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内田 亘 院長の独自取材記事

みよしうちだハートクリニック

(みよし市/黒笹駅)

最終更新日:2025/07/09

内田亘院長 みよしうちだハートクリニック main

名鉄豊田線・黒笹駅から南へ徒歩5分、東名三好インターチェンジからも車で5分という好立地。2025年2月に開業した「みよしうちだハートクリニック」は、外科・循環器内科・内科と幅広い診療を行っている。院長の内田亘先生は、日本循環器学会循環器専門医。専門とする心臓や血管の疾患に加え、胃・大腸・肺と多岐にわたる手術経験を有している。必要なのは内科的治療か外科的治療か、適切に見極めた上で診療を行う点も大きな強み。さらに同院では、中高年女性に多く見られる下肢静脈瘤の手術、透析シャント手術といった日帰り手術にも対応している。「動悸や息切れなどの胸の症状だけでなく、どんな些細なことでも相談してほしい」と和やかに語る内田院長に、クリニックの特徴や診療方針、開業の経緯について話を聞いた。

(取材日2025年4月2日)

20年以上にわたり培った知見で、多くの人を救いたい

ご開業の理由について教えてください。

内田亘院長 みよしうちだハートクリニック1

開業の理由は、主に2つあります。1つは、15年ほど前に暮らしていた豊田・みよしエリアに仕事でも長年お世話になってきたことから、地域に恩返しがしたいという思い。もう1つは、これまでに培ってきた知識と経験を生かして、より多くの方に医療を届けたいという願いです。勤務医時代は、生死の境にいる患者さんに対して週に2〜3件、長時間の手術を行う日々を過ごしていました。しかしその中で、「もっと多くの方に医療を届けたい」と思うようになったのです。例えば当院で扱う下肢静脈瘤の手術は、体への負担が少なく、生活の質を高めるに有用なものです。心臓外科で20年以上働いてきた経験から、全身を診る力を生かして、一人でも多くの方に治療を提供していきたいと思っています。

心臓外科を専門とする先生のクリニックというのは珍しいですよね。

このエリアにはあまりないと思います。高血圧や高脂血症、糖尿病など、心疾患のリスクが高い方に対しては、クリニックだからこそ早い段階で介入できるのが強みです。外科での経験を生かし、手術が必要かどうかを見極められる点も特徴です。狭心症や弁膜症などは、診断されないまま突然亡くなる方も少なくありません。そうした事態を防ぐためにも、生活習慣病の方をすくい上げ、治療につなげることが重要だと考えています。地域の皆さんに「ここなら安心」と思っていただける、頼られるクリニックをめざしています。胸の症状に限らず、どんなことでも気軽に相談してください。また、必要に応じて他の医療機関をご紹介できる体制も整えています。

院内はどのようなところにこだわりましたか?

内田亘院長 みよしうちだハートクリニック2

日帰り手術を提供しているため、院内には手術室と、それに付随する回復室を設けています。また、心疾患や血管の病気を診断するために、CT検査や関連する処置を行う処置室も充実させました。院内はベージュがかった白を基調とし、木目調を生かしたナチュラルなデザインで統一。心臓に不安を抱える方や手術前で緊張されている方も多いため、待合室ではアロマをたき、少しでもリラックスして過ごしていただけるような空間づくりを心がけています。

下肢静脈瘤から巻き爪の手術まで幅広く対応

クリニックの強みや特徴を教えてください。

内田亘院長 みよしうちだハートクリニック3

外科も診られる循環器内科というところでしょうか。心臓と心臓と血管の疾患に精通し、投薬から外科治療までできるところが強みです。私の専門が幅広いため、内科と外科のどちらを治療するべきか、という視点から判断できます。「何科にかかれば良いかわからない」と迷った方は、とりあえず相談に来ていただければと思います。最近では「巻き爪を治してほしい」というご相談を受け、手術に対応しました。患者さんが何に困って来院しているのかをひたすら考え、可能な限り悩みを解消していきたいですね。さまざまな治療を提供するために、これまで多くの経験を重ねてきましたので、どんなことでもまずは相談してください。

実際、どのような検査や治療が可能なのでしょうか?

