将来的なリスク防止も考えた
総合的な内科・循環器内科の診療
みよしうちだハートクリニック
(みよし市/黒笹駅)
最終更新日:2025/09/11
- 保険診療
みよし市北部に位置し、隣接する日進市や東郷町からもアクセス至便。「みよしうちだハートクリニック」は、内科、循環器内科、外科を標榜し、幅広く患者の悩みを受け入れている。内田亘院長は病院勤務時代、心臓外科の医師として心臓や血管はもちろん、消化器や肺の手術にも携わっていた。そうした経験から、現在も全身を総合的に診察し、病気を見逃さないよう心を砕いている。動悸や息切れ、胸の痛みといった、心臓に関わるかもしれない症状のほか、生活習慣病、足のむくみの診療、さらには粉瘤や巻き爪の手術にも対応する。「まずは相談してみようと思われるクリニックでありたい」と語る内田院長に、同院で行う総合的な診療について尋ねた。
(取材日2025年7月9日)
目次
心臓・血管外科や循環器内科における知識と経験を生かし、全身の諸症状を診療
- Qどのような場合、循環器内科を受診するべきですか?
-
A
▲いつもと違う症状を感じた場合はすぐに相談を
動悸、息切れ、痛みなど、胸やその周囲に何かしらの症状がある場合、また健診でエックス線画像や心電図の異常を指摘されたときに受診していただければと思います。動悸は「ドキドキする」「圧迫感がある」、あるいは「あぶる感じ」「違和感がある」「脈が速い、乱れている」という訴えも。息切れで来られる方は、直近というより2~3ヵ月前から気になっていたという方が多いですね。胸の痛みに関してはほとんどの場合は異常がないのですが、原因が心臓だったり肺、骨、筋肉だったりさまざまですので、それを診断します。危険な胸の痛みは恐怖を感じるほどであることが多いです。足のむくみも血管が関係することがあり、受診をお勧めします。
- Qそれらの場合、どんな病気が考えられるのでしょうか?
-
A
▲動悸、息切れなどは悪化する前の受診が重要
動悸ですと、心電図で不規則な拍動が見られるということで期外収縮や心房細動などが考えられます。息切れは、心臓弁膜症や狭心症などでしょうか。放っておくと症状が悪化していく場合もあれば、突然死につながることもありえます。胸の痛みは持続していると心筋梗塞が考えられます。狭心症になり、予兆のような痛みが悪化して心筋梗塞になることもあれば、急に心筋梗塞を起こすこともあります。足のむくみは、心臓や腎臓が悪くなっている場合があるほか、下肢静脈瘤ということも。足の付け根の静脈の弁が壊れて心臓に戻るべき血液が逆流し、足にむくみやだるさが起こる病気です。女性に多く、皮膚の表面にでこぼこが現れることもあります。
- Q循環器を含め、内科の診療で心臓外科のご経験は役立ちますか?
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A
▲さまざまな経験をもとに患者をサポートする
病院勤務時代は、心臓や血管をはじめ、胃、大腸、肺などの手術に携わりました。心臓の手術でも、心臓だけでなく全身を診ていましたので、現在もその経験が役立っています。既往歴や生活背景も含め、全身を注意して観察し、病気を見逃さないように努めています。病院では病気が進行した患者さんを多く診てきましたので、悪化させないためにどうすれば良いか、またどこまで進行したら手術になるかという見極めも得意だと思います。手術について具体的な説明もできます。病院での手術を終えたら、また当院に通っていただきフォローを続けることもできます。
- Q心電図やCT、超音波など、検査体制が充実されていますね。
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A
▲先進的な機器を多く取りそろえている
問診や聴診により身体所見を得てから、胸部エックス線撮影や心電図検査を行います。必要に応じてCT検査や、24時間心臓の状態を記録するホルター心電図検査に進みます。CTで多く診断しているのは胸や腹部の大動脈と頭部でしょうか。風邪症状の方で副鼻腔炎とわかることもあります。ホルター心電図検査は就寝中や朝方だけ狭心症状が出る異型狭心症の診断に役立ちます。また、超音波検査は甲状腺から下肢まで観察できるもので、専門でいうと心臓や足をよく診ています。心臓の動きが見て取れるので異常を見つけやすいですね。超音波検査機器は3台あり、専門の技師も在籍。被ばくもなく、すぐできるので受けていただきやすい検査です。
- Q今後、力を入れていきたい治療などお聞かせください。
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A
▲頼りになる経験豊富な院長やスタッフが在籍
下肢静脈瘤と診断がつく方は毎日おられます。当院は手術経験が豊富なスタッフがそろっていますので、手術も含め、力を入れていきたいです。また当院は、透析のためのシャント手術ができることも特徴。病院からの紹介患者さんは多いので、これからもお役に立てればと思います。今後、高齢化が進むにつれ、大動脈弁狭窄症など弁膜症の方が増えるでしょう。塩分摂取による血管ストレスが高血圧になり、動脈硬化になり、そして心臓や脳の疾患につながるわけです。そうした将来的なリスクを防ぐためにも、塩分を控えることや、高血圧の薬を服用する大切さを伝えていきたいですね。

