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安武 正治郎 院長の独自取材記事

新小岩眼科分院

(葛飾区/新小岩駅)

最終更新日:2025/05/12

安武正治郎院長 新小岩眼科分院 main

新小岩駅から徒歩1分のビルの2階に位置する「新小岩眼科分院」。同院は、白内障手術や硝子体手術に特化した「新小岩眼科」の分院で、手術メインの本院とは対照的に外来診療のみを行うクリニックだ。院内には、本院と遜色ない検査機器がそろう。院長を務めるのは、新小岩出身の安武正治郎先生。大学卒業後、和歌山県の大学病院などで子どもから大人までさまざまな世代の目の治療に携わってきた。同院では、近年増えているという子どもの近視に対する治療に注力していくという。親世代への正しい理解を促し、オルソケラトロジーによる近視矯正や低濃度アトロピン点眼薬を用いた近視進行抑制を通じて、将来的な視力の低下や合併症の防止をめざす。安武先生にクリニックの診療方針や地域に対する思いなど話を聞いた。

(取材日2025年3月27日/情報更新日2025年5月8日)

一般診療や小児近視治療、コンタクトレンズ処方に注力

新たに分院を開業された経緯について教えてください。

安武正治郎院長 新小岩眼科分院1

本院とは異なり外来診療に力を入れるため開業しました。外来に特化しているので、白内障手術や硝子体手術については専門である本院につないでいます。本院で対応していないコンタクトレンズ診療や小児近視治療にも取り組むことで、より幅広い診療を行いたいと考えています。

こちらのクリニックの特徴を教えてください。

先ほどもふれたように、本院が手術を中心としたクリニックなのに対して、当院は外来診療に特化したクリニックです。私を含む医師2人体制で診療にあたり、一般的な眼科診療をはじめ、小児の近視治療やコンタクトレンズの処方など、日常生活に密接した幅広いニーズにお応えしていきます。的確な診断と科学的根拠に基づいた治療、そしてわかりやすく丁寧な説明を大切にしながら、「新小岩眼科」の理念と特徴を分院でもしっかりと引き継ぎ、安心して診療を受けていただけるように努めています。常勤の視能訓練士がすべての検査を行っており、一般的な視力検査はもちろんのこと、小児の近視や斜視に関する検査にも対応しています。手術や専門的な処置が必要な場合には、本院と密に連携して速やかに治療へと移行する体制も整えています。

院内づくりではどのような部分にこだわりましたか?

安武正治郎院長 新小岩眼科分院2

院内のデザインは、本院との一体感を感じていただけるように、本院の内装をべースに、壁紙の柄やタイルの色調に変化を加えるようにしました。本院を受診されたことがある方であれば、初めて訪れる分院であっても、どこか親しみを感じていただけるのではないかと思います。検査機器は本院と同様のものを取りそろえているほか、小児の近視治療を行う際に使用する機械を取り入れました。この機器では、眼軸長と角膜形状を同時に測定することができ、オルソケラトロジーによる近視矯正や、低濃度アトロピン点眼薬を用いた近視進行抑制の効果を評価するのに役立ちます。

増える子どもの近視、早期の治療で将来の視力を守る

力を入れている治療について教えてください。

安武正治郎院長 新小岩眼科分院3

当院では小児の近視治療に力を入れています。近視には遺伝的な要因があり、両親が近視である場合には、子どもも近視を発症しやすくなります。スマートフォンなどのデジタルデバイスを近距離で見て過ごす時間の増加や、屋外で過ごす時間の減少といった生活習慣も近視の発症や進行に大きく関わっているとされています。こうした背景のもと、近視になる子どもが増えていることは世界的な問題となっています。近視は単に裸眼視力が低下するだけではなく、将来的に緑内障や網膜剥離などの病気を発症するリスクを高めます。近視の予防や早期治療が、お子さまの将来の視力や目の健康を守る上で重要であることを、保護者の皆さまにぜひ知っていただきたいです。お子さまが目を細めて物を見ていたり、小学校の検診などで視力低下を指摘されたら、まずはご相談ください。

子どもの近視ですが、こちらではどのような治療が受けられますか?

