窪田 優子 院長の独自取材記事
枚方ゆうこクリニック
(枚方市/枚方市駅)
最終更新日:2026/06/03
2025年2月に開院した「枚方ゆうこクリニック」は、枚方市駅から徒歩30秒の好立地にある。院長の窪田優子先生は、大阪公立大学医学部附属病院や大阪府済生会野江病院の心臓血管外科、伏見静脈瘤クリニック(現・伏見ウェルネスクリニック)などで研鑽を積んできた。下肢静脈瘤をはじめ、循環器内科や一般内科まで幅広く診療を行っているのも血管外科の受診のハードルの高さを感じる患者が、内科診療と併せて気軽に相談できる場所にしたいという思いからだ。足のだるさやむくみといった症状を我慢している人も多い中、専門的な治療をより身近に届けたいと考えている。気軽に相談できる、寄り添ったクリニックをめざす窪田先生。これまでの道のりや、患者と向き合う上で大切にしている想いについて話を聞いた。
(取材日2026年4月8日)
下肢静脈瘤の日帰り手術に対応し、相談しやすい窓口に
先生のご専門を教えてください。

循環器の中でも血管外科領域で、特に下肢静脈瘤の診療・治療を専門にしています。下肢静脈瘤は、足の血管がぼこぼこと浮き出たり、だるさやむくみなどの症状が現れたりする病気です。私はその治療に特化しており、日帰り手術にも対応しています。これまで大学病院・基幹病院の心臓血管外科で経験を積み、その後は地域の中核病院やクリニックで内科診療にも従事してきました。そうした診療の中で感じたのが「足がだるい」「むくむ」といった下肢静脈瘤の症状があっても、「年齢のせいだから」と我慢されていたり、高血圧や糖尿病など他の病気の治療を優先して、相談を後回しにされている患者さんがとても多いということです。そういった経験の中で下肢静脈瘤に力を入れたいと思い、専門に扱う施設で数年にわたり研鑽を積み、1日に何件もの治療を行う環境の中で診断から治療まで携わってきました。
開業しようと思われたきっかけは何でしたか?
一つは、勤務医という立場では患者さんと向き合える時間や、診療の進め方に制約があることです。限られた時間の中で精一杯診療していましたが、診療時間の使い方も含めて自分の考えで患者さんと向き合える環境をつくりたいと思うようになりました。また、下肢静脈瘤の診察では足の付け根あたりまで確認することもあるため、女性の患者さんの中には男性医師には少し相談しづらいと感じる方も一定数いらっしゃいます。デリケートな部位を診るからこそ、女性医師による診療を求めている方がいるのではないかと感じていました。実際に診療の中で、どこを受診すればいいのかわからなかった、という声を聞くことがあります。だからこそ、もっと気軽に相談できる場所をつくりたい、症状を抱えたまま我慢している方の受け皿になりたい、という思いが開業につながりました。
開業場所として地元を選ばれた理由と、場所選びで重視されたことを教えてください。

枚方で育ったのでなじみのある地域ですし、地元で地域医療に少しでも貢献できればという思いもあり、開業するなら地元でという気持ちがありました。物件選びで一番重視したのは、駅から近いことです。下肢静脈瘤の手術を受けられた後は、できればご自身で車を運転して帰るのは避けていただきたいので、電車やバスで来院しやすい立地が望ましいと考えました。駅やバス停が近ければ、来院しやすいですし、術後も安全に帰っていただきやすいです。郊外のほうがスペースは広く取れるのですが、どうしても車がないと不便になります。そうすると、ご家族の送迎が必要になったりして、受診のハードルが上がってしまいます。そのため、アクセスの良い立地で開業したいと考えていました。
一方的に決めない診療で、各々に合った治療を考える
実際に来院される患者さんは、どのようなお悩みの方が多いですか?

