大腸がんの予防には
大腸内視鏡検査でポリープの切除を
奈良西大寺まつき内科・内視鏡クリニック
(奈良市/大和西大寺駅)
最終更新日:2025/07/30


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部位別がん死亡数において、女性は1位、男性も肺がんに次ぐ2位の大腸がんは、近年、若い世代の罹患者も増えている。早期発見や予防には、大腸内視鏡検査でポリープを切除することが何より重要だが、自覚症状がない上に、「つらい」「痛い」「面倒」などというイメージから、胃の内視鏡検査に比べると受診者は少ない傾向にある。「奈良西大寺まつき内科・内視鏡クリニック」の松木信之院長は、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医の資格を持つ内視鏡検査のエキスパートだ。AIを駆使し、胃と大腸の内視鏡検査の同日受診、土曜日の検査実施、事前診察なしの当日検査など、内視鏡検査に特化した診療を続けている。そんな松木院長に、大腸内視鏡検査の重要性、検査を受ける間隔、検査の流れなどについて聞いた。
(取材日2025年7月15日)
目次
AIを搭載した先進の機器と経験豊富な医師の手技で、安心できる大腸内視鏡検査を
- Q大腸内視鏡検査を受けるべき年齢などを教えてください。
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A
▲プライバシーを大切にした広く清潔感あふれる検査スペース
食生活の欧米化などの要因により、若年層の大腸がんが増えています。そのため、40歳を超えたら、男女問わず一度は受診したほうが良いと思います。というのも、無症状の方でもポリープが見つかることがあるからです。良性のポリープでも徐々に悪性度を増し、がん化するリスクがあるため、大腸内視鏡検査で発見された場合、その場で切除します。切除したポリープは病理検査に出し、がん細胞が含まれていないか調べます。胃の内視鏡検査は多くの人が経験していますが、大腸内視鏡はまだまだ受診者が少ないのが現状です。健康診断の便潜血反応で陽性だった方、家族に大腸がん患者がいる方は特に検査をお勧めします。
- Q検査は、どれぐらいの間隔で受けるべきなのでしょうか?
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A
▲内視鏡検査はすべて経験豊富な院長が担当
大腸がんを予防するには、大腸内視鏡検査でポリープを発見し切除することが何よりも重要です。そのため、初回の検査でポリープが見つかり切除した方は、翌年を目安に再検査してください。そこで異常がなければ次は3年後に検査というように、間隔を空けていくことも可能です。大きなポリープや複数のポリープが見つかった方、また一部がん化したポリープが見つかった方は半年後を目安に再検査すると良いでしょう。一方、ポリープが見つからなかったからといって安心できるわけではありません。検査の間隔は長めに取っても良いですが、やはり定期的に大腸内視鏡検査を受けることをお勧めします。
- Q大腸内視鏡検査は、痛い、つらいというイメージがあります。
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A
▲大腸がんの予防には何よりも大腸内視鏡検査を受けること
最近は大腸カメラ自体がコンパクトになった上、鎮静剤を導入するため、以前と比べると少なくとも痛みに配慮して検査ができるようになりました。なお、私は内視鏡検査の経験が豊富ですし、カメラの性能も良くなったので、検査時間も短時間で終了します。何もなければ10分、ポリープの切除をしても20分程度です。下剤に関しては、まだつらいと感じる人もいますが、昔よりは少ない量で済むようになっています。しかも当院では、当日の服用のみで検査を受けられます。鎮静剤を使用しない方は、モニターを一緒に見ながら検査を進めていきます。鎮静剤を使用した方は、検査後に写真を見ながら説明をします。
- Qこちらの内視鏡検査の特徴を教えてください。
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A
▲院長の患者に寄り添う丁寧な説明で検査前の不安も払拭
当院の大腸内視鏡検査はAIを活用しているため、目視で見落としがちなポリープも発見しやすいです。さらにAIでの解析もできるので、参考にポリープを切除するか判断しています。また、当院では胃と大腸の内視鏡検査を同日に行うことができます。鎮静剤の使用や食事制限も1度で済み、検査の精度は別々に受ける場合と変わりません。検査は土曜日も実施していますので、平日の来院が難しい方もご利用ください。さらに、事前診察なしで大腸内視鏡検査をすることができます。検査の際にはトイレを備えた個室で、周りを気にすることなく下剤を服用することができます。検査後も同じ個室で休憩できますので、ご安心ください。
- Q検査の流れを教えてください。
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A
▲AIを搭載した先進の大腸内視鏡検査機器
検査3日前から、消化に良い食事を取っていただきます。前日の夕食は21時までに済ませてください。当日の下剤はご自宅で服用していただくか、院内で飲んでいただくこともできます。検査終了までは絶食ですが、水かお茶は飲んでも構いません。問診後、検査着に着替え、検査となります。検査終了後は、リカバリールームでお休みいただきます。その後、検査画面を見ながら説明をします。また、切除した組織を病理検査に出した場合、10日〜2週間後に再度来院いただく必要があります。ポリープ切除当日は、激しい運動、飲酒、刺激物の摂取は禁止です。特に飲酒や刺激物の摂取は2~3日避けてください。
自由診療費用の目安
自由診療とは内視鏡検査/胃:1万8000円、大腸:2万8000円