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池部 敏市 院長の独自取材記事

池部小児科・アレルギー科

(横浜市瀬谷区/三ツ境駅)

最終更新日:2023/01/10

池部敏市院長 池部小児科・アレルギー科 main

相模鉄道の三ツ境駅南口から徒歩5分。「池部小児科・アレルギー科」は、看板や入り口ドアに描かれたかわいらしいカメのキャラクターが印象的な、地域に根差したクリニックだ。「カメ先生って呼んでくれるお子さんもいるんですよ」と優しい笑顔でそう語る池部敏市院長は、神奈川県立こども医療センターアレルギー科などに長年勤務し、これまで約40年間アレルギー治療に携わってきた。病気の治療はもちろん、2階には病児保育室「亀の子ハウス」を併設し、地域で子育てする親たちをサポートしている。開業して17年目となる池部院長に、アレルギー疾患との向き合い方、治療に対する思いなど、話を聞いた。

(取材日2022年10月5日)

約40年のアレルギー治療経験を生かし、地域に貢献

まず、クリニックについて、そして診療で心がけていらっしゃることについて教えてください。

池部敏市院長 池部小児科・アレルギー科1

2006年に小児科・アレルギー科として開業し、今年で17年目になります。心がけているのは、患者さんのお話をしっかり聞いて、丁寧に状況を把握するということですね。特にアレルギーに関しては、検査をしてもなかなか原因が特定できず何がアレルギー反応を起こしているかがわからないというケースも多くあります。アレルギーの原因を探るためには、まず、患者さんの普段の生活から病態の経緯までいろいろな情報を集めることが大切です。私は開業前、神奈川県立こども医療センターアレルギー科などに勤務し、開業してからの経験を含めこれまでに約40年間アレルギーの治療に携わってきました。その経験を生かした診断、治療を地域の皆さんに提供したいと考えています。

アレルギー相談のための診療枠もあると伺いました。

はい、アレルギー相談という名目で1人30分ぐらいの診療枠を週に3回設けています。1人の患者さんに十分な時間をかけて、病気の経過、生活の様子、お困りのことなどをお伺いしているんです。最初に細かい情報を集めた上で、今後の治療の方向性を探っていくための診療枠で、15年ぐらい前からやっています。ただ残念なことに新型コロナウイルス感染症の感染拡大で、ここ数年はストップしなければならない期間も多くなっています。狭い診察室で長い時間向き合う診療なので、感染の波が小さくなったら再開して、拡大してきたらまたストップして……というかたちになっています。それだけでなく、通常の診療も制限されたり、これまでできたことができなくなったりしているので、私としてもつらい気持ちがあるのですが、感染対策には十分な配慮をして、万が一がないように気を配っています。

初回にしっかりと時間を取るというのは、患者さんとしても安心ですね。

池部敏市院長 池部小児科・アレルギー科2

はい。これまでにいろいろな治療を受けたけれども良くならず、他の医療機関を受診した後に私のクリニックにいらっしゃる患者さんも多くいらっしゃいます。特にそうした患者さんの場合は、それまでの受診でたくさんの知識が頭に入っていらっしゃるので、いきなり治療を開始しても、前と違うとなった場合に、混乱してしまう懸念もあります。そうならないためには、まず患者さんがお持ちの情報を整理することが必要です。そして、納得して治療をスタートしていただくためにも、話を十分聞くことに加えて、しっかりと治療方針の説明をすることも大切ですね。1回、2回の治療で治まればもちろん良いですが、アレルギーの治療は長い時間をかけてじっくりと付き合うことが必要な場合も多いので、まずは患者さんとの信頼関係を築いて、それをもとに原因を調べたり治療につなげたりするよう心がけています。

12年目を迎えた病児保育室、「亀の子ハウス」

こちらのクリニックには、病児保育室も併設されていると伺いました。

池部敏市院長 池部小児科・アレルギー科3

この建物の2階にある、医療機関併設型病児保育室で、「亀の子ハウス」という名前です。もともとは看護師からの要望があって始めたもので、今年でもう12年目になります。今では地元の皆さんに存在を広く知っていただけるようになり、毎日お子さんをお預かりして地域に貢献できているかなと感じています。この病児保育室に対応するために、1年ほど前に機械を購入して、院内でPCR検査ができる体制も整えました。このおかげで、うちのクリニックではPCR検査の結果が最短15分ぐらいでわかるようになりました。感染対策として病児保育室を利用する場合は必ずこのPCR検査を受けていただき、陰性が確認された上でお預りするようにしています。院内で検査ができずPCR検査の結果は明日わかりますとなってしまうと、その日にお子さんをお預かりできず、仕事が休めない親御さんを支える病児保育室としての機能が損なわれてしまいますからね。

