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立石 耕司 院長の独自取材記事

たていし整形外科リウマチクリニック

(宝塚市/宝塚南口駅)

最終更新日:2025/05/15

立石耕司院長 たていし整形外科リウマチクリニック main

阪急今津線の宝塚南口駅から北へすぐ、新築マンションに併設されたクリニックモールにある「たていし整形外科リウマチクリニック」。エレベーターで4階へ上がり同院の入り口へ進む通路からは、リハビリテーション室の様子がうかがえる。白を基調とした開放感のある院内で患者を迎えるのが、快活で親しみやすい雰囲気の立石耕司院長だ。専門領域である関節リウマチや骨粗しょう症では「開業クリニックだからできることがあると思います」と笑顔で話し、内科的な視点も重視しながら早期発見・早期治療に注力。同時に理学療法士による運動療法にも力を入れ、痛みの軽減や健康寿命の延伸をめざす。受診のしやすさや待ち時間の軽減にもこだわるなど、「患者を支え続けられる診療」に熱意を注ぐ立石院長に、開業の経緯や診療への思いをじっくりと聞いた。

(取材日2025年5月1日)

関節リウマチでは内科的視点ももとに専門的な診療を

最初に、これまでのお仕事やご開業の経緯をお聞かせください。

立石耕司院長 たていし整形外科リウマチクリニック1

開業前は関節リウマチ専門の病院で約15年勤務し、主に関節リウマチや骨粗しょう症の診療を行っていました。私は整形外科の医師ですが、内科の先生が隣の診察室で外来をされる様子がよく聞こえましたし、困った時には内科の先生とすぐ相談できる環境だったんです。関節リウマチのような病気では、「整形外科と内科がタッグを組めば質の高い診療がより迅速にできる」と実感する日々でした。ただ病院では外来を受け持つ日が決まっていて、担当している患者さんが急に不調になって受診されても、手術中などで診て差し上げられないことも。「申し訳ないな」と常々感じていたこともあって、2025年の4月に開業しました。

とても便利で、宝塚らしい場所でもありますね。

このクリニックモールは、宝塚で長く愛されるホテルが移転した跡地にあります。私は宝塚で暮らしていますので、緑の多さや居心地の良さはよく知っています。「開業するなら宝塚で」と前から思っていました。ただ、この場所と巡り合ったのは本当にたまたまで。知人からのご紹介で、ここができることを知りました。整形外科ではご高齢であったり痛みがあったりする患者さんも多く、駅から近いことも好都合で、開業の2年前にはこの場所を決めていました。

では、こちらではどのような診療を行っていますか。

立石耕司院長 たていし整形外科リウマチクリニック2

関節リウマチや骨粗しょう症では、診断から治療まで、専門性に基づいた診療を行っています。関節リウマチが専門の内科の先生にも週1回は来ていただきますので、クリニックではありますが整形外科と内科、双方の専門性を生かした診療ができることが特徴です。もちろん、関節の痛みや外傷・骨折、スポーツ障害など、整形外科の病気にも幅広く対応しています。さらに理学療法士が行うリハビリテーションは当院のメインで、病気の治療と並行して痛みの軽減をめざしたり、健康寿命を延ばすための予防にも役立てたいと考えています。開業から1ヵ月ほどですが、さまざまな年代の患者さんにご来院いただいていますね。

理学療法士の運動療法で痛みの軽減や健康寿命をめざす

リハビリテーションの目的や内容を、もう少し詳しく教えてください。

立石耕司院長 たていし整形外科リウマチクリニック3

リハビリテーションの中でも、当院では理学療法士が行う運動療法に注力しています。今の日本では平均寿命は長いものの、ご自身で思うように動ける「健康寿命」はそれより短い現状も。筋肉や骨は加齢でどうしても衰えますが、運動療法で筋力を高めるようつなげられれば、フレイルやロコモティブシンドロームの予防になります。また関節リウマチのように痛みのある関節疾患でも、周囲の筋力を鍛えることで痛みの軽減がめざせるんです。運動療法では、筋力が少なければ筋肉をつけるための運動をしますし、筋肉があっても硬ければまずやわらかくするよう促して、さらに筋肉量を増やすことをめざす運動を行うことも。何らかの痛みがある患者さんではなるべく初診時から運動療法を始め、理学療法士が患者さんに応じたメニューでサポートします。1回の運動療法で軽く汗ばむほどに動けるよう手助けし、しっかりと体を動かせる場になっていますね。

