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鈴木 祐輔 院長の独自取材記事

青山みみ・はな・のどクリニック

(新潟市西区/青山駅)

最終更新日:2025/07/28

鈴木祐輔院長 青山みみ・はな・のどクリニック main

JR越後線・青山駅から徒歩10分の場所にある「青山みみ・はな・のどクリニック」。院長の鈴木祐輔先生は、30年以上にわたってこの地で親しまれていたクリニックを建物ごと継承し、2025年4月に新規開業した。穏やかな話しぶりが印象的で、患者のことを第一に考える鈴木院長。診療では、前院長の専門である耳に加えて、山形大学で20年以上診療に携わってきた鼻やアレルギーも専門的に診る方針だ。同院最大の特徴は、地域のクリニックでありながら耳鼻咽喉科の精緻な検査ができる点で、CTや鼻咽腔・喉頭ファイバーを用いて、基幹病院に足を運ばずとも各種検査が受けられる。患者一人ひとりに寄り添うことをめざす鈴木院長に、得意とする治療や地域医療への思いを語ってもらった。

(取材日2025年7月3日)

生まれ育った新潟で30年以上続いたクリニックを継承

開業された経緯やきっかけを教えてください。

鈴木祐輔院長 青山みみ・はな・のどクリニック1

私は青山新町の生まれで、大学進学を機に山形へと移り、大学病院などで研鑽を積んできました。山形も好きでしたが、やはり「いつか地元に戻りたい」という思いがあったんです。そんな時に、ご縁があって当院の前身となる「さとう耳鼻科クリニック」の佐藤弥生院長から継承のお話をいただきました。実は私の父が医療系の会社にいて、佐藤先生の開業支援をしたことがあったことや、佐藤先生のお母さんと私の祖母が仲が良かったということで、佐藤先生とは以前からつながりがありました。先生はこの地で30年以上地域医療を支えてこられた方で、患者さんからの信頼も厚く、尊敬しています。いろいろなご縁があって、私の地元でもあるこの場所で開業することができて、すごくありがたいですね。開業したてで至らないところもありますが、地域の患者さんに貢献していきたいと考えています。

患者層や診療内容はいかがでしょうか?

患者さん一人ひとりに寄り添い、ニーズに応えられる診療をしたいという思いがあります。私の専門は鼻やアレルギーですが、佐藤前院長が得意としていた補聴器の診療にも対応しますし、最近増加している嗅覚障害の相談にも乗っています。学校の検診をきっかけに中耳炎やアレルギー性鼻炎の疑いありで受診されるお子さんも多いです。身近で、気軽に相談できるクリニックとして、耳・鼻・喉に関する幅広い症状を診療する、地域のかかりつけクリニックでありたいですね。お子さんからご高齢の方まで、幅広い世代の患者さんに対して、それぞれのライフスタイルや悩みに合わせた診療を心がけています。

受診の目安はありますか?

鈴木祐輔院長 青山みみ・はな・のどクリニック2

気になる症状がある場合は、なるべく受診してもらうのが良いと思います。鼻詰まりなどの症状は、集中力が落ちて勉強や仕事に悪影響を与えることもありますし、睡眠時無呼吸症候群の原因になるともいわれています。患者さん本人は「大したことないから我慢できる」と、考えていても、実は治療したほうが良い病気のケースも多いです。実際に受診して検査してみないと判断できないので、安易に放置せずに早めに相談してほしいと思います。鼻の症状は私の専門分野なので、患者さんに合わせた検査や治療で、サポートしたいですね。

先進の検査機器を駆使し、地域へ専門的な医療を

検査設備にこだわりがあるそうですね。

鈴木祐輔院長 青山みみ・はな・のどクリニック3

総合病院・基幹病院に行かなくても、当院で必要な検査ができる体制が理想です。総合病院は気軽に受診することも難しいので、地域のクリニックで専門性の高い検査が受けられることが、患者さんのメリットになると思います。例えば、鼻や喉の奥を観察できる鼻咽腔・喉頭ファイバーや、耳や鼻を立体的に見ることができるCTを導入しています。睡眠時無呼吸症候群やいびきの検査、精密聴力検査、重心動揺計を用いためまい・ふらつきの検査、超音波を用いた頸部・甲状腺の検査も可能です。設備を整えることで、検査の待ち時間を減らしたり、より質の高い医療をめざしています。

診療で気をつけていることは何でしょうか?

