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福井 英人 院長の独自取材記事

ふくい耳鼻咽喉科

(大阪市阿倍野区/寺田町駅)

最終更新日:2025/09/12

福井英人院長 ふくい耳鼻咽喉科 main

JR大阪環状線・寺田町駅から徒歩4分の場所にある「ふくい耳鼻咽喉科」。院長の福井英人先生は、地域で総合病院並みの精密な医療を受けられるようにという思いから、幅広い診療体制に加え、先進の医療機器をそろえるなどして同院の環境を整えてきた。めざしているのは「世代を問わず安心して通える身近なクリニック」。さらに、予約から会計までをスマートに行える仕組みを導入するなど、DX化を進め患者の診療負担軽減に努めている。その一方で、「気軽に立ち寄れて、笑顔で帰れるクリニック」であることも重視。「病気や症状に不安を抱える患者さんを、いつでも温かく迎え入れたい。そのためにスタッフ全員で笑顔を大切にしています」と語る福井院長に、同院の特徴や診療にかける思いについて詳しく聞いた。

(取材日2025年8月28日)

世代を問わず、地域で頼れる「優しい」耳鼻咽喉科へ

明るく、広々としたクリニックですね。

福井英人院長 ふくい耳鼻咽喉科1

開業にあたっては、幅広い年代の方が通いやすい場所にしたいと考えました。耳鼻咽喉科は、ほかの診療科に比べても、さまざまな世代の患者さんが訪れる診療科です。小さなお子さんは風邪やインフルエンザなどの感染症、ご高齢の方は難聴、働き世代は花粉症や睡眠時無呼吸症候群など、まさにどの世代にも必要とされる診療を担っています。そのため、キッズスペースやおむつ交換台つきトイレを備えるなど、誰もが過ごしやすい空間づくりを大切にしました。クリニックは2階にありますが、エレベーターを利用すればそのまま診察室まで移動可能です。車いすやベビーカーでも不自由なく、広々と使っていただけるよう配慮しています。

院内には先進のデジタル機器が並んでいますね。

診療のDX化も積極的に進めています。私自身がデジタル好きということもありますが、院内にさまざまなデジタル機器をそろえました。ウェブ予約はもちろん、ウェブ問診にも対応しており、電子カルテと連動しているため、事前に入力していただくと診療がスムーズに進みます。さらに、順番が近づくとメールでお知らせが届き、来院後は診察券のバーコードを機械に読み込ませるだけで受付が完了します。お支払いも自動精算機で行えるようにしました。めざすのは完全なペーパーレスです。将来的には処方箋もデジタル化し、患者さんの利便性をより一層高められればと考えています。もちろん、デジタル機器はちょっと苦手という方には、従来どおりクリニックで当日受付を取っていただくことも可能ですので、ご安心ください。

どうして「来院のしやすさ」に、こだわるのですか?

福井英人院長 ふくい耳鼻咽喉科2

耳鼻咽喉科というと「いつも混んでいる」というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。実際、こまやかな診療が必要な症状を診ることが多く、どうしても時間がかかってしまう場面もあります。その中でも、できる限り効率化を図り、患者さんとの診療時間をしっかり確保できるよう工夫しています。例えば、電子カルテのパソコンはタッチパネルにしています。短縮できるのはほんの1秒かもしれませんが、それが何ページ、何人分ともなれば、積み重ねで数分の余裕が生まれます。その時間を患者さんとの対話に充てられるほうが、ずっと有意義だと考えています。また、ヒューマンエラーをできるだけ減らすことも重要で、その安心が心の余裕につながります。デジタル機器をうまく活用して、患者さんにとっても、スタッフにとっても「優しい」クリニックをめざしているんです。

CTやエコーなど、専門性の高い機器をそろえる

医師をめざしたきっかけや、これまでのご経歴についても教えてください。

福井英人院長 ふくい耳鼻咽喉科3

小学校の頃に野口英世の伝記を読み、「目の前で困っている人を助けられる人になりたい」と思ったのが、医師を志したきっかけです。耳鼻咽喉科を選んだのは、ダイナミックな外科手術から、真珠腫性中耳炎のように繊細な耳の再建手術まで、幅広い側面があることに魅力を感じたからです。これまで関西医科大学の関連病院で耳・鼻・喉の疾患全般に携わってきましたが、中でも専門は耳の治療です。外来診療に加え、手術や研究にも取り組んだことで、医師としての見識を広げることができました。また、アメリカに留学し、耳の神経組織の治療について学んだこともあります。そのような積み重ねが、日々の診療における適切な判断や治療選択につながっていると感じています。

