可欠なものです。それに私たちの体は、口から取った食べ物を、食道・胃・十二指腸・小腸・大腸を通して、最終的に体外に出すという一連の働きを備えています。つまりお口の健康と体の健康はつながっているということ。糖尿病や心疾患などの全身疾患と歯科疾患との関係性も近年明らかになってきていますし、全身の健康を見据えた医療という観点から見ると、医科と歯科の連携医療は今後ますます必要になってくるのではないかと思います。明石は私にとって大切な地元ですから、地域にお住まいの皆さんが健康に暮らすためのサポートをしていきたいです。
歯科ではどのような治療が受けられますか?

現在、歯科には森祐俊(もり・ひろとし)歯科部門長と森由美先生を中心に複数の歯科医師が在籍し、それぞれのスペシャリティーを生かした診療を行っています。歯科は4つの診察台を備え、一般歯科から小児歯科、矯正歯科、インプラント治療などの歯科口腔外科まで幅広く対応しています。内科との相互受診が可能で、持病のある方や高リスクの患者さんにも安心して治療を受けていただける環境になっていますし、糖尿病や心疾患をお持ちの方の歯科治療にも対応可能です。患者さんは小さなお子さんから高齢者まで幅広く、お悩みもさまざまです。できるだけ苦痛を抑え治療を受けていただけるよう工夫しており、必要に応じて麻酔やレーザー治療器を使用しています。また、治療に対する不安が強い方には静脈内鎮静法も行います。
内視鏡検査に注力し、消化器がんの早期発見をめざす
内科診療についても教えてください。

内科には、高血圧や高脂血症、糖尿病といった内科疾患だけでなく、膵臓・胆管・肝臓を専門とする医師が在籍しており、炎症性腸疾患に関しても専門性の高い診療を行っています。また、発熱者専用の外来を設け、通常の診療とは受付や動線を分けて対応しています。「今」体調が悪いのに、「予約がないと診られません」と言われてしまった経験をお持ちの方も少なくないと聞きます。ですから、自分のクリニックでは「今、困っている人」をできる限り助けたいという思いがあります。ですので、安全な環境を確保するため通常診療とは動線を分けて、スムーズに診療を受けていただける体制を整えました。高精度な検査機器も導入しており、発症初期のインフルエンザもおよそ6時間後から診断が可能です。発熱などでお困りの際も、どうぞ遠慮なくご相談ください。
内視鏡検査にも注力されていますね。
内視鏡検査が苦手だという方は多いですが、がんの発見にとても有用な検査です。当院では胃カメラ・大腸カメラに加えて、内視鏡の先端に超音波装置がついた超音波内視鏡を導入しています。これは胃カメラ・大腸カメラと同じようにカメラを挿入して胃や十二指腸まで進めて、膵臓や胆道など体の深い所にある臓器を詳しく調べるための検査機器です。体の深い位置にある臓器は、一般的に行われている腹部超音波では鮮明に観察することができず、CT・MRIでは小さな病変の検出が難しいとされています。超音波内視鏡であれば胃や十二指腸の壁越しに超音波で観察できるため、わずか1cm程度の小さな病変も検出可能です。専門的な検査機器のため導入しているクリニックは極めて少ないです。
超音波内視鏡の導入を決めたのはなぜですか?

内視鏡検査を実施するクリニックは増えており、多くの人が気軽に受けられるようになりました。そのおかげで胃がんや大腸がんの早期発見ができるようになり、命が救われる人も増えたと思います。しかしその一方で、膵臓がんや胆道がんの早期発見はなかなか難しく、病気が進行した状態で初めて受診する人が後を絶ちません。これを解決するためには、超音波内視鏡検査を多くの人が気軽に受けられる環境が必要だと考えました。通常の内視鏡検査に比べると、より専門的な技術が必要ではありますが、幸いにも私は開業まで数多くの検査を担当してきました。その経験を地域に還元し、一人でも多くの患者さんの膵臓がんや胆道がんを早期に見つけたいと考えています。膵臓に不安のある方やご家族に膵臓がんや膵疾患の既往がある方は、お気軽にご相談ください。
全身の不調に対し、かかりつけ医としてサポートを
検査に伴う苦痛を軽減するため、工夫していることはありますか?

まず、症状や既往歴、血液検査、腹部超音波検査の結果などを十分に考慮した上で、内視鏡検査が必要かどうか十分に検討しています。また、胃カメラは経口または経鼻を選択でき、食事をしていなければ当日の検査も可能です。大腸カメラや超音波内視鏡も含め、すべての内視鏡検査は楽に受けられるよう配慮して、鎮静剤や鎮痛剤を使用しています。大腸カメラで不安な下剤は、院内で飲んでいただくことができますので、検査前の準備についても安心してくださいね。万が一、病変が見つかればその場での切除も可能ですし、必要があれば信頼できる医療機関へ紹介します。もちろん、検査について安心できるまで説明しますので、不安なことは何でも聞いてください。
患者さんと接する時に心がけていることはありますか?
話しやすい雰囲気づくりは大切にしています。体調が悪くてつらい時ですし、受診するのは不安ですから、できるだけ怖い雰囲気にならないように意識しています。丁寧にわかりやすく説明して、困ったときに「相談してみよう」と思ってもらえるクリニックでありたいです。また、歯科受診のついでに体調について相談できたり、その逆だったり、どちらもシームレスに受診していただけるのが理想です。糖尿病や睡眠時無呼吸症候群なども連携して診療することができるので、喜んでいただけたらうれしいです。とにかくどんなことでも「相談しやすい」ことを一番大事にしたいですね。
最後に、地域や読者の皆さんにメッセージをお願いします。

勤務医時代に「もっと早くに病気を見つけ、適切な処置ができていれば」と数えきれないほど感じてきました。だからこそこの場所で、一人でも多くの方が良いタイミングで、必要な医療とつながるためのサポートをしていきたいと考えています。今後は、糖尿病を専門とする医師による外来も開始する予定ですので、消化器内科に加えて、より専門的で幅広い診療が提供できる体制になります。繰り返しになりますが、口腔内のトラブルや体調不良、検診結果への不安、急な症状など、体に関することならどんなことでも気軽に相談してください。地域の皆さんが安心して笑顔で暮らせるよう、身近な「かかりつけ医」としてしっかりサポートしていきたいです。
自由診療費用の目安
自由診療とは矯正/33万円~、インプラント治療/23万500円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

