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山崎 龍一 院長の独自取材記事

こころの港クリニック京橋・東京駅前

(中央区/京橋駅)

最終更新日:2025/06/13

山崎龍一院長 こころの港クリニック京橋・東京駅前 main

東京メトロ銀座線・京橋駅6番出口から徒歩1分、東京駅・八重洲地下街の5番出口からは徒歩4分。中央通り沿いのビル3階にあるのが「こころの港クリニック京橋・東京駅前」だ。これまで国立精神・神経医療研究センターや東京慈恵会医科大学附属病院などで幅広い世代の精神科診療に力を注いできた山崎龍一院長が、都心部で働く人たちをより身近にサポートしていきたいと2025年5月に開業。山崎院長は、精神疾患の中でもうつ病を専門とし、東京慈恵会医科大学大学院では反復経頭蓋磁気刺激療法について研究を重ねてきている。同クリニックではそうした経験を生かして患者一人ひとりに寄り添いながらエビデンスに基づいた治療を行っている。山崎院長に開業への思いや診療の特徴などについて聞いた。

(取材日2025年5月12日)

都心で働く人々に適切な精神科医療を届けたい

京橋に開業しようと思った理由を教えてください。

山崎龍一院長 こころの港クリニック京橋・東京駅前1

これまで国立精神・神経医療研究センターや東京慈恵会医科大学附属病院などで診療を行うともに、千代田区や中央区などの企業において働いている方々の健康管理に携わってきました。そんな中、年々、メンタルヘルスに不調を来す方が増えていて、精神科のクリニックを受診してもらおうと思っても、なかなか予約が取りづらく場合によっては遠くまで通院されている方を見かけることもありました。一方私は、うつ病が専門で、薬物療法以外の選択肢を提示できるなど、都心部で心の問題を抱えている患者さんのニーズにマッチする診療を提供できるのではないかと考え、このような利便性の高い環境で開業することを決めました。ここは京橋駅や東京駅八重洲口に加えて、宝町駅、銀座一丁目駅、日本橋駅からも徒歩圏内ですので受診しやすいと思います。

クリニック名の「こころの港」という言葉の響きがすてきですね。どのよう思いが込められているのですか?

海が大好きで、大学時代にヨット部に所属していたのですが、激しい波や風の中で航海した後に港に帰ると、とても安心したことを覚えています。日々の仕事や人間関係の中で、心が疲れたり、迷いの中にいるときというのは、まさに荒れた海を進む航海のようなものだと思います。そんなときに、安心して立ち寄れる「港」のような存在でありたいという思いから、この名前に決めました。

患者さんが立ち寄りやすい工夫もなされているのですね。

山崎龍一院長 こころの港クリニック京橋・東京駅前2

当院の待合室では無料の無線LANを設置しており、カウンターの各席には電源も設置し、パソコンを開いて仕事ができるようになっています。カウンターですので患者さん同士視線が合う心配も少なく、受診も完全予約制です。患者さんをお呼びするときも番号でお呼びするなどプライバシーに配慮しています。

先生のこれまでの経歴をもう少し教えてください。

東北大学医学部を卒業後、東北大学病院で初期研修、その後、国立精神・神経医療研究センターを経て、東京慈恵会医科大学大学院に入学しました。同時に精神医学講座に入局し、さまざまな精神疾患の患者さんの治療にあたってきました。大学院では、脳の特定部分に磁気による刺激を与えて症状の改善を図るTMS(反復経頭蓋磁気刺激)療法について研究していました。この治療法は、薬ではなかなか改善が見られないうつ病に有用な治療法として注目されています。このように大学病院で診療と研究を続ける傍ら、先ほども少しお話ししたように中央区や千代田区の企業で働く方々の健康管理を行ってきました。その後、ある医療AIのスタートアップ企業に勤務した後、開業しました。