関節リウマチや骨粗しょう症では、初期でも専門家による治療を受けたほうが良いのでしょうか。

関節リウマチは30代以降の女性で発症することが多いです。しかし最近ではご高齢での発症も増えていますし、男性でも時には起こります。関節リウマチに似たリウマチ性多発筋痛症という病気もありますが、これらは見逃されがちで、適切でない治療を受け続けていることも。関節リウマチの診療経験が豊富な医師であれば、問診で関節リウマチを疑ったり、詳しい検査を提案できたりする可能性があります。また、関節の異常に詳しい整形外科の医師と臓器の病気に詳しい内科の医師が連携すれば、適切な診断や治療方針にいっそう近づけるでしょう。そして関節リウマチや骨粗しょう症では薬物治療が長く続くことも多いのですが、内科の専門家は、お薬の副作用や合併症との関連にも注意深く目を向けます。早い段階から専門的な診療を受けることが、早期発見や適切な治療につながると考えています。

先生が診療で大切にされていることは?

立石耕司院長 たていし整形外科リウマチクリニック4

やはり「早期発見・早期治療」ですね。若い頃に尊敬する先輩の先生が徹底していて、大きく影響を受けました。特に関節リウマチは進行すると関節が変形してしまうこともあり、なるべく早く見つけて治療につなげたい病気です。今は有用性が期待できるお薬が増えているので、早期発見はいっそう治療に役立つと思います。しかし、ごく初期ですと画像や血液の検査では異常が出ないことも。そこで大事になるのが、患者さんからいろんなお話を聞くことです。問診はもちろんですが、患者さんと理学療法士や受付スタッフとの会話にも、診断につながる大事な情報が含まれていることが多く、さまざまな場面で「情報収集」を意識していますね。

広がりのある院内で待ち時間の短い快適な診療を実践

話は変わりますが、広々と開放的で、すっきりとした院内ですね。

立石耕司院長 たていし整形外科リウマチクリニック5

院内は天井を通常よりも高くして、白を基調とした内装に。患者さんにゆったりと過ごしていただきたかったんです。リハビリテーション室は、外光が入る快適な場所に配置しています。また、私は物が多いのが苦手で。こまごまとした物はなるべく置きませんし、待合室にはテレビもなくBGMも流しません。代わりに、待合室とリハビリテーション室はあえてつなげ、理学療法士たちの声が待合室にさりげなく伝わるようにしました。「整形外科の運動療法ってこんな感じ」と、何となくわかるようにしたかったんですね。実はリハビリテーション室や受付スタッフと私がいる診察室の間も、仕切りがありません。昔から内科の先生の診察を聞きつつ診察していたせいか、何かを聞きながら診察できるようになりました。院内のあちこちから聞こえてくる会話が、診療の情報収集にも役立っています。

待ち時間の短縮にも、力を入れていると伺いました。

かつて勤めていた病院では、患者さんが受付から診察室へ来るまで30分以上はかかりましたし、自分が患者として受診する時も、やはり待ち時間は苦痛です。開業にあたり、待ち時間を減らすことは大前提でした。当院ではウェブ予約の際には同時に問診票が入力できますし、待合室でもスマートフォンで問診票を書き込んでいただき、その情報は院内の電子カルテへ瞬時に反映されます。ですから私は前の晩に翌日の患者さんの問診内容を確認して、診察に備えています。また当院では診察とリハビリテーションを並行していますので、理学療法士と私で常に流れを調整。患者さんが待合室で長く座ることがないようにしています。

最後に、今後の展望や、地域の方へのメッセージをお聞かせください。

立石耕司院長 たていし整形外科リウマチクリニック6

ここでの診療を始めてみると、痛みに悩んでいる人が思っていた以上に多いように感じます。その原因が整形外科的なトラブルであれ関節リウマチのような病気であれ、痛みは何か異常が起きているというサイン。当院では整形外科の専門的な視点に加えて、内科的な診察力も大事にしながら診療しますし、痛みの軽減をめざすさまざまな処置や、運動療法による改善・予防に力を入れています。また将来的には、病気というほどではないものの不調を感じている方に向けて、栄養面からのサポートもしていきたいです。地域の方の痛みや不調を早期に軽減に導いて不安も和らげ、健康な生活を長くサポートできるようなクリニックでありたいですね。もし痛みや気がかりなことがあれば、ぜひ早い段階で気軽にご相談ください。

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