平田 欽也 院長の独自取材記事
PLAZA CLINIC
(港区/六本木駅)
最終更新日:2026/07/14
「医療の王道、ど真ん中の診療に取り組みたかった」。穏やかな語り口の中に揺るぎない信念をのぞかせるのは、六本木ヒルズ内にある「PLAZA CLINIC(プラザクリニック)」の平田欽也院長だ。東京女子医科大学の循環器外科やカリフォルニア大学での心臓移植手術のトレーニングなど、国内外での豊富な経験をもとに2003年に開業。2025年4月に同施設内で移転を果たすと、検査機器を全面的に刷新。一般外来と健診部門の両輪で、各分野の専門家と優秀なスタッフが一体となった医療を展開している。患者との信頼関係を何より大切にし、正確な診断に基づく質の高い医療を追い求める平田院長に、クリニックの特徴や診療への思いを聞いた。
(取材日2026年5月26日)
正確な診断を追い求め、外来と健診の両輪でサポート
開業された経緯と、診療への思いをお聞かせください。

東北大学医学部を卒業後、東京女子医科大学の心臓血圧研究所循環器外科に入局しました。その後、カリフォルニア大学サンディエゴ校で心臓移植手術のトレーニングを積み、帰国後も大学病院などで研鑽を重ね、その経験を生かして2003年に六本木ヒルズでクリニックを開設したのが当院の始まりです。私が一番取り組みたかったのは、医療の王道、私の言葉でいうと「ど真ん中の診療」でした。しかるべき診断機器をそろえ、それを駆使して正確な診断のもとに治療を行っていく。患者さんとは対等な立場で向き合い、コミュニケーションを重ねながら信頼関係を育んでいく。その基本的な思い、軸は当初からずっと変わっていません。現在は心臓や血管を扱う循環器内科をメインに、生活習慣病を含めた内科全般を幅広く診ています。
クリニックの移転にあたり、こだわった点を教えてください。
2025年4月に、同じ六本木ヒルズ内の別のタワーから現在の場所へ移りました。以前はフロアが広い分、院内の連携が難しいと感じる場面が多々ありました。その経験を踏まえて新しいクリニックを設計しましたので、医師・患者さん双方の動線が格段に効率的になりました。もう一つの大きな変化は検査機器の刷新です。医療は日進月歩ですから、機械は新しいほど診断のレベルが上がります。本当にそこに病気がないのか、単に見えていないだけなのかが判断しきれないのは、最も避けたいことですからね。そこで、移転を機に思いきって新しい機器を導入したのですが、臨床検査技師たちのモチベーションにも良い影響が出ていると感じます。精度の高い機械で検査にあたれることは、彼らにとっても大きなやりがいになっているようです。
外来と健診部門の連携について教えてください。

当院は一般外来と健診部門を併設しています。一番の特徴は、患者さんの情報を完全に一元化して管理していることでしょう。健診で何か所見が見つかれば、データを共有したままスムーズに外来での継続治療へ移ることができます。逆に外来の患者さんが精密な検査を受ける際には、健診側の設備をすぐに活用できます。また、入院や手術が必要になった場合は、港区内の基幹病院へご紹介しています。この地域には立派な病院がいくつもあり、患者さんのご希望に合わせてご案内できます。そして退院後は当院に戻っていただき、経過観察を続けていきます。外来と健診の両方を1ヵ所で担えるからこそ成り立つ、途切れのない医療体制が当院の強みですね。
専門家チームと先進機器で、根拠ある医療を届ける
どのような先生方が診療を担当されているのですか?

