山村 冬彦 院長、山村 ゆかり 副院長の独自取材記事
品川中延内視鏡・消化器内科・皮膚科クリニック
(品川区/中延駅)
最終更新日:2026/05/08
中延駅から徒歩3分、昔懐かしいアーケード商店街「なかのぶスキップロード」の中にある「品川中延内視鏡・消化器内科・皮膚科クリニック」。桜色の壁や淡い空色の天井などでまとめられた院内は、花々であふれる小さな庭を思わせる温かな空間となっている。穏やかな笑顔で迎えてくれた山村冬彦院長は、昭和医科大学病院内視鏡センター教授を務めた内視鏡のスペシャリスト。先進機器を駆使し、苦痛を抑えた検査に努めている。皮膚科を専門とする妻の山村ゆかり副院長とともに、何を大切にしながら日々の診療にあたっているのか。心地良い院内で2人に話を聞いた。
(取材日2026年1月5日)
専門性の高い内視鏡検査を身近な町のクリニックで
桜色に彩られた優しい雰囲気のクリニックですね。

【冬彦院長】内視鏡室の壁も桜色というのはめずらしいかもしれませんね。私は昭和医科大学病院内視鏡センター長として内視鏡室設計にも関わったのですが、大学病院ではかなえられなかった案も取り入れ、ストレッチャーを色とりどりにするなど、やわらかな雰囲気をめざしました。院内のBGMも自分たちで選んで流し、少しでも患者さんがリラックスして過ごせるように工夫しています。ロゴマークのモチーフは松本の実家にあるしだれ桜で、父の小児科医院を長年見守ってくれた大樹です。父は私が帰郷して跡を継ぐのを待ちながら、93歳まで現役医師として生き抜きました。父の医院の閉院手続きを終えた今も「父は許してくれただろうか」と考える日もありますが、医療にかける思いは引き継いでいきたいです。
冬彦院長が医師をめざしたきっかけとご経歴をお聞かせください。
【冬彦院長】休日や真夜中でも患者さんからの電話を受けていた父の姿を間近に見て育ち、自然とこの道に進みました。でも、父と同じ小児科ではなく消化器内科を選んだのは内視鏡に魅せられたからです。母校の昭和医科大学には大腸がんの専門家である工藤進英先生や新しい術式の開発に尽力した井上晴洋先生などがいらして、ご指導を賜る機会に恵まれました。全身麻酔下での1歳児の検査や4歳児のポリープ切除など、極めて繊細な技術が必要な診療も経験してきました。同大学病院内視鏡センター教授を経て、現在も客員教授を務めているので、必要があれば迅速に高度医療につなげることが可能です。大学病院で採用されている先進の内視鏡を導入し、これまで培ったスキルで専門性の高い検査を提供しています。
冬彦院長が内視鏡検査において重視している点を教えてください。

【冬彦院長】当院での内視鏡検査は「痛みが少ない」だけではなく「安全性」や「病変を見逃さない」という点も重視しています。鎮静剤にはリスクもあり、ほとんど痛みを感じない状態をめざして投与量のみを増やすのは安全面から推奨できません。鎮静剤を控えつつ患者さんの苦痛を減らすためには熟練したテクニックが問われます。さまざまな内視鏡の経験を積んできましたが、東北・北海道への日帰り出張で困難症例の方々を担当したこともあります。車社会なので鎮静剤が使えないことも多く、手技が鍛えられました。また、見逃しを防ぐには手早いだけでなく、腸から吸収されやすい炭酸ガスを送気しつつじっくり観察しています。その他、できるだけ検査と同時にポリープを切除するなど、患者さんの負担軽減に努めています。
皮膚科医の妻と二人三脚でつくりあげた癒やしの空間
皮膚科医である副院長と2人で診療にあたるメリットは何でしょうか?

