松田 博人 院長の独自取材記事
南茨木グリーンクリニック
(茨木市/南茨木駅)
最終更新日:2026/05/13
南茨木駅から徒歩5分の住宅地に立つ「南茨木グリーンクリニック」。日本の伝統建築を思わせる木の天井が印象的な白を基調とした院内には、明るく開放的で温かみのある空間が広がる。院長の松田博人先生は、日本泌尿器科学会泌尿器科専門医であり腹腔鏡手術にも精通している。複数の病院で手術を中心に研鑽を積んだ後、患者により身近な存在として疾病予防やがんの早期発見に力を注ぎたいと2025年に開業した。「薬だけでなく生活習慣を整えることで体全体が元気になっていく」という医療コンセプトのもと、CTを備えた充実の検査体制と、受診のハードルを下げる環境づくりの両面にこだわる。穏やかな語り口の中に患者への温かいまなざしが感じられる松田院長に、診療への思いを聞いた。
(取材日2026年4月21日)
心安らぐ空間と充実の設備で泌尿器科を身近に
まずは、こちらのクリニックを開業された経緯をお伺いします。

父が医師という環境で育ち、人の助けになり喜ばれる仕事がしたいと考えたのが医師を志した原点です。学生時代から外科系に興味があり、中でも泌尿器科はセンシティブな悩みに身近に寄り添いながら治療できる科だと感じて専門に選びました。川崎医科大学を卒業後、大阪公立大学医学部附属病院をはじめ複数の病院で研鑽を積み、泌尿器科専門医の資格も取得し、腹腔鏡手術についても研鑽を積みました。勤務医時代は手術にやりがいを感じていましたが、患者さんのより身近な存在として、がんの予防や早期発見、排尿障害の治療に力を注ぎたいという思いが強くなり、こちらでの開業を決めました。
院内の空間づくりにはどのようなこだわりがありますか。
泌尿器科の受診に少しハードルを感じる方もいらっしゃると思います。だからこそ、ここに来たときに心が安らぐ空間にしたかったんです。木の素材は心を落ち着けてくれると考え、天井や柱に自然な風合いの木を生かし、白を基調とした開放的な内装に仕上げています。少しでもリラックスして過ごしていただけるように、待合室はゆったりと広く取り、隣の方との距離も確保してプライバシーに配慮しました。女性専用の待合スペースも設けています。受付棚は特注で、患者さんとスタッフが心地良い距離感を保てるよう奥行きや高さの寸法にまでこだわりました。CTやトレーニングルームなど広さが必要な設備もありましたので、設計に自由度の高い戸建てを選んでいます。駐車場は7台分あり、茨木市内だけでなく吹田や摂津、高槻や大阪市内からお車で通われる方もいらっしゃるんですよ。
設備面ではどのような点に力を入れていますか。

泌尿器科のクリニックでCTを備えているところはあまりありませんが、当院では導入しています。腎臓や膀胱だけでなく、肝臓や膵臓、子宮など腹部全体を確認できるため、泌尿器科の疾患にとどまらず他の臓器の異常の早期発見にもつながる点が大きな強みです。胸部エックス線装置はAIによる診断支援機能を搭載しており、肺がんの早期発見に役立てています。わずかな肺炎像も見落とさないよう努めております。また、膀胱鏡は膀胱内のがんや炎症、結石を直接確認するためのもので、排尿障害がなかなか改善しない方の原因究明にも欠かせません。エコーも日常の診療で幅広く活用します。このほか、発熱患者のための外来には専用の入り口と個室を設け、一般の患者さんとの動線を完全に分離しました。
早期発見から予防まで、薬だけに頼らない医療を
診療面で特に力を入れていることを教えてください。

