三瓶 みずほ 院長の独自取材記事
上溝こどもクリニック
(相模原市中央区/上溝駅)
最終更新日:2026/06/26
JR相模線上溝駅の東口から徒歩1分。地域で長年診療を行ってきた小児科を継承し、2025年に新たな一歩を踏み出したのが「上溝こどもクリニック」だ。院長を務める三瓶みずほ先生は、祖父と父が小児科の医師という家庭に育ち、迷いなく同じ道へ。大学の関連病院や東京医科大学病院のNICU、都内のクリニックなどで研鑽を積んだ日本小児科学会小児科専門医だ。子育て真っ最中の母親でもある三瓶院長は、「気がかりなことがあれば、遠慮せず気軽に相談してほしいです」と柔和な笑顔で語る。その穏やかな人柄と温かなまなざしに、子どもたちの成長を見守り続けたいという確かな思いがにじむ。取材ではそんな三瓶院長に、日々の診療やクリニックの特色などについて聞いた。
(取材日2026年6月2日)
「子どもたちの笑顔を守りたい」という思いが原動力
どのような経緯からこちらのクリニックを開業されたのでしょうか。

当院は、長年この地域のお子さんとご家族を見守ってこられた小児科を継承する形で2025年に開院しました。前院長が父の知り合いだったご縁からお話をいただいたのがきっかけです。私自身、相模原市の出身ですので、地元の医療に携われることをうれしく思っています。実際に診療を始めてみると、想像以上にお子さんが多くお住まいだという印象です。赤ちゃんから中学生までのお子さんを対象に診療していますが、やはり感染症にかかりやすい乳幼児のお子さんが多くいらっしゃっています。前院長が地域で築いてきた安心と信頼を大切に、丁寧な説明を心がけ、お子さんや親御さんと向き合っていきたいです。私も子育て中の母親でもありますので、気軽にご相談いただけるような存在をめざしています。
先生が小児科の道に進まれたきっかけを教えてください。
祖父と父が小児科の医師でした。2人の影響を受けて育ち、子どもに関わる仕事がしたいという思いは自然と芽生えました。父は時計にかわいらしいキャラクターのシールを貼ったり、クリスマスには来院した子どもたちへ折り紙のサンタクロースを配ったりしていて、子どもが本当に好きな温かい人でした。私自身も子どもが大好きで、子どもたちの笑顔を守るために小児科医になりたいという一心で、他の科には目もくれず進んできました。卒業後は、東京医科大学病院のNICUや関連病院、クリニックなどをはじめとした複数の場所で研鑽を積み、さまざまな難症例にも対応させていただきました。ご家族との向き合い方など、本当に多くのことを学ばせていただき、その経験が小児科医としての大きな土台になっていると思います。
院内の環境や設備面でこだわった点についてご紹介いただけますか。

開業にあたり、院内の壁紙をすべて新しくし、シンプルで明るい雰囲気にしました。こだわりは、一部に身長を測れるデザインの壁紙を取り入れたことです。お子さんの成長を一緒に見守りたいという思いから選びました。バリアフリー対応で、おむつ台つきのトイレも新調しました。感染対策にも力を入れており、発熱など感染症が疑われるお子さんは専用の特診室で対応しています。予防接種や健診の方とは時間帯を分けてご案内していますのでご安心ください。駅側の正面玄関からは段差なく入れますし、駐車場からもエレベーターで上がれます。靴のままベビーカーごと診察室までお入りいただけますので、小さなお子さん連れでもお越しいただきやすいのではないかと思います。
医師であり母親という立場から、親子に寄り添う診療を
対応されている診療内容についてお聞かせください。