休職から復職まで職場環境も考慮してサポート

あらためてクリニックの特徴についてお聞かせください。

山崎龍一院長 こころの港クリニック京橋・東京駅前3

一つは専門性の高い診療を行うことです。精神科の診療では、きちんと専門的なトレーニングを受けていることや十分な診療経験があることが重要です。当クリニックではこれまで培ってきた診療や研究での経験を生かして患者さんに寄り添った精神科医療を提供します。特にうつ病については、私の専門分野であるTMS療法も提供していきたいと思っています。もう一つは、利便性の高い受診環境です。メッセージアプリを活用して予約やウェブ問診、診察券、決済まで完結できる仕組みを取り入れて、患者さんが不安や戸惑いなくスムーズに受診できるように工夫しています。また、水曜日はオンライン診療の日にしています。というのも、例えばこの近くに職場がある方が休職している場合、診療のためにわざわざご自宅のある遠方から来られるのも面倒だと思いますので、そのような患者さんが診療を受けやすいように配慮しています。

その休職や復職のサポートにも力を入れているそうですね。

特に休職中で復職が近づいてきたときのサポートは慎重に行うようにしています。患者さんが復職を焦っている場合、改善が十分でないのに復職してしまうと症状の再燃につながってしまうからです。生活に支障のない状態まで回復していることはもちろん、復職を見据えた場合は、もう一段階上の「会社で働ける状態」をめざさなければなりません。例えば、症状の改善は図れても薬の眠気で昼寝してしまう状態であれば、より眠気の少ない薬剤への変更が必要になる場合があります。このように患者さんの仕事内容や職場環境なども配慮しながら適切な治療を行っています。

先生は企業の勤務経験もあるとのことですので、働く人の気持ちはよくわかるのではないでしょうか。

山崎龍一院長 こころの港クリニック京橋・東京駅前4

私が勤めていたのはスタートアップ企業ですので、いわゆる一般的な会社とは少し異なるかもしれません。ただ、さまざまな職種の人が働いていましたので、どんな職種の人がどんな仕事をしているか理解できました。エンジニアの人はこんな仕事をしている、営業職の人は一日こんな流れで仕事をしているなど、それまで全然わからなかったことを知ることができました。こういう場面で精神的につまずくのではないだろうか、といったこともイメージできるようになったと思います。そうした経験も生かしながら、働く方々のお話を丁寧にお聞きしながらサポートしていきたいと思います。

医学的なエビデンスに基づいた治療や説明を重視

診療の際、どのようなことを大切にしていますか?

山崎龍一院長 こころの港クリニック京橋・東京駅前5

医学的なエビデンスに基づいた治療や説明を行うことです。なぜこの治療を行うのか、なぜこの薬を処方するのかといったことを根拠に基づいて丁寧にお話することを心がけています。例えば、薬を飲む期間について、この期間の場合はどのくらいの改善が見込めるのか、どのような副作用が考えられるのか、再発の可能性はどの程度なのか、服用期間をもう少し短くするとどうなるのか、というように、研究結果をもとにメリットもデメリットも含めてお話しして患者さんにより深く理解・納得していただけるよう努めています。また、治療法についても薬に頼るのではなく、薬は必要最低限に抑え、不要な薬はできるだけ減らせるようサポートしています。

そもそも先生はなぜ精神科の医師をめざしたのですか?

もともと高校時代から脳に関心があって脳の研究をしたいと考えていました。人間の心や複雑な社会性を生み出しているのは、まさに脳の働きであり、その仕組みを深く理解するには医師になるのが近道だと考えました。初期研修で精神科の診療に関わった際に、脳と心の関係性について探求していくことで患者さんにもより良い治療を提供することができると感じ、精神科医になりました。

では最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

山崎龍一院長 こころの港クリニック京橋・東京駅前6

働く世代を中心に心に不安を抱く方々から頼っていただけるクリニックにしていきたいと思います。今後は当院で実施できる検査や治療についても、より充実させて、ワンストップで精神科の診療を行えるようにしていきたいと考えています。心の不調は、ご自身では判断することがなかなか難しい面があります。これまでとは何か違う、何かおかしいという状況が続くようでしたら、早めに相談に来ていただければと思います。受診されたからといってすぐにお薬での治療を行うわけではありません。まずはお話をしっかり伺った上で、患者さんの希望に合わせた治療をご提案いたしますので、安心していらしてください。これまで精神科の専門家として培ってきたことを当クリニックで存分に生かしながらお一人お一人に寄り添った診療を行っていこうと思います。

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