見た目だけではない小児矯正
歯列保全から将来のトラブルの予防へ
青おとなこども歯科クリニック
(豊川市/愛知御津駅)
最終更新日:2025/10/15


- 自由診療
矯正治療というと、美しさを追求する、意識が高い人向けの治療だというイメージを持つ人が少なくないのではないだろうか。都市部では昔に比べて矯正に対する関心が高まってきたとはいえ、地方ではまだまだ矯正について、もっといえば子どもの矯正について、正しい知識が広がってきたとは言いきれない。下顎が出ている、大きく前歯が出ている、ということでなければ少しの不具合は見過ごされ、そのまま大人になっていくこともあるだろう。「青おとなこども歯科クリニック」の高柳結平院長は、「子どものときに歯列を整えることは、将来的な虫歯や歯周病を防ぐことにつながると思います」と矯正の重要性を話す。磨きやすい歯並びがいかに大事か、同院の矯正についてわかりやすく教えてもらった。
(取材日2025年10月1日)
目次
整った歯並びは歯磨きがしやすく、将来的な歯周病予防につながることも望める
- Q小児矯正とはどのようなものでしょうか?
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A
▲子どもと大人が一緒に入れるスペースのある診察室
矯正というと見た目の問題と考えられがちですが、子どもの場合は顎の成長を良い方向に促すという意味もあります。顎が小さいと永久歯が並びきるスペースが足りず、生えてきた歯がガタガタと乱れてしまうことも起こり得ます。そのため小児矯正では土台を整えることが目的になるのです。骨が硬くなり永久歯が生えそろってからの矯正と比べると、抜歯の必要がないことも多いです。さらにきれいな歯列は歯磨きがしやすいため、虫歯や将来的な歯周病の予防につながることが望めます。「磨いているのに虫歯になる」という場合、歯並びに問題があることも。歯磨きが嫌になってしまわないためにも矯正という方法があることを知っていただきたいですね。
- Q矯正はいつ頃から始めると良いですか?
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A
▲子どもの歯が生えてきたら早めに受診を
顎の成長を考えると、小学校3〜4年生までには始めていたほうが良いと思います。その前でも、舌の動きのトレーニング、お口周りの筋肉を鍛えるトレーニングなどより良い発達のためにできることはあります。トレーニングは難しいものではなく、例えば舌を上顎に打ちつけて音を出すといった具合です。舌が下がっていると、口をぽかんと開けている口呼吸につながります。きちんと鼻呼吸ができるように、常に舌を上顎に置くことをめざして訓練していきます。お子さんの歯が生えてきたら早めに歯科医院を受診されると良いですね。診察やエックス線撮影によって現状の問題点だけでなく将来の予想ができることもあり、早めの対策が取れるからです。
- Q矯正装置はどのようなものを使用されていますか?
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A
▲装着時間の短い装置を使用し、子どもの負担を軽減できる小児矯正
当院では基本的に拡大装置を使用しています。装置についているねじを回すことで少しずつ顎を広げるよう促して歯が並ぶスペースをつくっていくためのものです。ねじは親御さんが、1回転、半回転など決められた分を回します。夜、寝る前に装着して朝起きたら外しますので、日中は普通に生活できます。マウスピース型装置のように長い装着時間が必要ありませんので、お子さんの負担も少ないかなと思います。口の中に装置を入れますので、違和感や痛みがゼロではありませんが、きちんと毎日続けていけばそうしたことも軽減されていくと思います。
- Q治療の頻度や内容、期間について教えてください。
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A
▲小児矯正のメリットは大きいと話す高柳院長
当院に来ていただくのは1~2ヵ月に1度程度で所要時間は30分ほど。装置は型を採ってお子さんに合うように作っていますが、ずれやすい、外れやすいという場合は1ヵ月に1回となることもあります。「土台」となる顎を少しずつ広げていく過程で、装置に浮きが出てきたり、新しく生えてきた歯に装置が当たったりということがありますので、歯科医師が装置を削ったり針金を調整したりしていきます。期間は中学入学ぐらいまでの2~3年になるでしょうか。そこからワイヤーとブラケットを歯の表面に取りつける矯正装置を使う段階に移行します。拡大装置による矯正期間中は、先ほどお話ししたトレーニングをおうちで続けていただきたいですね。
- Qこちらならではの特徴はありますか?
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A
▲きれいで開放感があり、動画も楽しめるキッズスペースも完備
他院と比べて特に秀でているといった特徴はありませんが、当院は長く地域に根づいており、私が3代目の院長です。向かいに小学校があることもあり、お子さんが来やすくリラックスできる雰囲気をと考えて、より明るい空間になるように少しずつ改装をしているところです。キッズスペースでは、動画を楽しんでいただけます。当院はベテランスタッフが多く、お子さんとも上手にコミュニケーションを取ってくれていますので、安心して何でも話せると感じていただければうれしいです。また治療後には風船で遊んでいただけます。風船は、膨らますときに口の筋肉を使いますし肺活量も必要なのでお口周りを鍛えるには適していると考えてのことです。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正(拡大装置、ワイヤー矯正込み)/66万円~