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吉岡 靖展 院長の独自取材記事

ひばりファミリークリニック

(名古屋市緑区/鳴海駅)

最終更新日:2025/05/08

吉岡靖展院長 ひばりファミリークリニック main

鳴海駅から徒歩6分、ドラッグストアの敷地内に、2025年3月に新規開業した「ひばりファミリークリニック」。日本内科学会総合内科専門医である院長の吉岡靖展(やすのぶ)先生は、過疎地から都市部に至るさまざまな場所で総合内科、小児科、訪問診療、救急といった幅広い診療科を経験してきた。「困った時になんでも相談できる」をモットーに、年代や主訴を問わず、家族全員をサポートするホームドクターとして、温かい雰囲気の中で質の高い医療を提供することをめざしている。「医師というのはすごく幸せな職業だなと感じています」と、優しいまなざしで語る吉岡院長は、患者とその家族とともに寄り添い歩んでいくことが、何よりもやりがいだと話す。新規開業にあたり、同院のコンセプトや診療への想いなど、じっくりと語ってもらった。

(取材日2025年4月9日)

乳児から高齢者まで、家族みんなで通えるクリニック

クリニックのコンセプトをお聞かせください。

吉岡靖展院長 ひばりファミリークリニック1

家族全員の身近なかかりつけ医として、「困った時になんでも相談できる」というのが当院のコンセプトです。0歳の新生児から100歳の高齢者、乳児健診から通院が困難になった時の訪問診療、そしてお看取りまで、ご家族まるごとを生涯にわたり診させていただきたいという想いを持ち、2025年3月に開業しました。診療内容は、特に制限は設けていないのですが、現状は時期的にも、風邪や花粉症のご相談が多いですね。花粉症に関連して、アレルギー治療にも力を入れており、スギ花粉やダニに対する舌下免疫療法も行っています。また、高血圧症、高脂血症、糖尿病をはじめとする生活習慣病や喘息など、長期的な管理が必要な病気についても注力していきたいと考えています。

温かい雰囲気の院内ですね。

ありがとうございます。いわゆる“おしゃれなデザイン”ではなく、どなたでも気軽に来ていただける温かくて敷居の高さを感じさせない雰囲気づくりを意識しました。当院では、診療内容が幅広いため、感染症の方とそうでない方の動線を分け、空間的な感染対策にも配慮しています。予約は「時間予約」と「当日順番予約」のハイブリッド型を採用しました。生活習慣病など定期通院の方は先の予約が可能で、急な発熱などにも当日対応できます。また待合室にはキッズスペースの設置や、体重も同時に測定できる血圧計を導入するなど、どなたにとっても通いやすいクリニックをめざし、院内の仕組みづくりにもこだわっています。

胃の内視鏡検査など検査体制も充実しているのですね。

吉岡靖展院長 ひばりファミリークリニック2

かかりつけ医として初期診療にしっかりと取り組むため、専任の臨床検査技師と連携し、正確な診断につなげられる検査体制を整えています。検査では、鼻から挿入するタイプの経鼻内視鏡による胃の内視鏡検査や、おなか、心臓、頸動脈、甲状腺のエコー検査にも対応しており、幅広い領域の評価が可能です。血液検査は院内での迅速検査に対応し、糖尿病に関する数値も確認できます。また、咳が長引いている方には、呼気NO検査を取り入れて診断に役立てています。そのほかにも、エックス線検査や心電図、睡眠時無呼吸症候群の検査にも対応し、多様な症状に対してきめ細かに対応しています。必要に応じて、適切な医療機関へのご紹介も行いながら、地域で可能な限りの診療を提供することをめざしております。

モットーは「どんなことでもまず受け入れる」

先生は総合内科専門医とのことですが、どのような経験を積んでこられたのでしょうか。

吉岡靖展院長 ひばりファミリークリニック3

初期研修の時から「全体を診ること」を専門にしたいという思いがあり、専門を一つに絞らずに救急科や耳鼻咽喉科など、幅広く診療科を回るという研修プログラムを自ら設計して進めていました。そして、三重県立一志病院の家庭医療科にて勤務し、その後、西伊豆病院へ。ここはへき地にありましたので、一般内科はもちろん、ケガやマムシに噛まれたなど、本当に「なんでも診る」医療を経験できたと思います。その後、名古屋医療センターの総合内科に勤務し、複数の診療科にまたがるような患者さんや、いわゆる「診断困難症例」といって診断がなかなかつかないまま、他院から紹介されてくる方などを受け入れて、全体像を捉えた診療を行っていました。そのほか、訪問診療や小児科なども経験を積み、どの年代にも幅広く、地域のクリニックとして生活に密着した医療を提供できるスキルを重ねてまいりました。

日々の診療で心がけていることは何でしょう?