下肢静脈瘤の患者さんでは、以前から気にはなっていたものの、受診のきっかけがなかったという場合が多く、症状が進んでから来られる方が少なくありません。血管のぼこぼこが目立つようになっていたり、皮膚の状態まで悪くなっていたりする方もいらっしゃいます。比較的軽い段階で受診される方では20~50代くらい、進行してから来られる方では40~70代の女性が多い印象です。特に、妊娠・出産を経験された方は下肢静脈瘤になりやすい傾向があります。一般内科の診療も行っていますので、風邪症状や発熱はもちろん、「こういう症状があるけれど、どこに相談したらいいかわからない」という方にもご来院いただいています。
診療の中で大切にしている方針は何ですか?
大切にしているのは、丁寧でわかりやすい説明です。例えば、足の症状で来られた場合、エコーをしながら「これはこういう状態です」と、実際に見ていただきながら説明するようにしています。なるべく専門用語を使わず最後までじっくり説明して、質問があればできるだけ聞いていただけるようにしたいと思っています。また、治療についてもこちらが一方的に決めるのではなく、ご本人の意思を尊重して、一緒に治療していく姿勢を大切にしています。お薬についても、飲みたくない、飲み始めたらやめられないのではと考える方がいらっしゃいます。しかし、例えば糖尿病や脂質異常症などでも、食事や運動、生活習慣を見直すことで改善が期待できますので、薬だけではなくその方に合った形で一緒に進めています。
特に力を入れている診療とクリニックで対応されている検査について伺えますか?

一番力を入れているのは、やはり下肢静脈瘤の治療です。特に下肢静脈瘤の日帰り手術が特徴です。また、循環器領域として、胸痛や動悸など心臓に関わる症状の診療も行っています。検査については、下肢静脈瘤に関して足の血管エコーを行っていて、循環器では心電図や院内での血液検査にも対応しています。さらに、特定健診や一般健診、雇い入れ健診なども行っており、一部は当日に結果をお渡しすることも可能です。
下肢静脈瘤を放っておくとどのようなことが起こるのか、どのような方がなりやすいのか教えてください。
下肢静脈瘤は基本的に自然に良くなることはなく、放っておくと少しずつ進行していく病気です。足のむくみやだるさ、こむら返り、かゆみ、血管のぼこぼこといった症状が見られ、進行すると皮膚の色が茶色っぽく変化したり、炎症を繰り返したりすることもあります。命に直結することは多くありませんが、日常生活の質は下がってしまうため、早めの受診が大切です。なりやすいのは女性で、特に妊娠・出産を経験された方に多い印象です。妊娠中の体重増加や血圧の変化も関係しますが、特に大きいのは遺伝的な要素です。そのため、若い方や10代でも見られることがあります。また、美容師や教師、介護職の方など、長時間立っていることの多い方にも見られます。
症状を抱え込まず、安心して相談できる場所でありたい
下肢静脈瘤はどのような症状があったら受診を考えたほうがよいですか?

足のだるさやむくみ、こむら返りが多い、うっ滞症状がある場合は、一度検査を受けていただくとよいと思います。エコー検査は体への負担もほとんどありませんので、気軽に受けていただきやすい検査です。見た目で血管がぼこぼこしていればわかりやすいのですが、実際には、見た目にははっきりしなくても、皮膚の下で血管が膨らんでいることがあります。ですので、見た目だけではなく、症状があるかどうかが大切です。下肢静脈瘤は、血液がうまく心臓に戻らず、足の方にたまってしまうことで症状が出ます。そうした状態が続くのは足にとってあまり良くありません。必ずしも手術が必要となるわけではないので、まずはご自身の足を大事にするきっかけとして受診していただければと思います。
どのようなクリニックでありたいと考えていますか?
いきなり大学病院の血管外科に行くのは少しハードルが高いと感じる方にとって、その手前で受診しやすい窓口のような存在でありたいと思っています。また血管のことだけでなく、少し気になることがあればついででも相談していただけるような場所にしたいと思っています。駅から近いので、近隣の方だけでなく沿線にお住まいの方もアクセスしやすいと思いますし、利用していただきやすいクリニックであればと思っています。
読者の方へのメッセージをお願いします。

「このくらいで受診していいのかな」と迷われる方は多いですが、少しでも気になることがあれば早めに一度ご相談いただければと思います。必要があれば、そこから連携している病院へご紹介することもできますので、あまり構えすぎず、少しでも気になることがあればまずはご相談ください。

