川本 清文 院長の独自取材記事
かわもとえがおのファミリー歯科
(大阪市西区/阿波座駅)
最終更新日:2025/03/14

美しく健康な歯と笑顔を末永く保ってほしい。そうした思いをクリニック名に込め、2025年2月にオープンしたのが「かわもとえがおのファミリー歯科」。院長を務める川本清文先生は、補綴・修復治療からインプラント治療、矯正、訪問診療まで、さまざまな歯科診療に携わってきたオールラウンドな歯科医師。小さな子どもから高齢者まで、幅広い世代を対象にしたいと考えて大阪市西区の阿波座を開業地として選んだという。「周辺には子育てファミリーもいればご年配の方もおられ、静かでとても住みやすそうな街ですね」と語る川本院長。地域住民に対してどのような歯科診療を提供しようとしているのか、思いの詰まったクリニックの概要や大切にしているポイントをじっくり聞いてみた。
(取材日2025年3月3日)
幅広い世代を対象に、痛みの少ない治療の提供に尽力
まずはクリニックの概要を教えてください。

この西区にはおしゃれなカフェやショップがたくさんありますから、内装業者さんやオープニングスタッフの意見を取り入れながら、なるべく快適で威圧感のない空間をめざしました。診療スペースには個室を含む3つのユニットを用意し、エックス線検査室やカウンセリングルームのほか、チェアサイドにキッズスペースも設けています。また、高性能の高圧蒸気滅菌器や空気清浄機をそろえ、さらには自動精算機を導入して感染症リスクをしっかりと防いでいます。診療は一般歯科や予防歯科、口腔外科をはじめ、インプラント治療、小児歯科、矯正歯科、審美歯科まで幅広く対応し、木曜を休診日にして土曜の終日と日曜の午前も診療を行っています。
診療では、患者さんにどのような姿勢で臨んでいますか?
ただでさえ歯科医院には怖い、痛いというイメージがありますから、まずは患者さんの緊張を和らげ、しっかりとお話を聞いて説明するところからスタートします。当院では説明にアニメーションなどを使い、これから行う処置や治療についてわかりやすい解説に努めています。また、治療用チェアの照明にはカメラが組み込んであり、治療が終わればその様子を静止画や動画でつぶさにご覧いただけます。もう一つのポイントは、痛みに対するアプローチですね。麻酔が必要な場合は痛みを最小限に抑えるため、まず表面麻酔を行ってから電動注射器や極細の注射針を用います。さらには歯科特有の臭いを取り除くために強力な換気システムを導入しましたので、歯科が苦手という方もぜひ安心してお越しいただければと思います。
院名に「えがお」とあるのは、どのような理由からでしょうか?

さまざまな悩み事をかかえた患者さんに、当院にいらして笑顔になってほしい、自然と笑顔がこぼれるご自身のハッピーな姿をイメージしてほしい、という願いが院名に込められています。当院では小児矯正でも成人矯正でも透明なマウスピース型装置を採用し、3D口腔内スキャンも含めた矯正の相談も受け付けています。矯正は見た目の改善を目的とするだけでなく、将来的な疾患の予防につながるなど数々のメリットがあります。中高年からの部分矯正にも応じますので、気軽にお問い合わせください。
予防歯科からインプラント治療までオールラウンドに
開業に至るまでの経緯をお聞かせください。

私は大阪歯科大学を卒業して大阪歯科大学附属病院にて研修後、阪神間や大阪市内のいくつかの歯科で経験を積みました。最初に勤めた歯科医院では院長先生から「苦手な分野があるようでは駄目。なるべく引き出しの多い歯科医師になりなさい」と教わりました。それでなるべく多くのことを身につけようと、開業前に西宮市内や大阪・梅田のクリニックでインプラント治療や矯正などを修得。同時に福島区のクリニックで訪問歯科の現場も体験しました。この阿波座の地にはヤングファミリーからお年寄りまで幅広い年齢層の方が生活されていて、トータルな歯科診療をめざす私にはまさに理想的な場所ではないかと感じています。
こちらで受けられる自費診療があれば教えてください。
当院の自費診療には医療ホワイトニングやセラミック治療などがありますが、中でもニーズが高いのはインプラント治療です。インプラント治療の最大の目的はきちんと噛めるようになることで、入れ歯ではよく噛めないという方にはお勧めです。顎の骨が少ない場合も無理をして歯周組織再生や骨造成を行う必要はなく、今はショートインプラントという太く短いインプラントで適応可能なケースがあります。あと、当院では審美歯科のアプローチも行っていますが、そのノウハウを食いしばりや歯ぎしりの緩和、インプラント埋入後の治療促進などに応用しています。歯科の役割も現在はどんどん広がっていますから、良いものは時代のニーズに合わせて積極的に取り入れていきたいですね。
予防歯科にも力を入れているそうですね。