【冬彦院長】消化器内科と皮膚科では重なる症例もあるので、2人で診療できるメリットは大きいです。例えば、腹痛で消化器の病気を疑って来た患者さんを診察してみると、腹部に赤い湿疹や水ぶくれができていて、実は帯状疱疹だったというケースもあります。そんな時、隣の診察室へ移動するだけで、あちこちのクリニックをはしごしなくてもよいのは患者さんにとっても便利ですよね。消化器内科、皮膚科とそれぞれ専門が異なる2人が協力するからこそ、診療の幅が広いのも当院の強みです。女性医師がいるということで安心感を覚える患者さんもいるでしょうし、ゆかり先生にはとても助けられています。
ゆかり副院長にもお話を伺わせてください。まずは、医師をめざした理由を教えてください。
【ゆかり副院長】叔父が医師で精神科の病院を営んでいて、いとこに会うためにたまに訪ねていました。今とは違ってまだのどかな時代で、中庭にいる軽症患者さんたちに遊んでもらうこともあったんです。患者さんたちは子どもたちに対して身構えず、一緒になって楽しく過ごしていました。たとえ病を抱えていても一人の人間であることに変わりはないと幼心に深く刻まれた日々が、医師への道を開いてくれたように思います。
現在、皮膚科ではどのような患者さんが多いですか?

【ゆかり副院長】お子さんからご高齢の方まで、さまざまな患者さんがいらっしゃいます。主訴としては湿疹やアトピー性皮膚炎、じんましんなどが多いですね。また、1階には先進のアレキサンドライトレーザー、ヤグレーザーも置いていて、男女を問わず脱毛を希望する患者さんも増えています。その他、お肌に関するトラブルはどんな小さなことでもご相談ください。
お二人が診療で大切にしていることは何ですか?
【ゆかり副院長】患者さんのお話によく耳を傾けることです。ご自宅に戻って「あれを言えなかった」と後悔したり疑問点を残したりしないように、私から積極的に問いかけるようにもしていますね。
【冬彦院長】先進機器や卓越したスキルも大事ですが、医療においてはそれだけでは不十分だと考えています。最後に問われるのは人と人として関係を構築できるかどうか。特に、内視鏡検査は一度で終わりでなく、定期的な検査が必要になるケースも少なくありません。だからこそ、丁寧な説明を心がけ、患者さんに十分納得していただいた上で「また来よう」と、思ってもらえるようにしたいですね。
プライマリケアの前線で一人ひとりの健康を支える
今後の展望をお聞かせください。

【冬彦院長】胃がんも大腸がんも早期発見・早期治療で命を守ることがめざせるがんです。にもかかわらず、いまだに内視鏡検査を受ける人が少ないので、啓発活動にも力を入れたいと思っています。健康診断などで一度でも便潜血陽性だったなら、ぜひ内視鏡検査を検討してください。とはいえ「恥ずかしい」という気持ちも先行しがちなので、女性医師による検査日を設けることも検討中です。また、皮膚科とのコラボレーションもより深めたいと考えています。お腹の中のポリープを切除しても自覚できませんが、お肌は目で見てわかる部位なので、ケアすることで患者さんの生活に潤いを与えることにつながるのではないでしょうか。希望者が増えている介護脱毛へのアプローチなどを考えていきたいですね。
休日はどのようにお過ごしですか?
【冬彦院長】実家の庭の手入れのために松本に向かうことも多いです。樹齢100年以上の木も多く、強風などで倒れないか心配ですからね。秋には落ち葉の掃除もなかなか大変です(笑)。医師であり歌人でもあった父が詠んだ欅は切ってしまいましたが、しだれ桜、もみじ、かしわなど、まだまだたくさんの樹木があるので大切にしたいです。その他、冬にはスキーも楽しんでいます。スラロームが得意で東京都の大会で優勝したこともあるんですよ。
【ゆかり副院長】私はスキー場まで一緒に行くこともありますが、どちらかといえばインドア派でピアノを弾いたり、聴くのが好きです。専門だけではなく趣味もまったく違いますね。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

【ゆかり副院長】夏のあせもや冬の乾燥など皮膚の悩みは季節ごとに異なります。皮膚をかきこわしてひどくする前に、どんな小さなお困り事でも遠慮せずにご相談ください。
【冬彦院長】消化器内科では胃腸炎や肝機能障害、脂肪肝、胆石など消化器疾患を幅広く診ており、高血圧、脂質異常、糖尿病などの成人病疾患も診ております。診察室には超音波検査装置も置き、すぐに検査できる体制も整えました。最近は便秘の相談も増えていますが、特に高齢者の場合は心疾患や脳疾患のリスクも高めるので放置しないようにしてください。また、内視鏡検査は近隣の方はもちろん、遠方の方も歓迎です。「この人なら任せられる」と思っていただけるよう日々努力していますので、初めての方も気軽にお問い合わせください。
自由診療費用の目安
自由診療とは脱毛/両腋窩6000円~