がんの早期発見には特に力を入れています。健診で尿潜血陽性を指摘されるようなわずかなサインも逃さないよう検査体制を整え、患者さんの健康寿命を少しでも長く充実したものにしたいと考えています。排尿障害の治療では薬を処方するだけでなく、残尿量の確認や膀胱鏡、CTなどで多角的に状況を精査し、膀胱以外に原因がないかも丁寧に探る、泌尿器科専門医ならではの診療を心がけています。感染症や尿管結石・腎臓結石の早期発見と予防にも力を注いでいますが、こうした疾患の診断にもCTが大いに役立ちますね。がん治療後の経過観察にも対応できますので、頼りにしていただければと思います。
多い主訴、また形成外科の外来についてお聞かせください。
頻尿や血尿といった症状はもちろん、女性に多い膀胱炎や、おねしょの相談で来られるお子さんなど、年齢も性別も問わず幅広く来院されています。内科として特定健診や各種検診にも対応していますので、日頃の健康管理にもお役立ていただきたいですね。形成外科については月に一度、専門家である楠本健司先生に来ていただき、外来を行っています。巻き爪や皮下の腫瘤、皮膚のできもの、逆さまつげなど、重い病気ではなくてもその方にとってずっと気になっているような症状に、保険診療の範囲で幅広く対応します。過去の手術で残った傷痕を修復するための手術なども行っており、今後は眼瞼下垂症の手術にも取り組んでいく予定です。
院内にトレーニングルームを設けられていますね。

学生時代はバスケットボールをしていたのですが、医師になってからは仕事中心で運動の習慣がなくなっていました。そんな折、新型コロナウイルス感染症の流行を機に自宅でトレーニングを始めたところ、体が変わるだけでなく食生活や日々の習慣まで自然と整っていったんです。この実体験から、薬や手術に頼らなくても、生活習慣をちょっと変えるだけで、自分の力で病気を未然に防ぎ健康になっていけるのではないかと思いました。進んでお薬を飲みたいと思っている方はいないはずです。自分の力で元気になれるきっかけをつくってもらいたいと考え、院内にトレーニングルームを設けました。ケーブルマシンやダンベルで全身を鍛えられ、初めての方にはレクチャーも行っています。ジムに行く前の入り口としても活用していただけたらうれしいです。
診察室から笑い声が聞こえるクリニックに
患者さんと接する際に大切にされていることは何ですか。

絶対に威圧的な態度を取らないこと、できるだけ緊張させないことを心がけ、時には世間話も交えながら、診察室から笑い声が聞こえてくるような雰囲気を大事にしています。女性の患者さんには検査の際に必ず女性看護師が同席し、プレッシャーを感じにくい環境づくりを心がけています。看護師や受付スタッフの力も借りながら、チーム全体で患者さんを支えるようにしています。スタッフにいつも伝えているのは、優しさと笑顔を大切にしてほしいということ。患者さんの気持ちに寄り添い、プロとして笑顔で接することで、検査やお薬以上のポジティブな気持ちを届けられると思っています。明るいクリニックで前向きな気持ちになっていただけたら、それも回復の後押しになると信じているんです。
今後の展望や、先生ご自身の目標についてお聞かせください。
クリニックを大きくすることよりも、患者さん一人ひとりの満足度をずっと保っていきたいと考えています。今後患者さんが増えてお話しできる時間が短くなったとしても、満足度は下げない。それを私だけでなくスタッフみんなで成し遂げていけたら、患者さんから愛されるクリニックであり続けられるのではないかと思います。個人的な目標としてはボディビルの大会にも出てみたいと思っていまして、フィットネスをもっと身近に感じてもらえるよう、地域の皆さんの健康づくりのお手伝いもしていきたいですね。プライベートでは0歳と5歳の子どもの子育てに奮闘する毎日で、忙しいからこそ時間を作ろうと、早朝のランニングやトレーニングの時間を確保するようにしています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

病気の治療はもちろん大切ですが、病気の裏側にはほとんどの場合、何かしらの原因があります。その原因を患者さんと一緒に見つけて、薬の治療だけでなく生活習慣ごと変えていくことで、泌尿器科疾患にとどまらず体全体が健康になれるような医療を提供することをめざしています。生活習慣を整えることで体が元気になっていく、それが私の医療コンセプトの根幹にある考えです。泌尿器科に限らず、気になることがあれば何でも気軽にご相談ください。この地域には各分野を専門とする頼れるクリニックや大きな病院がたくさんありますし、すぐ相談できる連携体制が整っています。必要があれば速やかにおつなぎしますので、安心して受診していただければと思います。

