内視鏡検査時間はどれくらいかかる?
胃と大腸同日検査のメリット
亀戸駅前 胃と大腸の消化器内視鏡内科クリニック 江東区院
(江東区/亀戸駅)
最終更新日:2025/02/14


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内視鏡検査の技術は進化し、高解像度の詳細な画像によって微細な異常を迅速に、しかも精密に検出することが可能になり、がんの早期発見に役立っている。その一方で、やはり内視鏡検査というと少しハードルが高く、胃も大腸も内視鏡検査を受けるとなると、食事制限や通院が2回必要になりためらう人も少なくないようだ。そこで、内視鏡検査の受けやすさにこだわり「亀戸駅前 胃と大腸の消化器内視鏡内科クリニック 江東区院」を開業した田村睦院長を取材した。同院では、患者の負担や痛みを解消するための工夫を行うのはもちろん、胃と大腸の同日検査にも対応し、土曜日曜にも検査が受けられるなど患者の立場を考えた対応を実践。長年、内視鏡検査や消化器内科診療に携わってきた田村院長ならではの、胃と大腸の同日検査の実際を紹介しよう。
(取材日2025年2月6日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q内視鏡検査はどのような検査でしょうか?
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A
胃内視鏡検査は鼻または口から内視鏡スコープを挿入し、喉から食道、胃、十二指腸の入り口までを直接目で観察し、病変の有無をチェックする検査です。大腸内視鏡検査は、肛門から内視鏡スコープを挿入して小腸の末端から盲腸、直腸に至るまでの大腸粘膜の病変の有無をチェックします。どちらも最も大きな目的は、胃がんや大腸がんなどがんの早期発見です。胃の内視鏡検査では、胃がんに関わるピロリ菌の感染の有無を重視しています。大腸ポリープはがんになる可能性があるので、ポリープが見つかった場合はその場で切除も行います。最近では鎮静剤を使って検査を行うことが多く、胃と大腸の検査を連続して行うこともできます。
- Q検査が勧められる症状や年齢について教えてください。
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A
胃の内視鏡検査を受けたほうがよい場合は、腹痛、胸焼け、胃のもたれ、吐き気・嘔吐、おなかが常に張っている、食欲不振、胃酸が上がってくるなどの症状がある時、胃透視検査で異常を指摘されたといった場合などです。大腸では、長引く便秘や下痢、便秘と下痢を繰り返す、血便、肛門からの出血、便に白い粘膜がつく、貧血などの症状がある場合、便潜血検査で陽性と指摘された場合などは内視鏡検査を受ける必要があります。胃がんや大腸がんの発生は30代40代から増え、60歳〜70歳でピークを迎えますので、40歳以上の方は定期的な検査が勧められます。若くても症状のある方や、胃がんや大腸がんの家族歴がある場合は検査を受けましょう。
- Qこちらの医院で検査を受けるメリットについて教えてください。
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A
胃と大腸のどちらの検査でも鎮静剤を使用してなるべく痛みやつらさのないようにしています。内視鏡機器は高解像度の画像拡大機能や特殊な光技術を活用しており、迅速かつ微細な病変も見逃さない検査が期待できます。検査後はストレッチャーで横になったままリカバリースペースに移動し、そのまま休んでいただくことができます。また、大腸の内視鏡検査では、院内で下剤を服用できるスペースも用意していますし、女性医師による検査を選択していただくことも可能。忙しい方にも検査を受けていただきやすいように、土日も検査を行っていますし、胃と大腸の同日検査にも対応しています。同日検査では食事制限や通院回数が1回で済むのも利点です。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1問診と検査についての事前説明
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初診の場合は、問診と診察を受け、内視鏡検査を受けることが決まったら同意書にサイン後、検査についての流れや準備など事前説明を受ける。胃と大腸の検査を同日に受ける場合は、鎮静剤を使用することが必要。同院では、メッセージアプリによる診療予約やウェブ問診を積極的に導入しており、忙しい人も気軽に受診できる。もちろん従来どおりの問診票も用意されている。
- 2検査前の準備
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検査前日は早めに食事を終え、検査後までは絶食。大腸の検査では、2日前ほどから消化の悪いものを控え、前日は検査食のみを食べて備える。腸管洗浄剤の服用は自宅でもクリニックでも可能。同院では院内下剤のスペースは5人分、トイレは3室用意されている。同日検査の場合は、大腸の検査と同様の準備が必要。また、鎮静剤を使用する場合は、当日の自動車・バイク・自転車の運転はできない。
- 3胃・大腸の検査の実施
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胃の検査、胃と大腸の同日検査では、検査方法に応じて鼻や喉の局所麻酔を行う。鎮静剤を使う場合はストレッチャーに横になり、うとうととした状態で検査を受ける。胃内視鏡検査での観察時間は10分程度、大腸内視鏡検査では20分程度で、同日検査の場合の観察時間は30分程度となる。検査中に大腸ポリープの切除や、病変が疑われる部分の組織採取を行った場合は所要時間が長くなる。
- 4リカバリールームでの休憩
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鎮静剤を使用した場合は、転倒などのリスクもあるため、検査後ストレッチャーに横になったままリカバリールームに移動する。麻酔を使用していることから、リカバリールームではスタッフが酸素状態や血圧をチェックし、変わったことがないか様子を見守る。覚醒する時間には個人差があるが、基本的に1時間程度は休憩する。同院では同時に7人まで休めるスペースが用意されている。
- 5検査結果の説明と検査後の過ごし方
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検査後、医師が検査結果や状態の説明を行う。麻酔の影響が残っている場合もあるので、同院では所見用紙を渡し、後で患者が見て確認できるようにしている。組織採取や大腸ポリープの切除をした場合は、病理検査結果が出る時点の来院予約を取る。大腸ポリープを切除した場合はその日は絶食の上、自宅で安静に過ごす。数日から1週間程度、食事内容や禁酒、運動、入浴などに関する注意を守る。
自由診療費用の目安
自由診療とは内視鏡検査/胃:1万6000円~、大腸:2万2000円~