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松浦 友里奈 院長の独自取材記事

新橋睡眠・内科クリニック

(港区/新橋駅)

最終更新日:2025/06/16

松浦友里奈院長 新橋睡眠・内科クリニック main

オフィス街の喧騒から一歩入ると、そこには静かな安らぎの空間が広がる。新橋駅から徒歩1分の「新橋睡眠・内科クリニック」。内科と睡眠時無呼吸症候群の外来を軸に診療する同院は、2025年2月に開院したばかりの新しいクリニックだ。院長を務める松浦友里奈先生は、東邦大学医学部卒業後、皮膚科を経て内科へ転向。幅広い診療経験を積み、開業後は内科診療を担当している。「患者さんの目をしっかり見て、丁寧に話を聞く」という診療スタイルで、新橋で多忙な日々を送る患者たちにとって心強い存在となりつつある。睡眠時無呼吸症候群の外来とも連携を図り、多様な患者のニーズに応える松浦院長に、医師としての歩みや診療への思いを聞いた。

(取材日2025年5月26日)

総合的な内科診療の研鑽を積み、開業へ

先生のこれまでの経歴について教えてください。

松浦友里奈院長 新橋睡眠・内科クリニック1

最初は順天堂大学医学部附属順天堂医院で皮膚科医として勤務していました。その後、全身を診られる医師になりたいという思いが強くなり、内科を勉強し直して稲毛病院の総合内科に入局したんです。現在もそちらでの勤務を継続しながら、こちらのクリニックと並行して診療を行っています。稲毛病院は頭から足まで「何でも診る」という環境で、整形外科以外の病気は基本的に自分で見ていくというスタンスでした。そのため多様な症例を経験でき、患者さんのあらゆる訴えに対応する力が身についたと感じています。この経験を生かして、当院でも患者さんのニーズに合わせた幅広い対応ができることを強みにしていきたいと考えています。

院長に就任された経緯や開業に至った背景を教えてください。

開業のきっかけは、当院の代表医師で夫の松浦賢太郎先生からの提案でした。勤務の仕事にもやりがいを感じていますが、子どもが4人いることもあって子育てとの両立に壁を感じることもありました。また、患者さんをしっかり丁寧に診たいという思いと、限られた時間で診療をこなさなければならない現実との間で葛藤を感じることも少なくなかったんです。そんな時に夫から話を持ちかけられ、自ら患者さんと向き合える環境をつくっていくことに魅力を感じて、院長就任を決意しました。当院の顧問医師である千葉伸太郎先生のお力もお借りしながら夫婦で一緒にクリニックを運営することで、お互いの専門性を生かし、患者さんにとって最適な医療を提供していきたいと考えています。

新橋という場所に開業された理由はありますか?

松浦友里奈院長 新橋睡眠・内科クリニック2

当院の連携施設である東京慈恵会医科大学附属病院に近いという点が大きいですね。そこから近いほうが、患者さんが継続して当院にも通いやすいだろうと思ったんです。私と夫の実家も近いというプライベートな理由もあります。新橋は住宅街ではないので、自宅から通院される方はほとんどいらっしゃらず、主に勤務前や休憩時間に来院される方が多いです。会社にお勤めの方が多いエリアで、働き世代には睡眠時無呼吸症候群の患者さんも少なくありませんので、クリニックの特色と患者層がマッチしていると感じています。

内科と睡眠時無呼吸の外来の連携による総合ケア

内科ではどのような診療に対応されていますか?

松浦友里奈院長 新橋睡眠・内科クリニック3

内科では風邪や胃腸炎などの急性疾患から、高血圧症や糖尿病などの生活習慣病、アレルギー疾患まで幅広く対応しています。特に新橋という立地柄、急に具合が悪くなって薬が欲しい方や、抗原検査を受けたい方、仕事で必要なワクチン接種を希望される方など、さまざまなニーズがあります。予約なしでも診療を受けられるようにしているので、お仕事の合間に立ち寄りやすいクリニックだと思います。また、不眠症や睡眠障害の患者さんも多く来院されますね。睡眠の問題は単に睡眠薬を処方すれば解決するわけではなく、甲状腺疾患や過活動膀胱、糖尿病などの内科疾患が隠れていることもあるため、総合的な視点で診療にあたっています。もし心的ストレスなどから不眠になっている場合は、しかるべき医療機関にご紹介することもあります。