一般小児科として、風邪や発熱をはじめとする急性期の感染症を中心に診ています。そのほか乳幼児健診と予防接種にも対応しており、離乳食の進め方や発達面の心配事といった育児に関するご相談もお受けしています。発達については療育へのつなぎ方など、具体的なアドバイスも行っています。特に力を入れているのが、1歳児健診を受けるお子さん全員に実施している弱視スクリーニング検査です。弱視は3歳頃までに見つけて対応することが大切ですが、小さなお子さんは見えづらさを自分では訴えられず、ご両親も気づきにくいんです。早い段階で検査の機会を設けたいと考え導入しました。異常が見つかった場合は、連携を取っている近隣の眼科へご紹介しています。
診療で大切にされているのはどのようなことでしょうか。
一番大切にしているのは「相談のしやすさ」です。なるべく不安を減らした状態でお帰りいただけるよう心がけています。診察の最後には毎回、「他に気になることはありますか?」とお聞きするようにしています。今日の受診理由とは別に気になっていたことを聞けると、心配事が一つでも減るかなと思うんです。また、ご帰宅後のことも考え、次にいつ受診したらいいか、夜に状態が変わったらどう対応するかといった具体的なアドバイスもお伝えします。お薬は必要性を見極めた上で、適切なものを処方する方針です。何のためのお薬なのかをしっかりご説明し、おうちでできるケアについてもお話しするようにしています。
保護者の方やお子さんと接する際に意識されていることはありますか?

私自身、今まさに子育ての真っ最中です。医師としてある程度の知識はあったつもりでしたが、母親になり、実際にわが子が体調を崩した時には慌てました。その経験を通して、夜中にお子さんの具合が悪くなって不安を抱えながら受診される保護者の方の気持ちにより共感できるようになりました。親御さんの気持ちがよくわかるからこそ、どんな小さなことでも気軽にご相談いただけたらと思います。お子さんに対しては、同じ目線に立って難しい言葉を使わずにお話しすることを心がけています。女性の医師だと話しやすいと言ってくださるお子さんもいて、そうした安心感を大切にしていきたいと思っています。
子どもの成長を見守る、気軽に頼れる場所へ
スタッフの皆さんについてお聞かせください。

看護師と受付スタッフが複数在籍しており、全員女性です。自慢できるところはと聞かれたら、とにかく優しいところだと胸を張って言えますね。穏やかで温厚な方ばかりが自然と集まってくれました。いろいろなご家庭の事情がある中でも一人ひとりに丁寧に寄り添い、わかりやすく案内してくれていて、その姿にはいつも助けられています。子育て経験のあるスタッフもいますので、看護師や受付スタッフにも気軽に声をかけていただけたらうれしいです。クリニック全体で保護者の方が安心して話せる雰囲気をつくれていることが、当院の大きな強みだと感じています。
今後、力を入れていきたいことはありますか?
離乳食の進め方や母乳に関する相談への対応をもっと充実させたいと思い、勉強を続けているところです。ゆくゆくは栄養相談の体制も整えていけたらと考えていて、地域の専門職の方々と連携しながら、子育てに悩む保護者の方の力になりたいと思っています。クリニックとしてもう一つ大切にしたいのが、かかりつけ医としての役割です。お子さんを継続的に診ていると、「いつもとちょっと違うな」という変化を感じ取れることがあります。大きな病気を見逃さないきっかけになれたらと思いますし、もし私だけでは対応が難しい場合には適切な医療機関へ速やかにおつなぎする判断もできます。風邪のようなよくある症状から育児の悩みまで、何でも気軽に相談できる窓口でありたいですね。
最後に、地域の方々へメッセージをお願いします。

保護者の方の困り事を少しでもなくしてあげたいというのが、私の一番強い思いです。お子さんの体調のことはもちろん、日々の子育ての中で「これってどうなんだろう」と気になったことがあれば、どんなことでも遠慮なく声をかけてください。スタッフも含め、ここなら気軽に相談できると感じてもらえるような場所づくりを大切にしています。開業してから一人ひとりのお子さんと長くお付き合いできる今の環境に、ますますやりがいを感じるようになりました。これからお子さんたちが成長していく姿を近くで見守っていけるのかなと思うと、とてもうれしいですし楽しみです。安心して通っていただけるクリニックをめざして、学び続けながらこの地域のお子さんを一緒に支えていきたいと思っています。