はい。予防やメンテナンスに対するこだわりは当院の特徴の一つですが、その中心を担うのが歯科衛生士の存在です。当院には3人の歯科衛生士が在籍して担当制にしていますが、患者さんの口の中の情報は全員で共有し、出勤日との兼ね合いで他のスタッフが臨時で交代する際も不手際が起こらないようにしています。幸いなことに当院のスタッフは歯科衛生士も歯科助手も勉強熱心で、興味のあることをどんどん吸収しながら私が伝えた以上の仕事をしてくれます。それで歯のクリーニングに先進のエアフローシステムも導入しましたが、他にもチャレンジしたいことがあれば院長の私が責任を持ってバックアップしたいと考えています。私1人ではこの医院は成立しませんし、スタッフの成長を後押しすることは何より患者さんのメリットにつながりますから。
家族で安心して通える歯科医院をめざして
先生が歯科医師になったきっかけは?

わが家は祖父と父が内科の医師で、姉が薬剤師という医療家系です。私が歯科医師をめざしたのは、自分が治療を受けた歯科医院の丁寧な治療や心のこもったメンテナンスに感銘を受け、こういう仕事も良いのではないかと思ったからです。そこから興味を覚えて大阪歯科大学へ進み、卒業後も母校出身の先輩の先生方から多くのことを学ばせてもらいました。その当時から私がずっと理想としているのは、小さなお子さんからおじいちゃん、おばあちゃんまで、ご家族全員で安心して通ってもらえるような歯科医院です。子どもはあそこの小児歯科、親はこちらの歯科というのでは予約も大変ですし、何よりご家族で通うことができれば越したことはないでしょう。地域のそのような存在になれることを、これから先も目標にしていきたいと考えています。
今後に向けた展望があればお聞かせください。
今は開業直後で手が回りませんが、いつかは訪問歯科診療を始めたいと考えています。勤務医時代に体験した訪問診療は、私の歯科人生において非常に有意義なものでした。機械を使って歯を削ったり検査をしたり、チェアを倒して患者さんの口の中を診たり、外来診療で当たり前のことが在宅においてはいちいち課題となります。また、外来の受付では皆さん必ず受診理由を申告してくれますが、在宅の寝たきりや認知症の方は歯が痛いとすら言ってくれません。口を開けてもらってのぞいてみると歯が折れていたとか、外来ではありえない体験が衝撃的で、それがすごく勉強になりました。今後は超高齢社会が進み、歯科の世界でも訪問診療が当たり前になる時代が来るかもしれません。それを見越しながら、少しずつ準備を整えていきたいと思います。
最後に、地域の皆さんへメッセージをお願いします。

今はまだオープンして1ヵ月。1人でも多くの方に当院のことを知っていただき、相談だけでもお越しいただくことを何より心待ちにしています。治療をご希望であればベストなものをご提案しますので、ご自身で決めていただいた上で一緒に頑張っていきましょう。キッズスペースもありますから、お子さん連れでも遠慮は要りません。スタッフの手が空いていればお子さんの相手もできますので、その間に安心してホワイトニングなどを受けてみてください。ありがたいことに、優秀なスタッフたちや、週3日ほど受付を手伝ってくれる妻の協力のおかげで幸先の良いスタートが切れました。その感謝を忘れずに、今後は地域の皆さんの笑顔を全力でバックアップしていきたいと思います。どうか期待してください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント埋入手術/25万円、オフィスホワイトニング(1回)/1万6000円、マウスピース型矯正装置を用いた矯正/40万~80万円、セラミックインレー/6万円、セラミッククラウン/10万円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。