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上田 隼也 院長の独自取材記事

都立大学上田歯科

(目黒区/都立大学駅)

最終更新日:2025/11/11

上田隼也院長 都立大学上田歯科 main

都立大学駅から徒歩2分の「都立大学上田歯科」は、2025年6月に開業。明海大学歯周病科で研究と臨床に打ち込んできた上田隼也院長は、「専門性の高さと親しみやすさの両立」を掲げる。歯学博士を取得した専門性も持ちながら、最も大切にしているのは「ホスピタリティー」。診療中の物音一つにまで心を配り、受診する人の心地良さと歯科医院としての基本を大事にする姿勢を貫く。開業医である父が、患者とよく言葉を交わし、親しまれる姿を目にして育ってきた。「自分も患者さんとよく話すタイプ」だと語る上田院長は、やわらかな物腰と、こまやかな優しさが光る歯科医師だ。クリニックのコンセプトや注力している歯周病治療のこと、地域医療にかける思いなど話を聞いた。

(取材日2025年10月9日)

患者との対話を大切に、ホスピタリティーを追求

開業に至った経緯を教えてください。

上田隼也院長 都立大学上田歯科1

明海大学を卒業後、大学院生として歯周病科に入局し、その後助教として教職員を務めながら重症の患者さんを多く診てきました。自分の技術の熟達度を考えてそろそろ開業をしても良い頃かと決断しました。実は父も地域に密着した歯科医師で、父の姿をずっと見てきて、いつかは自分も開業したいと思っていたんです。2年くらいかけて場所を探していた時に、父と共通の知り合いから、ちょうど引退される先生がいると紹介を受けたのがこちらでした。前の先生が35年間続けてこられた歴史のある歯科医院で、昔のデザインとは思えないぐらいモダンな造りでしたので、基本的な構造はそのまま、内装や機器を新しくして引き継がせていただきました。

診療で最も大切にしていることは何ですか?

患者さんの快適さを第一に考える「ホスピタリティー」という部分ですね。今の時代、ホスピタリティーを大事にするということは当然とされていますが、実際には十分に実践されていない歯科医院も多いと感じていました。例えば器具を置く時にそっと置くのか、近いところからポンと投げちゃうのか。引き出しを閉める時に最後までゆっくり閉めるか、勢いをつけてバーンと閉めるかで生じる音が変わってきます。患者さんの中にはユニットに寝ている時、意外とそういう音が気になって、大きい音がするとビクッとする方もいらっしゃいます。そうした細部にも気を配れるクリニックをめざしています。最新機器の導入ももちろん大切ですが、もっと基本的なところを大事にする歯科医院でありたい。患者さんとよくお話しすることもその一つです。父がよく話す人で、どの患者さんからも親しまれていたのを見ていたこともあり、話すことは安心感につながると実感しています。

院内でこだわった点はありますか?

上田隼也院長 都立大学上田歯科2

大きな特徴は広さと抜け感だと思います。診察台を6台置けるほどのスペースがありますが、今はあえて4台しか置いていません。一人ひとりの患者さんにしっかりと時間をかけて診療したいですし、開放感があってリラックスできる空間にしたかったので。廊下の広さにも余裕があり、段差がなくフラットなので、車いすやベビーカーもそのまま入れます。また、一般的にレントゲン室は閉鎖的な空間であることが多いのですが、当院の場合は放射線を遮蔽するガラスを用いた大きな窓があります。小さなお子さんがレントゲンを撮る時も、外から親御さんが手を振っているのが見えるので安心できると思います。内装は白を基調にしていますが、これは幅広い年代の方に親しんでいただきたいから。あまりモダンな雰囲気にし過ぎず、どなたでも居心地の良いクリニックづくりを心がけています。

歯周病治療を軸に、インプラント治療・補綴まで対応

歯周病治療への取り組みについて教えてください。

上田隼也院長 都立大学上田歯科3

歯周病は「世界で最も蔓延している感染症」ともいわれているんです。糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞などさまざまな全身疾患とも関連しているので、軽く見てはいけません。私が学んだ明海大学の歯周病科は外科手術の件数が非常に多い大学で、重度の症例をたくさん経験してきました。まず当院では、歯1本に対して6ヵ所検査を行う6点法を基本として、検査にしっかり時間をかけます。その後、検査結果からわかったことを丁寧に患者さんに説明します。歯周病の治療は治療期間が長期化することもありますし、治療後もケアを続けていく必要があるので、納得して治療に取り組むことが大事だと思うからです。基本的な歯のお掃除も、歯科衛生士が行うだけでなく、できるだけ歯科医師も介入するようにしています。必要に応じて外科手術にも対応することができるので、軽い症状から重症の患者さんまで、どんな方でもご相談ください。

インプラント治療についてはいかがですか?