当院では内科を筆頭に、循環器内科、糖尿病内科、消化器内科、呼吸器内科、泌尿器科、皮膚科と幅広く、各分野の専門家が診療にあたっています。糖尿病内科は大学病院の教授や院長経験があり、内分泌分野で研鑽を積んだ医師が担当。呼吸器内科は日本呼吸器学会呼吸器専門医が、泌尿器科は日本泌尿器科学会泌尿器科専門医が診療を行っています。消化器内科では日本消化器病学会消化器病専門医が外来診療と内視鏡検査を担当しますので、健診でも専門性の高い検査が受けられます。なお健診部門には内視鏡室2室、マンモグラフィやCT、超音波、心電図、エックス線の検査室も備えています。
来院される患者さんにはどのような方がいらっしゃいますか?
六本木ヒルズにはオフィスが数多くあり、比較的お若いオフィスワーカーが多いのが特徴です。加えて患者さんの約半数は外国籍の方。クリニックには毎週水曜日から金曜日、土曜日に月2回、医療分野を専門とする通訳士も在院しており母国文化も尊重した対応を心がけています。外国籍の方は母国で自由診療を受けてこられた背景から、医師への要求水準がとても高いんです。「あなたがそう判断する根拠は何か」と常に問われますので、確固たる証拠を示した上で診断を提示するのが当然になっています。その姿勢がDX化の推進にもつながり、検査データや画像をスマートフォンで確認できる仕組みを整えました。ご自身の状態を目で確かめられることは患者さんの安心にもつながります。こうした基準は日本人の患者さんにも質の高い医療として届いていると感じます。
検査の精度を保つために、大切にしていることはありますか?

検査で「異常ありません」と言われたとき、それが本当に病気がないからなのか、機器や技術の限界で見えていないだけなのかは実はわからないんです。そこが検査の非常に大事なポイントでして、機器の精度と技師の腕の両方がそろって初めて正確な結果が出せます。レベルの高い機械は画像の質が明らかに違いますから、今まで見えなかったものがはっきり映し出される。その差は私たち医師以上に、日々検査にあたる臨床検査技師こそ実感しているはずです。当院では放射線科に2人、心電図や超音波などの生理機能検査に4人、計6人の臨床検査技師が在籍しています。技師長のもとに経験豊富な人材をそろえ、新しい機器を使いこなせる体制を整えました。機器と技師の力がそろってこそ、小さな異常を見逃さない検査をめざせるのです。
健診で小さな異変を見つけ、自身の健康を守ってほしい
診療を支えるスタッフの皆さんについて伺えますか?

患者さんが最初に接するのは受付などの事務スタッフですが、ありがたいことに私たちのポリシーをよく理解して主体的に動いてくれています。外国籍の方への対応も含め、一人ひとりが考え、とてもよくやってくれるんです。看護師も同様で、感染症が流行する時期に風邪の症状で来られた方がいれば、診察に必要となる検査を先回りして提案されることもあります。正直、私よりも現場の看護師や技師のほうがわかっていることがありますからね。最初に患者さんを見たスタッフの声を取り入れるほうが、より質の高い医療につながると感じています。各セクションにリーダーがいてポリシーを浸透させてくれていますから、トップダウンではなくチーム全体が同じ方向を向ける環境になっています。
定期的な健診にはどのような意義があるとお考えですか?
定期健診で大切なのは、ちょっとした変化を見つけておくことです。毎年データを追っているからこそ、わずかな異変に気づけます。生活習慣病の問題点は、体の外側の変化は見えても、血管が傷んだり詰まったりする変化は表面に出てこないことです。表に出ないものを見つけるには、検査でこちらからアプローチするしかありません。小さいうちに見つかれば手が打てますが、大きくなってからでは医療が進歩していても昔と変わらないのです。例えば小さな肺がんなら、今は胸にスコープを数本入れて摘出をめざすことができ、体への負担が少ない治療が期待できるようになっています。動脈硬化も一度始まったら元には戻せません。症状が出る前に手を打つことが、健康な暮らしを長く続ける大切な方法だと考えています。
最後に、読者へメッセージをお願いいたします。

ぜひご自身の体にもっと関心を持っていただきたいと思います。寿命が延びている現代ですが、健やかさを維持していくにはご自身から積極的な医療機関の活用が大切です。私たちは患者さんに今の体の状態や将来の見通しをお伝えし、より良い方向へ進むためのご提案をしています。けれども、ご自身にその意識がなければ、進歩した医療の恩恵を十分に受け取ることは難しいのです。なんとなく医療機関に通って薬をもらうだけというのは非常にもったいない話です。医療がこれだけ進化しているからこそ、それを上手に使うために患者さんの側からもアプローチしていただきたいですね。定期的な健診は病気になる前の小さな変化を捉え、充実した人生を長く続けるための一歩になると信じています。
自由診療費用の目安
自由診療とは人間ドック/8万8000円~、ワクチン接種/5500円~、ビタミン注射/3000円~ ※詳細はホームページをご確認ください