利用者から寄せられた声などはありますか。

うれしいことに、病児保育室があって助かるという声をたくさんいただきます。それから、ご利用にあたって、こういうところが大変、こういうシステムがほしいなど、いろいろなご希望をいただくこともあるので、できることは対応したいと考えています。例えば、お車でお子さんを連れてくる方がいらっしゃるのですが、聞いたら近くのパーキングに車を置いて、お子さんを預けた後、電車で職場に行くとおっしゃっていたんです。病気のお子さんを連れて徒歩や電車で来るのは大変ですからね。お話を聞いて、駐車料金や、送迎の負担を軽減できないかと考え、クリニックの敷地に病児保育室の利用者用に無料の駐車スペースを1台分用意しました。人数は限られますが、お子さんを預けた後、車をクリニックに置いたまま電車で職場まで行けるようにしています。実際に利用している皆さんの声を聞きながら、より必要とされる亀の子ハウスにしていきたいと思っています。

「亀の子ハウス」の名前にもあるように、トレードマークのカメさんが印象的ですね。

池部敏市院長 池部小児科・アレルギー科4

クリニックの看板にも、カメのキャラクターを載せています。実はこれ、私がデザインしたものなんです。開業時、小さいお子さんが来る小児科だから、何かキャラクターがあったほうがいいだろうと考え作ったのですが、今ではすっかりクリニックの顔として定着しました。看板だけではなく、クリニックの中にもカメのグッズがたくさんあります。出かけたときに私が買い集めたものや、スタッフが持ってきてくれたもの、中には治療に来ているお子さんがプレゼントしてくれたものもあります。子どもたちはみんなカメさんカメさんって喜んでくれて、私のことをカメ先生なんて呼ぶお子さんもいるんですよ。

気軽に相談できる地域に根差したクリニックをめざして

小児科というと、予防接種に来る方も多くいらっしゃると思います。

池部敏市院長 池部小児科・アレルギー科5

今は予防接種の種類が、昔とは比較にならないほど増えました。私のところでは10月に入りインフルエンザワクチンも始まりましたし、新型コロナウイルスのワクチンも子どもが接種できるようになりました。予防の観点で良いことではあるのですが、種類が増えて、親御さんにとっては大変な面もあると思います。小児科としては当然ですが、私のクリニックでは、ワクチン接種の際に、次はこの予防接種を、この日程で受けてくださいというかたちで、患者さんごとに必ず次の具体的なスケジュールを組んでいます。日程を決めても、用事が入ってしまったり、その日にお子さんが発熱してしまったり、その日に打てなくなることも当然ありますので、その場合も親御さんと相談して、その都度日程を組み直すようにしています。

子育ての悩みを相談する親御さんも多くいらっしゃるそうですね。

うちのクリニックは、看護師をはじめスタッフがみんな経験を踏まえて患者さんに説明したりお話ししたりしています。最近は、新型コロナウイルス感染症の影響で、登校・登園できない状態が続いたり、いろいろと行動に制限があったりして、お子さんの心も体も不安定になりやすいのではと思っています。病気のことはもちろん、子育てに関しても何か不安なことがあれば、いつでも気軽にご相談いただきたいですね。

最後に、患者さんや保護者に向けたメッセージをお願いいたします。

池部敏市院長 池部小児科・アレルギー科6

この地に開業して17年目になりますが、小児科・アレルギー科という自分の専門分野を生かして、多くの患者さんのお役に立てることは非常にありがたいことだと思っています。何かあったらいつでも相談いただける、そして丁寧にお話を伺って患者さんと信頼関係を築ける、そんな地域に根差したクリニックをめざして、尽力していきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インフルエンザワクチン/6ヵ月以上3歳未満は2回(各2600円)、3歳以上13歳未満は2回(1回目3600円、2回目2600円)、13歳以上は1回3600円 

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