「どんなことでもまず受け入れる」姿勢を大切にしています。そして、体の不調だけでなく、日常のことなど、病気に直接関係ないことも気軽に話せる雰囲気を心がけおり、診療中も目を見て話せるようにクラークを導入しています。なぜなら、何げない会話の中に、診断のヒントが隠れていることも多いんです。「眠れない」「頭痛が続く」などの背景に、家庭や仕事のストレスがあることもありますし、ご家族の体調とリンクしていることは多々あります。「目の前の症状だけを診る」のではなく、患者さんの背景やご家庭の状況まで含めて向き合い、ご家族皆さんで頼っていただけるとうれしいですね。

訪問診療にも注力されているとお聞きしました。

吉岡靖展院長 ひばりファミリークリニック4

今後ますます進む超高齢社会において、「できるだけ自宅で過ごしたい」というご希望はますます増えていくと感じています。私自身、前職でも個人宅や高齢者施設への訪問診療に携わっており、現在も引き続き担当している患者さんが多くいらっしゃいます。当院では、副院長である妻も総合内科専門医として外来を担当しており、外来診療をローテーションする体制が整っています。そのため、日中は私が訪問診療に出向き、夜間の急変時には地域のネットワークを活用し、24時間体制で対応できるのが当院の特徴です。訪問診療では多職種連携がとても重要ですので、訪問看護ステーションやケアマネジャーの方々と密にコミュニケーションを取りながら、ご家族や患者さんのご希望に寄り添える医療をめざしています。

困ったことがあったときまずは相談しようと思う場所に

公私ともに副院長とは二人三脚でいらっしゃるのですね。

吉岡靖展院長 ひばりファミリークリニック5

院内に妻がいてくれるのは本当に心強いです。当院は訪問診療もやっていますので、緊急のこともありますから。また、私たちには4人子どもがいるのですが、3番目と4番目の子が生まれたときは、私も育児休業を取ったんですよ。当時勤務していた病院では男性医師で育児休業を取ったのは2人目でしたが、経験しておいて良かったと思います。正直言うと、家事や育児って本当に大変で(笑)。仕事とはまったく別次元の大変さを実感しましたし、あらためて妻を尊敬しましたね。今は子どもたちも大きくなったので、休日は一緒にテニスをしたり、家族で買い物に出かけたりするのが楽しみです。

先生が医師を志したきっかけをお聞かせください。

きっかけはいくつかあるのですが、最初に強く印象に残っているのは、小学生の時に母が見せてくれたテレビの番組です。人の体の中や生命の誕生の過程などを描いた内容で、とにかく「人間の体ってすごい!」と、純粋に感動したのを今でも覚えています。ちょうどその頃、アメリカの西部開拓時代を生きる家族を描いた海外ドラマも見ていて、その中に登場する馬車に乗って駆けつける“町にたった一人のお医者さん”にも強い憧れを抱き「自分も地域の人たちに必要とされるお医者さんになりたい」という想いが芽生えました。また、わが家は医療系の家系ではなかったので、家族や友人といった身近な人たちの健康を自分の力で守れるようになりたいという気持ちもありました。そのため、子どもから高齢の方まで幅広く、家庭に寄り添った地域のかかりつけ医を志したというわけです。

最後に、今後のご展望や抱負などを含めて、地域の方へメッセージをお願いいたします。

吉岡靖展院長 ひばりファミリークリニック6

まずは、この地域の皆さまに信頼していただけるクリニックでありたいと思っています。「家族の誰かが困ったことがあったら、まずはここに相談してみよう」と思っていただけるような、敷居の高くない、気軽に相談できるファミリークリニックをめざしています。また、将来的に通院が難しくなったときには、訪問診療というかたちでご自宅へ伺い、人生の最期までしっかりと寄り添っていけるような医療を提供していきたいと考えています。地域の皆さまにとって、どんなときも身近に感じていただける存在になれるように、丁寧な診療と温かい対応を心がけてまいりますので、何かお困りのことがあれば気軽にご相談いただければと思います。

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