宮本 聖愛 院長の独自取材記事
Sレディースクリニック
(大阪市生野区/小路駅)
最終更新日:2025/08/13

小路駅から徒歩4分の場所にある「Sレディースクリニック」。幼い頃から医師として働く父の背中を見て育ったという院長の宮本聖愛先生。いつも患者に寄り添う父の姿が、理想とする医師像だったという。自身も医師の道を選び、心に寄り添う姿勢を大切にしてきた。「ここに集うすべての人に笑顔が生まれるクリニック」というコンセプトを掲げて2024年に開業。「自分らしくいつまでも生き生き過ごしていただけたら」と産婦人科に加えて美容皮膚科にも対応。診療の特徴をはじめ、地域や患者への思いについて話を聞いた。
(取材日2025年7月3日)
父から受け継いだ地域医療への想い
まずは、生野区で開業を決意されたきっかけを教えてください。

開業医の仕事は診療にとどまらず、多岐にわたるため、開業することを悩んだ時期もありました。それでも、生野区近辺やお隣の東大阪市に女医が在籍している産婦人科が少ないため、同じ女性の立場から患者さんを支えたいという気持ちで開業を決意しました。約30年にわたり生野区を支えてきた父とともに、地域との絆を大切にしながら、これまで培ってきた経験を、多くの方に還元していきたいです。
クリニックのコンセプトを教えてください。
「ここに集うすべての人に笑顔が生まれるクリニック」をコンセプトに、患者さん一人ひとりの価値観やライフスタイルを尊重しながら、笑顔があふれるクリニックをめざしています。クリニックのロゴにも、そうした想いを込めています。波のモチーフには、患者さんの笑顔や幸せの波長が広がっていってほしいという願いを込めています。また、円型のデザインをあえて完全な丸にしなかったのは、一つの形にとらわれず、多様なスタイルや価値観を受け入れていきたいという、私自身の診療スタンスも表現したかったからです。こうした想いの土台には、地域に寄り添い、患者さんと真摯に向き合う父の影響も大きいですね。「お父さんにはお世話になっているので、娘さんにもぜひ」と来院される患者さんも多く、そのつながりをとてもうれしく感じています。
不安や緊張を和らげるための工夫をされていらっしゃいますね。

産婦人科は、内診台があることや、「何をされるかわからない」という不安を抱く方も多いと思います。だからこそ、「不安が軽くなり、少しでも明るい気持ちになってもらえたら」という思いで、壁紙、椅子、受付カウンターに至るまで院内の空間づくりにこだわりました。当院は3階にあり、窓から自然光がたっぷり入る、明るく気持ちのいい空間です。風通しも良く、少しでもリラックスしていただけるよう、居心地の良さにもこだわっています。また、私は人と話すことが好きなので、患者さんとの会話をとても大切にしています。会話を通じて、緊張や不安が少しでも和らぎ、安心につながればいいなと思っています。
女性のライフステージに沿った幅広い症状に対応
産婦人科、美容皮膚科を志した原点と今の想いをお聞かせください。

「おめでとうございます」と伝えられる瞬間は、産婦人科ならではの特別な場面だと思っています。人生の節目に立ち会い、喜びを共有できる診療科はそう多くありません。もちろん、つらい経験をされる方もいらっしゃいますが、その気持ちに寄り添い、ともに乗り越え、その先まで支えていけることもやりがいだと感じました。また、「いつまでも生き生きと過ごしていきたい」という想いに応えたいと考え、日本専門医機構産婦人科専門医の資格取得後は、美容クリニックで研鑽を積んできました。これまでの多様な経験を生かし、患者さんがその人らしく生き生きと過ごせるためのお手伝いができたらと考えています。
産婦人科ではどのような診療を行っていますか?
思春期から更年期まで、あらゆるライフステージの不調に対応しています。例えば、月経痛や月経不順、PMS(月経前症候群)、PMDD(月経前不快気分障害)、更年期など。月経痛が原因で学校や仕事を休んだり、更年期の不調でご家族にあたってしまう方も少なくありません。でもそれは、多くの人が悩んでいるもので、自分を責めたり悲しんだりする必要はないですよ、とお伝えしています。治療法としては、若い方には低用量ピル、更年期の方にはホルモン補充療法などがありますが、必ずしもホルモン治療だけに頼るのではなく、漢方やサプリメントや生活習慣のアドバイスなど、その方に合わせた対処法を一緒に考えています。症状の改善はもちろんですが、不安が解消され、日常生活の質が上がること、それが医師の務めだと思っています。タイミング法までの一般不妊治療や、骨盤臓器脱などの診療も行っていますので、お気軽に頼っていただけたらうれしいです。
美容皮膚科についても教えてください。