患者さんが納得できる治療を心がけています。耳鼻科の症状は内視鏡の画面などで目に見えることが多いですから、検査の画像をお見せしながら説明しています。鼻だったら「ここは鼻水が出てますよね」とか、逆に「すごくきれいで問題ないですよ」といったふうにです。多少時間がかかってしまうのですが、それでも患者さんがしっかり理解できたことを確認しながら診療を進めることが大切です。他には、小さなお子さんの場合は無理に痛いことをしないようにしたり、患者さんに合わせた方法で診療しています。また、患者さんが一番困っている症状を見つけて、そこにアプローチすることも、できるだけ早くつらい症状を緩和するために大切なことだと思います。

医師としてやりがいを感じるのはどんな時ですか?

鈴木祐輔院長 青山みみ・はな・のどクリニック4

やはり患者さんの笑顔にふれられた時ですね。「ここに来て良かった」という言葉をいただけると、本当にこの仕事をしていて良かったと感じます。もちろん、処方した薬が合わない場合などには、他にいくつ選択肢を持てるかというところが、医師の腕の見せどころだと考えています。大学病院に比べると、患者さんの話を直接じっくりと聞くことができる環境にあるので、地域に根差した診療ができているというやりがいもあります。

「困ったときはまずここへ」と思ってもらいたい

医師をめざしたきっかけや耳鼻科を専門にした理由をお聞かせください。

鈴木祐輔院長 青山みみ・はな・のどクリニック5

医師をめざしたきっかけは、父が医療関係の会社に勤めていたこともあり、幼い頃から医師が自宅に遊びに来るような環境が大きかったと思います。家に来た父の知り合いの医師と話すうちに医療に興味を持ちました。「医学部に入れるように勉強しなさい」と冗談でそそのかされて、私も勉強をやる気になってしまったんです(笑)。大学の実習でお世話になった山形大学の耳鼻科の雰囲気がとても良かったことや、薬を用いた内科的な保存的加療から外科的な手術加療までできるところに魅力を感じて耳鼻科に進みました。

勤務医時代のご経験についてお聞かせください。

大学病院では「遺伝性血管性浮腫」という珍しい病気の治療を経験しました。顔や喉が腫れて、最悪のケースでは窒息してしまう病気です。耳鼻科の医師でも聞いたことがないという人もいるくらいなのですが、私がお世話になった先生がこの病気の専門家でした。その先生が別の病院に移ることになり、私がその病気を見るしかない状況に。とても大変でしたが、自分で調べたり、関連の先生に聞きに行ったりしながら自ら学び、患者さんのために最善を尽くす姿勢を身につけることができました。結果的に、山形では「遺伝性血管性浮腫は鈴木先生に」という状況になり、県内各地から問い合わせがあったり、講演依頼が来たり、治療した患者さんに感謝していただいたりと、そういうありがたいお声をたくさんいただきました。そういう経験を生かして、困っている患者さんに寄り添っていきたいと思っています。

大学病院時代と開業した今で、変わったことはありますか?

鈴木祐輔院長 青山みみ・はな・のどクリニック6

まず患者さんが大学病院とは大きく違います。大学病院というのは、他の病院で治療がうまくいかなかった重症の患者さんが来る場所ですし、それだけ難しい症例も多いです。やりがいが大きい半面、一人の患者さんを丁寧に、継続的に診療するという点では難しい部分もあります。一方、開業クリニックの場合は、患者さんにじっくりと向き合うことができますし、必要な場合は週に2回くらいのペースで受診してもらって、丁寧に経過観察をして、こまめに治療を調整することが可能です。地域のクリニックなので、患者さんに寄り添った診療ができることがうれしいですね。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

今後も地元の青山で地域のかかりつけクリニックをめざして、どんなことでも気軽に相談してもらえる場所でありたいです。くしゃみや鼻水、鼻詰まり、補聴器などの相談はもちろん、珍しい症状まで、耳・鼻・喉に関するさまざまな悩みに対応し、地域の患者さんの健康をサポートしていきたいです。今は患者さんに待ち時間の面でご負担をかけてしまっていますが、2025年8月より予約システムを導入します。患者さんがスムーズに負担なく受診できる環境を整えることも、地域のクリニックとして大切なことだと思います。「ここに来れば大丈夫」と思ってもらえるようなクリニックをめざします。何か困ったことがあれば、お気軽にご相談ください。

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