加納 幸代子 院長、加納 貴充 先生の独自取材記事
サヨデンタルクリニック横浜西口
(横浜市西区/横浜駅)
最終更新日:2025/07/07

横浜駅西口から徒歩5分の場所にある「サヨデンタルクリニック横浜西口」。院長の加納幸代子先生は、大学時代から横浜市内に住み、将来はこの街で開業しようとずっと考えていたそうだ。夫の加納貴充先生は別の歯科医院で院長職に就きながら、週に1度、このクリニックでインプラント治療を担当している。取材時もにこやかに会話をする2人が印象的で、貴充先生が幸代子院長を支えているのがうかがえる。歯科医院が多い地域で、女性歯科医師という点を生かし、将来にわたってどのように診療を行っていくのか、2人に尋ねた。
(取材日2025年6月10日)
ヘアサロンに通う感覚で受診できる歯科医院にしたい
どのような経緯で開業に至ったのでしょうか?

【幸代子院長】大学を卒業してからずっと横浜駅周辺に住んでいたので、横浜にはなじみがあり、開業するなら横浜駅周辺にしようと考えておりました。ここはもともと別の歯科医院があり、そこの院長先生が閉業をされるとのことで、ここで診療をしてくれる先生を探しているのを知り合いから伺い、開業に至りました。38年間診療をされていた先生なので、患者さまも10年20年と長く通っていた方が多く、患者さまがお困りにならないようにと、前の歯科医院が閉業してわずか1ヵ月後に当院を開業しました。この辺りは場所柄ヘアサロンなども多く、美容に敏感な方が多い地域なので、同じような感覚で歯科医院をライフスタイルの一環に入れてもらえたらと思っています。
患者さんは近隣の方が多いのでしょうか?
【幸代子院長】私が以前に勤務していた歯科医院の患者さまもいらしていますし、もともとあった歯科医院の患者さまも多くいらしていただいています。近隣には企業が多いので、昼休みや仕事帰りを利用して受診される方が多いですね。診療時間も午前と午後と時間を区切ってはいません。近隣の方が仕事の休み時間に抜けて来ることも多いので、当院ではその日によって休み時間を変えているかんです。また、再診は電話での予約になりますが、初診の予約はウェブからも可能です。
お子さん連れの患者さんも多いのでしょうか?

【幸代子院長】開業したばかりで、今はまだそれほど多くはありませんが、お子さま連れの受診もまったく問題ありません。また、当院は妊娠前や妊娠中の歯科治療にも対応しています。特に妊娠中は、つわりで歯磨きができなかったり、ホルモンの影響で歯肉炎になりやすかったりとトラブルも増えてくるので、適切なタイミングで口腔ケアや治療を行うことが大切です。お母さんの体調、胎児の安全を第一に考えて治療計画を立てていますので、安心して相談してください。
開業にあたり、こだわった部分はありますか?
【幸代子院長】待合室は落ち着いたピンクを基調にし、女性向けのサロンのような雰囲気にしました。建物自体歴史があるので、壁紙などもアンティークっぽくしています。診療室はユニットが増設できるよう、広くつくりました。機器面では、歯科用CTと口腔内カメラを導入しています。患者さまが自分のお口の中を確認する際、鏡だと見づらいですし、奥までわからないので、口腔内カメラで撮影したものをユニット前のモニターに映し出しています。歯科用CTのメリットは、二次元で写し出すエックス線撮影とは違い、三次元で確認できるので、目に見えない部分が精密にわかることです。歯の根の状態や埋没している歯、骨の厚みや幅、神経の位置などもわかるので、精密な診断が可能になり、治療の精度も高くなります。私たち歯科医師にとっても、患者さまにとっても心強い機器です。
正確な診査・診断を重視し、納得できる説明を行う
診療内容を教えていただけますか?