睡眠時無呼吸症候群の外来との連携について教えてください。

睡眠時無呼吸症候群の患者さんは、内科的疾患を一つか二つ持っていることが多いんです。特に肥満の方が多く、高血圧症や糖尿病、心疾患などを併発していることが少なくありません。そういった患者さんが複数の医療機関に通院すると負担が大きいので、当院では内科と睡眠時無呼吸症候群の診療を1ヵ所で受けられるようにしています。例えば、午後の睡眠時無呼吸症候群の診療で来院された患者さんが、状態が落ち着いてきたら午前中の内科で私が継続して診ることもできるんです。また、内科を受診された方で疲れやすさや日中のパフォーマンス低下などの症状がある場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性を考え、簡易検査を提案することもあります。このように内科と睡眠医療の連携を図り、患者さんの健康を総合的にサポートしています。肥満の方のダイエットのアドバイスもしていますよ。

内科の医師の視点から見た睡眠時無呼吸症候群のリスクについて教えてください。

松浦友里奈院長 新橋睡眠・内科クリニック4

睡眠時無呼吸症候群を放置すると、高血圧症が悪化していくリスクがあります。高血圧症の怖いところは、症状が出るところまで行かないと気づかないこと。「行くところまで行く」というのは、脳出血や動脈瘤の破裂、あるいは心不全などの重篤な状態を指します。高血圧の状態が長く続くと、心臓は常に高い圧力に打ち勝つために筋肉を収縮させ続け、いわば筋力トレーニングをし続けているような状態になるんです。そのため心臓が疲れて機能が急に落ちてしまう心不全を引き起こすことがあります。また、血管の壁が高い圧力で傷つきやすくなり、そこにコレステロールがくっついて血栓ができると、脳梗塞や心筋梗塞などの命に関わる病気につながります。睡眠時無呼吸症候群の治療は、こうした重大なリスクを減らすためにも非常に重要なのです。

患者に寄り添う医療と未来への展望

診療において大切にされていることはありますか?

松浦友里奈院長 新橋睡眠・内科クリニック5

患者さんの目をしっかり見て、丁寧に話を聞くことを何よりも大切にしています。診察時間が限られる中でも、患者さんが「この先生には何でも話せる」と感じてもらえるような雰囲気づくりを心がけているんです。例えば、髪型が変わったことに気づいて「いい色ですね」と声をかけたり、「この後何か予定はありますか?」と日常会話を少し混ぜたりすることで、コミュニケーションの幅を広げています。こうした会話から患者さんの性格や生活スタイルが見えてきて、診療のヒントになることも多いんです。また、患者さんによって求めるものは異なります。とにかく早く薬だけ欲しい方もいれば、じっくり話を聞いてほしい方もいる。そういったニーズを素早く見極めて、その方に合った対応をすることも大切だと考えています。

4人のお子さんを育てながらの医師としての活動、両立の秘訣は?

4人の子どもたちは現在1歳半から11歳までで、毎日にぎやかで忙しい日々を送っています。両立の秘訣というほどのものはありませんが、自分なりのリフレッシュ方法を持つことは大切だと思います。私の場合は、家でお酒を飲んだり、子どもたちとカラオケに行って大声を出したりすることでストレス発散しています。子育ての経験は診療にも生きていて、特に子育て中の母親の患者さんには共感できることが多いんです。自分を責めてしまったり、追い詰められたりして体調を崩す方には、「本当にわかります、つらいですよね」と自分の経験も交えながら寄り添うようにしています。土地柄お勤めの方が多いですが、子連れでも気兼ねなく来院してほしいという思いも強いですね。

今後の展望や読者へのメッセージをお願いします。

松浦友里奈院長 新橋睡眠・内科クリニック6

クリニック名に「睡眠・内科」とあるように、睡眠に関する診療は当院の特色の一つです。今後は不眠症や睡眠障害についての知識をさらに深め、より専門的なケアを提供していきたいと考えています。また、風邪や胃腸炎などの急性疾患で困っている方にもたくさん来ていただきたいですね。当院は予約なしでも診療を受けられますので、急に体調を崩された際にはぜひ気軽に来院してください。患者さんが一度来院して、「また何かあったらここに行こう」と思ってもらえるようなクリニックをめざしています。夫婦で同じクリニックを運営することで、情報共有もスムーズになり、患者さんにとってもメリットが大きいと感じています。これからも患者さんの立場に立った、温かみのある医療を提供していきたいと思います。

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