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森 寛 院長の独自取材記事

もりアレルギーこどもクリニック

(宝塚市/宝塚南口駅)

最終更新日:2025/07/15

森寛院長 もりアレルギーこどもクリニック main

宝塚南口駅より徒歩1分。旧宝塚ホテル跡地にあるクリニックモール内にある「もりアレルギーこどもクリニック」。森寛院長は小児科の診療に携わってきた日本アレルギー学会アレルギー専門医で、兵庫医科大学病院と宝塚第一病院で研鑽を積んだ。小児科診療に加えアレルギーに関する豊富な知識と経験を持ち、つらいアレルギー症状に悩む人々を癒やすべく開業。小児はもちろん大人のアレルギー疾患治療にも意欲的。丁寧な語り口で「私自身もアレルギーを抱えていますので、アレルギー疾患の大変さは理解しているつもり。だからこそ、一人ひとりのライフスタイルまで考慮した治療を提案できるよう努めています」と終始穏やかな笑顔を見せる。そんな森院長に、クリニックの特徴やアレルギー診療にかける思いなどを聞かせてもらった。

(取材日2025年6月20日)

アレルギーに悩む人のためのクリニック

まずは開業までの経緯をお聞かせください。

森寛院長 もりアレルギーこどもクリニック1

私は兵庫医科大学病院と宝塚第一病院で合計23年間、小児科とアレルギー科を専門に診療してきました。どちらも地域医療の中で重要な役割を果たしている病院でしたので、軽症から重症まで幅広い患者さんの診療に携わり、日々やりがいを感じながら診療にあたっていました。新型コロナウイルス感染症流行の頃、「独立して自分でクリニックをつくるのはどうだろうか」とふと考えが浮かびました。アレルギー疾患に悩む方は多いものの、この地域にはアレルギー専門医の数が不足しています。病院ではなく、地域の皆さんにより身近に感じてもらえるようなクリニックをつくることができれば、アレルギーに悩んでいる方々をより丁寧にサポートできるのではないか? と考え、開業を決意しました。

雰囲気が明るく、とてもすてきなクリニックですね。

開業するにあたって、長年お世話になった宝塚第一病院を退任することになり、同時に宝塚第一病院の小児科やアレルギー科の閉診も決まりました。多くの患者さんに通っていただいていましたから、まず引き続き診療を希望してくださる患者さんが通いやすい場所にしようと、宝塚エリアで場所を探しました。実は内見だけでも30件以上、資料だけならその倍くらいは見たかもしれません。たくさんの場所を見ている中で現在の場所を紹介していただき、即決。私は奈良県の出身で、宝塚のスタイリッシュなイメージへの憧れもあります、この建物は駅からも近く、外観もすてきです。本当に良い場所にご縁をいただいたなと思っています。内装もデザイナーさんや妻の協力のもと、シンプルだけど明るい雰囲気になったなと思います。

クリニック名にもこだわりが詰まっているそうですね。

森寛院長 もりアレルギーこどもクリニック2

開業にあたっては、小児科診療だけでなく、アレルギー疾患の治療にも力を入れたいと考えていました。そんな時、ある患者さんが「先生はアレルギーの治療が得意なんだから、クリニック名にもアレルギーを前面に出したほうがいいですよ」とアドバイスをくださったんです。確かに「もりこどもアレルギークリニック」では小児専門のイメージが強くなってしまうかもしれないと思い、「もりアレルギーこどもクリニック」という名前に決めました。もちろん小児科として、子どもたちの体調不良や予防接種などの診療も行いますが、小児アレルギーだけでなく、これまでどおり大人のアレルギー治療にも対応していますので、お子さまだけでなく、大人の方もぜひ気軽にご相談ください。

「その人らしい暮らし」を支えるアレルギー診療

診療のこだわりはありますか?