その方の良さを最大限に引き出す美容をめざしています。例えばスキンケアの指導や当院での診療を通して、毎日お化粧をするのが楽しい、鏡を見るのが楽しくなった、周りの方から変化に気づいてもらえたなど、患者さんに喜んでいただけたらうれしいですね。心身ともに健康である状態が、その方らしい輝き方だと思っています。だからこそ、体の不調にも丁寧に向き合い、内側から元気になっていただきたいです。健康になれば自然と笑顔が増え、心の美しさが外にも現れてくると思っています。将来的には、美容皮膚科においても多岐にわたる診療を提供できるようにしていきたいです。
家族のようなスタッフと、安心して頼れる場所に
診療で心がけていることを教えてください。

大切にしているのは患者さんとのコミュニケーション。話したいことがあったのに伝えられなかった、そんな思いをしてほしくないので、限られた診療時間ではありますが、最後には必ず「他に聞きたいことはありますか」「困っていることはないですか」とお聞きするようにしています。また、言葉の使い方にも気を配り、患者さんが話しやすいように、何事も決めつけず、丁寧に確認するよう心がけています。例えば妊娠がわかったときも、すべての方が出産を望まれているとは限らないので、「これは皆さんにお聞きしていることですが」と前置きした上で、出産のご意志を確認します。安心して通院していただきたいからこそ、言葉選びにこまやかな配慮をすることを心がけています。
診療を支えるスタッフさんとの関係性について教えてください。
スタッフは本当にすてきな方ばかりで、家族のように「大切にしたい」と思っています。とにかく、みんな優しくて気が利いて、勉強熱心です。患者さんへのお声がけや院内の清掃なども、主体性を持っていろいろなことに取り組んでくれています。受付や待合室で患者さんの笑い声が聞こえると、うれしい気持ちになります。こうした心遣いが、温かいチーム医療につながっていると感じています。スタッフのそんな姿を見るたびに、思いやりを持って人に接することの大切さを改めて感じます。そうした思いの原点には、幼い頃から母に「いつまでも感謝の気持ちを持つように」と教えられてきたことがあるのかもしれません。だからこそ、スタッフにも、患者さんを大切に思う気持ちを忘れずにいてほしいと、いつも伝えています。
最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

まずは、何でも気軽に相談していただきたいと思っています。「こんなことを聞いてすみません」とおっしゃる方もいますが、謝る必要はまったくありません。困ったときに安心して頼れる場所でありたいです。また、SNSやホームページを通じて院内の雰囲気や医療情報を積極的に発信しています。さらに将来的には、性教育や女性の体の仕組みについても伝えていきたいと考えています。婦人科受診の啓発をはじめ、月経に関することやHPVワクチンや妊娠、更年期について、年代ごとに届けたい情報はたくさんあります。オンラインでのコミュニケーションが発達し、便利な時代になりましたが、やはり対面でしか伝えられないことも多くあります。これからも、人と人とのつながりを大切にしながら、患者さんとしっかり向き合っていきたいと考えています。
自由診療費用の目安
自由診療とはケミカルピーリング/8800円~、ヒアルロン酸注射/6万6000円~