小児の近視治療にはいくつかの方法がありますが、当院ではオルソケラトロジーによる近視矯正と、低濃度アトロピン点眼薬による近視進行抑制に取り組んでいます。オルソケラトロジーは寝ている間に特殊なハードコンタクトレンズを装用することで、角膜の形状を変化させて近視の程度の軽減を図る治療法です。日中は裸眼での生活が可能です。眼鏡やコンタクトレンズを使用せずに過ごしたいお子さまや、スポーツに取り組んでいるお子さまにお勧めです。近視の予防には日々の生活習慣も大切です。勉強やスマートフォンの操作などで近くを見る時間が20分続いたら、20秒は遠くを見て休憩するようにするなど、目にかかる負担を減らすために日頃からできることをお伝えしています。

患者さんと接する際に、大切にしていることを教えてください。

安武正治郎院長 新小岩眼科分院4

眼科を受診される方の多くは、「将来的に見えなくなってしまうのでは」という不安を抱えて来院されます。私たちは、症状の原因を明らかにして、どのような治療を行っていくのかを丁寧に説明することで、少しでもその不安を取り除けるよう努めています。目の状態は画像で確認できることが多いため、検査や診察で撮影した画像を一緒に見ながら、治療経過を共有するようにしています。お子さまに対しては、目線を合わせて優しく話すことを心がけています。大きな検査機器を怖がるお子さまには小さな手持ちの機器を使ったり、時には白衣を脱いで親しみやすい雰囲気をつくったりと、少しでも緊張を和らげられるようにしています。恐怖心が強い場合には無理に診察を進めず、まずは会話から始めて信頼関係を築くことを優先し、安心して受診してもらえる環境づくりを大切にしています。

育った土地に恩返しを、地域に根づいたクリニックに

先生が医師をめざしたきっかけや、これまでのご経歴についてもお聞かせください。

安武正治郎院長 新小岩眼科分院5

私は中学生の頃からこの新小岩で育ちました。祖父と伯父が医師だった影響もあり、医療の仕事に憧れを持ち、和歌山県立医科大学へ進学しました。眼科の専門性の高さや「目」という小さな器官から全身につながる情報が得られるという奥深さに惹かれ、眼科医を志すようになりました。大学卒業後は母校の眼科へ入局し、大学病院や地域の中核病院でさまざまな診療に携わりながら技術を磨きました。和歌山で働いていたある日、地元の新小岩で新しく眼科が開院することを知りました。それが「新小岩眼科」でした。院長の渡辺貴士先生は、白内障手術や硝子体手術において高い技術をお持ちであることは以前から知っていましたが、ご縁があり実際にお会いした際に、クリニックの理念や将来の展望、何より渡辺先生のお人柄に深く感銘を受けました。「新小岩で働きたい」という私の想いを温かく受け入れていただき、この度分院の院長を務めさせていただくことになりました。

スタッフの皆さんとはどのように連携していますか?

毎朝スタッフ全員で集まり、良かった点や改善するべき点を共有する時間を設けています。話し合いの際には、役職に関係なく、お互いに感じたことを率直にフィードバックできる雰囲気づくりを大切にしています。診療中においても、患者さまに関する情報はその都度細かくスタッフ間で共有し、誰が対応しても安心していただけるよう、チーム全体で一貫した対応を心がけています。また、眼科の知識は、医師だけでなく視能訓練士や受付スタッフも含めて日々アップデートを行っており、患者さまからのご質問にも的確にお答えできる体制を整えています。

先生ご自身のリフレッシュ方法はありますか?

安武正治郎院長 新小岩眼科分院6

自宅で飼っている猫ですね。2匹いるのですが、フォルムがすごくかわいくて癒やされています。仕事で疲れた日も、家に帰って猫たちがいると疲れが一気に吹き飛びます。猫はいつも自由でダラダラしていて、本当に信じられないくらいダラーッとしている時もあるんですが(笑)、そんなところも愛おしいです。

最後に、今後の展望と地域の皆さんへメッセージをお願いします。

現在の新小岩は、私が暮らしていた頃と比べて若い世代や外国人の方が増え、駅前の雰囲気も再開発によって大きく変化しました。そうした変化の中でも、私を育ててくれたこの地に、地域に根差した医療を通じて恩返しができればと考えています。ご自身やご家族の目に関して気になることがありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。もしも高度な治療や手術が必要な場合には、本院としっかり連携して迅速に対応いたします。地域の皆さまに「あそこに行ったら安心だ!」と思っていただける眼科をめざしていきます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オルソケラトロジー/17万6000円~、低濃度アトロピン点眼液/4380円

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