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下がった歯茎を回復させるための
歯周形成外科治療について知る

中村南歯科医院

(練馬区/鷺ノ宮駅)

最終更新日:2026/09/01

中村南歯科医院 下がった歯茎を回復させるための 歯周形成外科治療について知る 中村南歯科医院 下がった歯茎を回復させるための 歯周形成外科治療について知る
  • 保険診療

冷たいものなどが歯にしみる知覚過敏の原因の一つに、歯茎が下がって歯のセメント質が露出することが挙げられる。歯茎の下がりは、加齢に伴うものもあるが、大きな原因は日常生活の中で過度に圧力をかけてしまうことだという。下がってきた歯茎を放置すると、知覚過敏だけでなく虫歯になりやすくなるなど、ダメージに弱い状態になってしまう。下がった歯茎を元の位置に近づけるための方法に、歯周形成外科治療がある。技術的な難度も高いこの治療法は、対応できる歯科医師も限られているという。歯周形成外科治療に対応している「中村南歯科医院」の奈良裕之院長に、歯茎が下がることのリスクや、歯周形成外科の治療について詳しく話を聞いた。

(取材日2026年8月17日)

歯ブラシなどからの過度な圧力が原因となる歯茎の後退。歯周形成外科治療では、患者自身の協力も大切

Q歯茎が下がる原因を教えてください。
A
中村南歯科医院 強すぎる歯磨きや歯ぎしりも要注意

▲強すぎる歯磨きや歯ぎしりも要注意

年齢を重ねるにつれて歯茎が下がってくるというイメージをお持ちの方もいらっしゃると思います。もちろん、間違いではありませんが、加齢に伴う変化は個人差が大きいため、30代で歯茎が下がっている人もいれば、70代でも下がってきていない人もいます。歯茎が下がる一番の原因は、一生懸命強い力で歯を磨いていたり、使用する歯ブラシが固かったりすることによる、歯ブラシからの圧力なのです。また、歯ぎしりや食いしばりも原因となりますね。もう一つ、特にアジア人の女性は歯茎が薄い傾向にあると言われています。歯茎が薄いと血管が少なく栄養が届きにくいため、圧力に負けてしまい、歯茎が下がる原因になるのです。

Q歯茎が下がるとどのようなリスクがありますか?
A
中村南歯科医院 放置せず「歯茎が下がったかも」と感じたら、歯科医院に相談を

▲放置せず「歯茎が下がったかも」と感じたら、歯科医院に相談を

歯のうち、外から見えている部分はエナメル質という硬い組織ですが、歯茎で守られているセメント質の部分は、外からの刺激に非常に弱いのです。歯茎が下がるとその部分が露出し、知覚過敏の症状が出てくるほか、虫歯になったり削れやすくなったりしてしまいます。また、一度歯茎が下がってきた人のうち8割程度が、その後の10年間でさらに歯茎が下がるといわれています。自然に治るものではありませんから、放置するとさらに悪化してしまいます。そのため、歯科医院できちんと治療をすることが大切です。

Q下がった歯茎はどのように治療するのでしょうか?
A
中村南歯科医院 精密な診断で、その人に合わせた治療方針を決定していく

▲精密な診断で、その人に合わせた治療方針を決定していく

まずは歯茎が下がった原因を明らかにすることが大切です。歯ブラシによる圧力が原因ならば歯磨きを見直さなければいけませんし、歯並びに問題がある場合は先に歯列矯正をする必要があります。治療計画を立てるには、そうした診断が重要なのです。口腔内スキャナーでお口の中を撮って歯や歯茎の状態を確認し、方針を検討します。その上で、必要に応じて口内の別の箇所から歯茎を採取して移植する歯周形成外科治療を行います。術式や治療の流れについて十分に説明した後、患者さんご自身の同意を得て手術を行います。

Q歯周形成外科手術ができる歯科医院は限られているのでしょうか?
A
中村南歯科医院 歯周形成外科の分野を専門に学んできた歯科医師に相談を

▲歯周形成外科の分野を専門に学んできた歯科医師に相談を

そうですね。医科の診療分野がさまざまに細分化されているのと同じように、歯科もかぶせ物や詰め物、歯周病、歯列矯正など、実は分野が多岐にわたっているのです。一人の歯科医師が人生をかけて勉強を続けても、すべての分野を追究することはできません。僕自身は歯周病を専門に学んできましたが、歯周病治療の中でもさらに分野が細分化され、歯周形成外科は特に技術的に難しい分野です。ですから、下がった歯茎の歯周形成外科手術を受けるには、どのクリニックでもいいわけではなく、専門に学んだ歯科医師を探して相談をすることが大切です。

Q歯周形成外科治療で大切にしていることを教えてください。
A
中村南歯科医院 治療後のケアまで丁寧にサポートを行う

▲治療後のケアまで丁寧にサポートを行う

歯科医師の技術が重要なのは第一ですが、同時に患者さんにご協力いただくことも大切です。この治療では外科処置を行った箇所を糸で縫うため、術後1~2週間は患部に糸が入った状態になります。手術後の回復期間に腫れや痛みが気になって、鏡で患部を確認しようと唇を引っ張ったときや、口をゆすいだり大きく開けたりしたときに、糸が切れてしまうことがしばしばあるのです。そうした注意点についても、こちらから丁寧に説明して、ご理解いただくことを心がけています。他方で、この治療は複数回実施することができるため、1度目で十分でなければ再度行ったり、初めから手術を2回に分けた計画を立てたりすることも可能です。

ドクターからのメッセージ

奈良 裕之院長

通常、歯茎の後退を自分で気づくのは、知覚過敏で歯がしみたときだと思います。自分の目で歯茎が下がっていることに気づくとしたら、相当に症状が進行していると考えられます。だからこそ、普段から歯科検診を受けて、お口の状態を確認してほしいですね。下がった歯茎に関して、歯周形成外科治療を検討される場合は、当院でしっかりと対応いたします。まずは、気づかずに進行しているかもしれない症状を放置しないよう、定期的な歯科検診で歯や歯茎を守っていただきたいと思います。