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塚原 正彦 院長の独自取材記事

塚原眼科医院

(横浜市旭区/二俣川駅)

最終更新日:2022/08/31

塚原正彦院長 塚原眼科医院 main

「うちの自慢はスタッフです。設備より何より、まず人なんです」と語るのは、「塚原眼科医院」の3代目院長、塚原正彦先生。2022年3月に旧クリニックの隣の新築ビルに移転し、今まで以上に患者のニーズに応えられる院内を作り上げた。特に宣伝もしていないのに、紹介などで新規患者が後を絶たないのだそう。「だからこそ、決して現状に甘んじることなく、患者さまの信頼を裏切ることのないよう努力し続けなければと肝に銘じています」と、穏やかな笑顔で語る塚原先生に、白内障手術の専門家としての真摯な思いから、先端医療による白内障手術のことまで、じっくり聞いた。

(再取材日2021年2月3日/情報更新日2022年3月17日)

患者と職員ひいては社会の幸せに寄与する存在をめざす

2022年3月に移転リニューアルされたばかりだそうですね。

塚原正彦院長 塚原眼科医院1

はい、年々進化していく検査機器や手術機器のポテンシャルを発揮するためより広いスペースを探していたところ、偶然隣の区画に大きなビルが建つこととなり移転しました。ソーシャルディスタンスを保てるよう設計し、高機能換気設備も導入しています。当院の理念は、「医療を通して幸せを創造する」。これを実現すべく、3つのことを大切にしています。1つ目は、患者さまの喜びがわれわれ職員の幸せとなりさらに良質な医療を創出する、いわゆる「ホスピタリティ」を発揮すること。2つ目は、技術、接遇、環境すべてにおいて真の医療を求めて「挑戦と進化」を続けること。そして3つ目が、心と体そして仕事に至るまで「セルフマネジメント」を実践し、幸せを創造すること。職員一人ひとりが自身や仕事において常に良い方向へ導く意識を持てれば、おのずと患者さまの幸せや組織の発展につながると考え、日々精進しています。

大学病院にあるような設備が充実していて驚きました。

医師の技量が重要であることは言うまでもありませんが、より確実な診断結果を得るため、また手術の精度を高めるために検査機器から手術装置まで、当院に導入する機器はすべてこだわってそろえております。クリニックでここまでそろえるのは珍しいと言われたことがあるのですが、例えばいくら白内障手術の腕が良くても、古い検査機器を使用していては検査の誤差により満足する結果が得られないことが十分考えられます。また、感染防止のため手術室はHEPAフィルターを用いた専用の空調設備を用い、器具の洗浄滅菌もオートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)に加えガス滅菌器を用いるなど目に見えない部分でも徹底した衛生管理を行い、クリーンな環境保持に努めています。地域の皆さんに、通い慣れた地元のクリニックで安心して治療を受けていただけるよう常に心がけております。

先生の説明はとてもわかりやすいそうですね。

塚原正彦院長 塚原眼科医院2

どんな治療にも、必ずメリットとデメリットがあります。そこを十分に認識しているか否かで診療行為に対する満足度が大きく変わります。特にデメリットを知らずに受けた際のその不満は高く、知っていればメリットを高く評価されるものなのです。それには患者さまの意向を十分聴取し性格や理解力などを鑑み各々に最適な説明を行い、本質的に理解してもらうことが重要です。特に白内障手術では一瞬にして人生の景色が変わるのですから、当然より慎重になります。患者さまに納得していただいて治療をスタートすることはとても大切だと思っていますので、当院では技術だけでなく、治療に対する説明においても常に質の高い対応をめざしています。

白内障手術では、眼内レンズ選びが重要

最近は白内障手術で多焦点眼内レンズを希望する方が増えているそうですね。

塚原正彦院長 塚原眼科医院3

以前は白内障手術というと80代以上のご高齢の方が受けるイメージがあったかと思いますが、最近は60代、70代の方のお問い合わせが増えています。保険診療で扱う単焦点眼内レンズは通常遠くにピントを合わせるため、近くを見る際は老眼鏡をかける必要があります。それに対し多焦点眼内レンズは手元や中間距離にもピントが合う設計になっていて、白内障手術と老視矯正が同時にできる仕組みになっています。2020年4月より選定療養という新たな枠組みが始まり、一部保険適応で多焦点眼内レンズを用いた白内障手術が可能となりました。ただ多焦点眼内レンズは、やや癖のある見え方や夜間のまぶしさなど単焦点眼内レンズに比べ鮮明さがわずかに劣るというデメリットもあります。近年はそうした点を改善した多焦点眼内レンズが続々と登場し、当院では先進のレンズを幅広く導入しているため、質の高いレンズを求め当院を選ばれているのではないかと思います。