診療では、とことん患者さんに寄り添うことを大切にされているそうですね。

例えば耳鳴りは、悩んでいる方も多い症状ですが、治療に注力しているクリニックはそう多くありません。ただ、耳鳴りのメカニズムはわかっているものもあります。年齢を重ねると聴覚の神経が弱っていき、無理に音を聞こうとして、ない音が聞こえているということが多いのです。そういったメカニズムをしっかり患者さんに理解してもらうことで、耳鳴りが気にならなくなるように患者さんご自身に心がけていただくことはできます。それでも聞こえが改善されない場合には、補聴器で聞こえない部分を補うなどの方法も提案しています。院内には、聴力検査室も備わっており、定期的に補聴器の外来も設けています。聴覚障害や難聴に関する経験もたくさんありますから、「最近聞こえが悪くなって……」とお悩みの方も遠慮なく訪ねて来てほしいですね。

他にも、院内にはさまざまな検査機器がそろっていますね。

福井英人院長 ふくい耳鼻咽喉科4

自分も総合病院で長年働いてきましたのでわかりますが、大きな病院は待ち時間も長く、患者さんの負担は大きなものです。ですから、町のクリニックでも、総合病院並みの検査機器をそろえることに力を入れました。具体的には、CTや手術用顕微鏡をそろえ、超音波エコーで甲状腺・唾液腺・リンパ節の検査を行えるほか、細径ファイバースコープを使った内視鏡検査、重心動揺計によるバランス機能評価も可能です。特にCTは被ばく量を抑えた先進機器を導入しています。しかし、どんなに充実した設備があっても、当院がめざすのは「患者さんにとって足を運びやすい」クリニックです。「子どもの鼻の吸引だけだと気が引ける」「病気ってほどでもないけど、気になって」といった、ちょっとした症状も遠慮なく来てほしいですね。

「笑顔で寄り添うこと」がクリニックのポリシー

患者さんと接する時に、大切にしていることは何ですか?

福井英人院長 ふくい耳鼻咽喉科5

初めて診察を受ける方は、医師に対して「どんな人だろう?」「怖いかもしれない」と緊張するものだと思います。私自身も「お医者さま」というような堅苦しい存在ではなく、できるだけリラックスして診療を受けてもらいたいと思っています。そのために私たちスタッフは「笑顔でいること」を大切にしています。患者さんの前だけで笑顔をつくるのではなく、普段のスタッフ同士のやりとりの中でも自然に「ありがとう」と言い合えるような雰囲気を大切にしています。そういった雰囲気は患者さんにも伝わると思いますし、結果的に患者さんにとって快適な診療につながると思っています。

今後の展望はございますか?

さらに補聴器分野に力を入れていきたいですね。実は聴力に不安があっても、気づいていなかったり、諦めてしまっていたりする人は多いんです。聴力が認知症に影響するともいわれていますので、補聴器に関してさらに学び、より専門的な対応ができるようにしたいです。また、わかりやすい治療説明をめざして、診察時にはモニターに内視鏡画像を映し出して、患者さんにご覧いただきながら説明しています。今後はもっと「医療の見える化」に注力し、安心して受診できる環境を整えていきたいです。また将来的には当院内で可能な小手術にも取り組みたいと思っています。例えば鼓膜の再建をめざすような手術など、患者さんの負担が少なく済むものから少しずつ導入していき、「地域で完結できる医療」をさらに発展させていきたいと考えています。

最後に、地域の方へメッセージをお願いします。

福井英人院長 ふくい耳鼻咽喉科6

この地域で開業したのは、周辺に耳鼻咽喉科や小児科が少ないと聞いたことがきっかけです。地域で自分の力が役立つのであれば、という思いでクリニックを開きました。「気軽に立ち寄れて、笑顔で帰っていただける」、そんな地域に根差したクリニックをめざしています。体調が優れない時はもちろん、耳・鼻・喉のことで「何となく放っていたこと」や「気になっているけど、どうしたら良いかわからないこと」があれば、どうぞお気軽にご来院ください。地域の皆さんに寄り添った診療を続けていきたいと思っています。

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