学位を取った研究内容がインプラントだったんです。歯周病科なのになぜインプラントかというと、歯周病治療を進めていくと、結局歯を失ってしまう部分も出てくる。その後の機能回復を図るためには、インプラントや入れ歯、ブリッジといった補綴治療ができないといけません。歯周病、インプラント、補綴は相互に関係があって、歯周病に広く対応していく上ではどの技術も欠かせないんです。大学院時代にはとてもマニアックな研究を行っていたので、エビデンスに沿った治療を提供する自信があります。セカンドオピニオンの相談も受けていて、インプラント治療を行うべきかどうかの判断や、逆に行わないほうが良い症例の相談まで対応しています。

その他の治療で心がけていることは?

上田隼也院長 都立大学上田歯科4

若い方の虫歯治療では、極力神経を残すことを心がけています。虫歯に侵された歯でも、再生の余地が見込める歯はできるだけ温存し、神経を残す治療に注力しています。また、これは歯周病でも虫歯でも、すべてにいえることですが、治療だけではなくメンテナンスの重要性をしっかりお伝えすること。これは大学病院の現場ですごく実感したことで、定期的なクリーニングを行っているだけでも、お口の中の環境は良い状態をキープできるんです。だから自分自身も定期的にクリーニングを受けたいと思いますし、患者さんにもメンテナンスの重要性については最初にご説明しています。大学時代の恩師が「自分の家族にできないことは患者にするな」と言っていて、その教えを大切にしながら、地域のクリニックでできることを一つ一つ丁寧に行うようにしています。

地域に愛される、親しみやすいクリニックをめざして

スタッフとの関係づくりで大切にしていることは?

上田隼也院長 都立大学上田歯科5

スタッフの採用の時から意識していたことは、やはり患者さんへのホスピタリティーをメンバー全員で共有することです。開業する前に入職日を早めに設け、私が大事にしたいと思っていることを、時間をかけて話してきました。仕事以外でもたまにみんなで遊びに出かけるなどして日頃からコミュニケーションを取っているので、スタッフはみんなすごく仲が良いですね。仕事のチームワークも良く、患者さんに対しても程良い距離感で、当初めざしていた居心地の良い空間づくりを実践してくれていると感じます。

これからどんなクリニックにしていきたいですか?

患者さんからお話を聞いて、この場所で診療をされていた前の院長は、本当に地域の方たちに愛される先生だったんだなとわかりました。今も患者さんの半分くらいは前の院長の時代からいらっしゃっている方で、皆さん「よく怒られたけど、本当に自分のことを思ってくれているのがわかる先生だった」とおっしゃいます。そんな先代の先生の後に来た先生だから来てみたと言ってくださる方も多くて、たいへんありがたいです。まだオープンしたばかりで恐縮ですが、先代の先生のように、地域の皆さんに愛していただける歯科医院にしていきたいですね。そのためにも、一人ひとりの患者さんとしっかり向き合っていきたいと思っています。

読者へのメッセージをお願いします。

上田隼也院長 都立大学上田歯科6

都内には歯科医院がいっぱいあるので、「どこに行ったら良いかわからない」とおっしゃる方もいらっしゃいます。そのように思っている方や、お口の中が気になるけどどうしようか迷っている方は、ぜひ一度当院に来てみてほしいですね。しばらく歯科医院へは行っていないという方でもまったく問題ありませんので、ハードルを高く感じないでいらしていただけたらうれしいです。私は大学病院での経験を通じて、開業医には地域の歯科医院ならではの役割があると感じました。患者さんの日常に近い場所ですぐに受診できる親しみやすさと、人としての基本を大事にした丁寧な治療を大切にしています。歯科医院が苦手な方も多いかもしれませんが、まずは話をするだけでもという感覚で、気軽にご相談いただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/44万円~

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