人生に一度の手術、納得のいくレンズを選ぶことが大切なのですね。

私は大学院時代から眼内レンズの研究をしていたこともあり、手術後の見え方の質にはこだわって眼内レンズを選択しております。眼内レンズの先進国はヨーロッパであり、その中から厳選された多焦点眼内レンズを当院の手術でも使用しております。2焦点から始まった多焦点眼内レンズも今では3焦点が主流となり、さらには5焦点眼内レンズの研究も進んでおり日進月歩の発展を遂げています。その中から患者さまの趣味や仕事を含めた生活スタイルをよく伺った上で、術後の見え方を予測できる先進の機器を用い適したレンズを提案しております。また患者さまの性格によってもレンズの相性が異なるため、お話をしていく中で慎重に見極めさせていただいております。人生に一度の白内障手術が満足のいく結果となるよう、最大限の対応を心がけております。

レーザー白内障手術装置について教えてください。

塚原正彦院長 塚原眼科医院4

白内障手術の目的は、眼鏡をかけて視力が出れば良しとされる時代から、裸眼視力の改善が求められる時代へ完全にシフトしております。白内障手術がレーシックのような屈折矯正手術としての応用が期待されるようになった結果、より精度の高い手術が必須となります。加えて多焦点眼内レンズを選択される方が増えていることも鑑み、当院ではフェムトセカンドレーザーによる白内障手術装置を導入しております。従来人の手で行われていた切開や白内障を細かく砕く作業を20秒ほどの間にレーザーが行うことで、人間の手ではまねできない超高精度の手術が実現できるようになりました。当院では自費の多焦点眼内レンズを選択された方、そして手術の難易度の高い方に施行しております。

常に進化と挑戦をつづけていく

新たな挑戦として分院展開をされるそうですね。

塚原正彦院長 塚原眼科医院5

2022年10月に、旧診療所跡地に内装をフルリニューアルして当法人の分院を開設する予定です。そこでは一般診療に加え、「目の総合検診」を新設し予防医療を行っていきます。緑内障や網膜剥離など初期にほとんど症状がなく気づいた時は手遅れになる病気も、検診で早期に発見されれば治療できるため、失明率軽減に大きく寄与するものと考えています。人間ドックや検診施設でも目の検査はあるのですが、わずか一部の病気しかカバーされていないのが現状なので目に特化した検診は今後標準化されるものと確信しています。隣接する本院と一体で予防医療と診療の両面からアプローチしていければ幸いです。

今後の展望についてお聞かせください。

デジタル社会で情報化が急速に進む中、目の働きはとても重要でわれわれ眼科の医師に求められる期待値はますます高まっていくものと推察しています。まずは「目の総合検診」で目の健康をしっかりと守り、さらに子どもの近視進行予測によって、将来に向けて事前に対策を取ることにも注力したいです。そして診療面では多焦点眼内レンズを用いた白内障手術に加え、眼内コンタクトレンズ、オルソケラトロジーなど自由診療を含めた幅広い選択肢を設け、多様化するニーズに精度を上げながら対応していきます。生まれ育ったこの地でお世話になった方々へ恩返しする気持ちで日々精進してまいります。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

塚原正彦院長 塚原眼科医院6

私たちの情報の80%は目から入るといわれていて、起きている間、常に目は働いています。特にデジタル化が急速に進行した現代では、ストレスや疲労のもとが実は目であるというケースも多く、そうした不調を感じた時に「眼科を受診する」という選択肢があることを知っていただきたいですね。こうして受診された方の中には、偶然目の病気が見つかったり、内科的疾患が見つかることもあります。当院は先進の設備をそろえ、看護師、視能訓練士、受付に至るまで接遇力の高いその道のスペシャリストが対応し、患者さまの不安軽減に努めてまいります。気になることがあれば、いつでも気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

眼内コンタクトレンズ(片眼)/30万円(乱視用35万円)
多焦点眼内レンズを用いた白内障手術/選定療養11万円~32万円、自費58万円~60万円
オルソケラトロジー(片眼)/初年度8万円、2年目以降年間1万5000円、2年毎のレンズ交換3万円

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