【幸代子院長】一般歯科や歯周病治療、小児歯科、インプラント、入れ歯、ホワイトニングなど、一通りの治療を行っており、インプラント治療はみなとみらいの歯科医院で院長をしている夫が毎週火曜日に来てくれています。気になることや困ったことがあった時、ここに来たら安心してもらえるよう、幅広い治療を行っています。ただ、現在、矯正は行っていません。矯正は片手間にやるものではないので、開業したての今はまず土台の治療体制を固めていきたいと思っています。
こちらではどのような診療方針をお持ちなのでしょうか?
【幸代子院長】丁寧なカウンセリングや診療、きめ細かなサポートに努めています。流れ作業的な治療ではなく、患者さまと向き合ってマンツーマンで治療を行い、クリーニングも私が行っています。治療自体はどこの歯科医院も同じようなことをすると思いますが、当院はそれ以上に、患者さまに対する気遣いを大切にし、診査、診断も患者さまが納得するまで説明するようにしています。これはスタッフも同様です。例えば患者さまが帰り際に履き物を履きづらそうにされていたら、さりげなく補助をするなど、そうした心遣いができるスタッフが在籍しています。
そこは診療時に大切にしている部分でもあるのでしょうか?

【幸代子院長】そうですね。治療法についても、保険診療・自由診療に関わらず、考えられる治療をすべて提示し、その中で患者さまが納得した治療のみ行うようにしています。もちろん、治療に対するメリット・デメリットもしっかりと説明しますし、一人ひとり、ライフスタイルに合わせた治療を提案します。そこは自信があります。
【貴充先生】専門用語を使わずに、患者さまにわかりやすく説明するようにしています。あと、失礼のないように、患者さまに対する所作には非常に気をつけるようにしています。
歯科を通して、人生を明るくする手助けをしたい
女性歯科医師であることの強みはどんな部分にあるとお考えですか?

【幸代子院長】一つには、話しやすいというのが強みだと思います。特に女性の患者さまの場合は、女性相手のほうが悩みを打ち明けやすいというのがあるようです。例えば「前歯の色を本当はもっときれいにしたかったんだけど」など、「きれいにしたいという気持ち」を男性歯科医師には言いづらいという方もいるので、女性同士なら話しやすいのだと思います。同じことを伝えるにしても、男性の歯科医師よりもやわらかく感じやすいですし、恥ずかしいという気持ちも薄れると思います。男性の患者さまでも「先生が女性で安心できる」という理由で当院を選んでくださる方が多いようです。
お二人はなぜ歯科医師の道を志したのでしょうか?
【幸代子院長】祖父と曽祖父が歯科医師で、私自身も小さい頃からよく歯科医院に通っていました。将来を考え、医療の道を志そうと思ったとき、自分の中で一番身近にあるのが歯科だったからです。自分が長く歯科医院に通っていた経験があるので、患者さまの「こういうことをされたら嫌だな」というような気持ちもわかります。自分の患者としての経験を今の治療に生かすようにしています。
【貴充先生】私の場合は、両親が歯科医師だったのもありその背中を幼い頃から見ていました。そして、医療を志す中で、ごく自然と歯科医師の道に進みました。
今後、地域にとってどんな歯科医院であり続けたいと思っていますか?

【幸代子院長】重複しますが、横浜駅にお買い物に来て、そのついでにサロンに通う感覚で、気軽に寄れる歯科医院であり続けたいと思っています。虫歯や歯周病は予防が非常に大切なので、クリーニングで通ってくださっている方もたくさんいらっしゃいます。歯科医院が怖い、苦手という方も安心して受診していただけたらと思います。食べることは人生の一部ですし、とても大事なこと。健康面にも関わってくるので、食事からしっかりと栄養が取れるよう、サポートしていきたいです。また、私は患者さまの笑顔を見るのが大好きなので、歯科を通して、その方が人生を明るく過ごせる手助けをしていけたらと思っています。
【貴充先生】院長である妻をサポートして、一緒に歩んでいけたらと思います。その場しのぎの治療ではなく、お口の中全体を診て治療する歯科医院として、地域に貢献していけたらと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とはジルコニアクラウン/13万5000円~、インプラント治療/50万円~、ホームホワイトニング2万7500円