当院の特徴は、足の血管が浮き出る下肢静脈瘤や、透析シャント手術を日帰りで行えることです。特に下肢静脈瘤の手術は注力したいですね。また、CT検査には先進的な機器を導入し、健康診断にも対応しています。超音波検査は私自身が担当し、心臓やおなかはもちろん、甲状腺や腕、脚の血管まで幅広く検査することが可能です。ここまで多くの部位をカバーできるクリニックは、あまり多くないのではないでしょうか。私は、悪性腫瘍を除いた心臓・脳・血管の疾患は、すべてつながっていると考えています。だからこそ、そういった病気の予防や早期発見を重視し、手術が必要な場合も早期に気づける体制を整えています。

下肢静脈瘤の治療に注力されているのですね。

内田亘院長 みよしうちだハートクリニック4

下肢静脈瘤は、そもそも診断がつかない人が多い疾患です。あまり認知されていない疾患なので、ご自身で気づく方も少ないです。心臓・血・腎臓の病気がなくて、脚にむくみがある方の多くが下肢静脈瘤を持っています。特に出産経験がある女性は発症リスクが上がるため、注意が必要です。気づかない方が多いため、当院では脚のむくみを感じている方全員に診察を行っています。下肢静脈瘤の患者さんは非常に多く、毎日外来で来るくらいです。実は先月だけでも11人の方に下肢静脈瘤の手術をして、現在も多くの手術予約を受けつけています。夕方に脚がむくむ、寝ているときに脚がつるという症状があれば、下肢静脈瘤の可能性が高いので、一度ご相談ください。

患者自身とその悩みを理解し、重症化を防ぎたい

先生が医師をめざされたきっかけを教えてください。

内田亘院長 みよしうちだハートクリニック5

10歳の頃、母が病気を患い、叔父がその手術を担当しました。その経験から「将来は外科医になりたい」と思うようになったと記憶しています。親戚に外科医が多かったこともあり、自然と外科の道を志すようになりましたが、医学部に入ってからは外科にもさまざまな分野があると知りました。悪性腫瘍を取り除くよりは、機能の回復をめざすほうが性に合っていると感じたので、心臓や循環器を専門に選びました。心臓の疾患は体への負担が大きいので、患者さんに「手術して良かった」と言っていただけることが何よりうれしいです。

先生のこれまでのご経歴を伺います。

名古屋市立大学医学部を卒業後、豊田厚生病院で6年ほど外科と心臓外科に従事しました。虫垂炎やヘルニアなどの手術を担当した後、乳腺、大腸、胃など、さまざまな臓器の手術を経験。その後、動脈瘤の手術や透析シャント手術も行っていました。次に勤務した名古屋掖済会病院は救急医療に力を入れている所で、毎日緊急手術の対応。肺、血管の手術から、ペースメーカーを入れる手術まで行っていました。中でも、心臓を刺されて心停止した方の緊急手術をしたことが印象に残っています。その後に勤務した名古屋大学医学部附属病院は、専門性を要する心臓移植にも携わりました。臨床にも携わりながら、動脈瘤の発生機序と薬に関する研究も行いました。

最後に読者の方へメッセージをお願いします。

内田亘院長 みよしうちだハートクリニック6

目を見て、話をしっかり聞くことを大切にし、言葉にできていない症状や来院背景まで、理解できるように努めています。通院頻度の希望もお聞きしていますので、病院が苦手な方も安心してご相談ください。また、50代の方は「自分はまだ大丈夫」と思い、高血圧や高脂血症を放置する方も少なくありません。しかしその結果、調子が悪くなる前に心筋梗塞や脳出血、大動脈解離を起こし、命を落とすケースもあります。そうならないためにも、病気を放置しないでください。働き盛りで皆さんお忙しいと思いますが、病院に行かない理由を探さずに、再検査に行きましょう。

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