森寛院長 もりアレルギーこどもクリニック3

しっかりと説明の時間を設け、患者さんに納得・理解していただいた上で治療を進めることです。特にアレルギー疾患では、アレルギーが起こる仕組みや原因を丁寧にお話しし、治療のゴールを患者さんご自身と一緒に考えるようにしています。患者さんの年齢や体質、ライフスタイルは本当にさまざまです。私は「治療のために人生を変える」のではなく、「その人らしく暮らすための治療」をめざしています。例えば私は犬アレルギーがあるのですが、犬と一緒に暮らしています。「アレルギーがあるなら犬を手放すべき」と言うのは簡単ですが、「どうすれば一緒に暮らしながら症状をコントロールできるかを考える」それこそが、アレルギー専門医としての私の役割だと考えています。

大人のアレルギーは、治療を諦めている人も多いのではないかと思います。

花粉症を市販薬で対処している方や、幼少期からのアレルギーに慣れて我慢することが習慣になっている方も多くいらっしゃいます。私がこれまで出会ってきた多くの患者さんにお伝えしているのは、「諦めないでほしい」ということです。アレルギー治療は生物学的製剤の登場などで進歩し、舌下免疫療法のように体質改善をめざす方法もあります。これまでうまくいかなかった方にもご相談いただきたいです。日常の中で気をつけていたことが、実は逆効果だったということもあります。検査値だけにとらわれない治療も提案できますので、ぜひ一度お話を聞かせてください。

小児の治療についてはいかがですか?

森寛院長 もりアレルギーこどもクリニック4

まずは保護者の方にしっかりとご理解いただけるよう努めています。お子さんが小さければ小さいほど、保護者の方の理解度が与える影響は大きいもの。些細なことでも積もっていけば、結果につながるかもしれません。多くの方がわが子のために一生懸命に話を聞いてくださいますし、質問もしてくれますので、誤解があれば一つ一つ解きほぐし、希望を持って治療に取り組めるようにお話ししています。また私は、お子さん本人にも直接伝えるようにしています。最初からは無理なこともありますが、回数を重ねていくうちに私を信頼してくれる子どもたちはいます。小児の治療は、未来の不自由を減らし可能性を増やすための治療でもありますから、皆で協力してできればと思っています。

これまで培ってきた経験を、すべて還元していきたい

小児の場合はアレルギーマーチを進行させないことが重要だと聞きました。

森寛院長 もりアレルギーこどもクリニック5

アレルギーマーチとは、生まれ持った体質や成長の過程で、さまざまなアレルギーが次々に連鎖していく現象のことです。例えば、赤ちゃんの時にアトピー性皮膚炎が始まり、続いて卵や牛乳のアレルギー、小児喘息、さらに花粉症へと、つらい症状が連鎖していくことがあります。この連鎖を防ぐためには、適切なスキンケアや掃除、寝具のお手入れなど、日々の環境づくりがとても大切です。ただし、毎日のことなので、できるだけ負担を少なくしたいもの。効率良く行うためのアドバイスもしますので、赤ちゃんの肌荒れや発疹が気になるときや、ご家族にアレルギーの方がいる場合は、離乳食を始める前でもぜひ一度ご相談におこしください。

検査機器や院内設備も充実しているそうですね。

安心して通院いただけるよう、発熱専用の外来を開設しました。動線を分けた専用の待合室と診察室を設ける他、陰圧装置も導入し、感染症対策に力を入れています。ワクチン接種や健診で来られる患者さんも多いため、安心してご利用いただける配慮を大切にしています。検査機器は充実しており、エックス線撮影装置やエコーに加え、指先からわずか1滴の血液で41種類のアレルギー原因物質を調べられるアレルギー検査機や呼吸機能検査機も備えています。入院して行う検査はできませんが、病院勤務時代に行っていた治療が実践できるような検査環境は整えました。また、授乳室や、小さな子どもたちが楽しく過ごせるキッズスペースも用意しています。時間のかかる検査や治療の際には、宿題ができるスペースもご案内できますよ。

それでは最後に、地域の皆さんや読者にメッセージをお願いします。

森寛院長 もりアレルギーこどもクリニック6

これまで小児科医およびアレルギー専門医として積み重ねてきた経験をすべて還元すべく、このたび開業いたしました。特にアレルギー専門医が少ないこの地域で、アレルギー疾患に悩む皆さんの力になれるよう全力を尽くしてまいります。勤務医時代から診療に携わらせていただいている患者さんはもちろん、アレルギーでお困りのすべての方にとって、気軽に足を運んでいただける場所でありたいと思っています。今後はスタッフの増員も視野に入れ、より多くの方に必要な医療を届けられるよう努力していくつもりです。どんな些細なことでも遠慮なくご質問ください。丁寧にお応えすることをお約束いたします。皆さんの笑顔が私の喜びです。ご来院を心よりお待ちしております。

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