大橋 俊龍 院長の独自取材記事
大橋歯科医院
(横浜市旭区/鶴ヶ峰駅)
最終更新日:2026/06/09
鶴ヶ峰駅北口から徒歩7分、道路沿いに見える白い3階建てのビルが「大橋歯科医院」だ。同院の特徴は、口腔だけでなく全身の健康バランスを考えた対応やアドバイスが受けられること。近年は、治療の精度向上や患者の負担軽減をめざし、歯科用レーザーを積極的に治療に取り入れる。大橋俊龍(おおはし・しゅんりゅう)院長は話し好きで、時には冗談も交えて訪れる人の緊張をほぐしてくれる。「時代とともに歯科の常識も変化します。また、人それぞれに必要なケアは異なります。正しい知識を身につけて、生涯大切な歯を守ってほしい」と語る大橋院長に、診療方針や患者の健康のために話す内容などの質問に答えてもらった。
(取材日2025年11月14日)
一人ひとりのニーズに合わせた治療を模索
クリニックの特徴を教えてください。

一言で表すと、「なんでも屋」です。地域のかかりつけ歯科医師として、どのような症状にも対応できるようにしていたいと考えています。忙しい方にはなるべく短時間で済ませるなど、その方のニーズやライフスタイルに合わせた対応も。また、患者さんからお話を伺うことも大事にしています。例えば歯が痛いという主訴も、虫歯による痛みのほか、ストレスが原因であることもありますので、まずは状況把握を重視しているんです。さらに、よく説明することも大事にしていることの一つ。例えば、数年後に駄目になってしまうような歯であれば、根管治療で無理に残すのはかえって健康に良くないと考えられるケースも多々あるのです。そんなことを詳しく説明して、相談の上で治療法を決めていく姿勢なので、治療時間は延びる傾向にありますね。それでも、患者さんの納得感を優先するのが当院の基本方針です。
主訴が同じでも対応が異なることもあるのでしょうか。
そうですね。例えば注力している根管治療における洗浄など、どこまで念入りに行うかは、患者さんの年齢によってさまざまです。若い方だとやりすぎれば歯が割れる原因にもなりますが、ご高齢の方は神経周囲が石灰化して固くなっていることもあり、しっかりと行う必要があるんです。お口の中の状況は一人ひとりで違いますから、その方にふさわしい治療は何かをいつも考えてから治療にあたるのも大切です。また、要望をお聞きした上で、いかに有用性の高い治療を提供できるかを常に考えて診療に臨んでいます。その典型が、歯科用レーザーによる処置です。当院では虫歯治療や歯周病治療など、用途によってレーザーを使い分けて治療を行っています。また、ユニット内には次亜塩素酸水を成分とする水を使用するなど、衛生面の安全にも配慮し、安心して治療を受けていただけるような環境を整えています。
予防歯科にも力を入れられているそうですね。

予防歯科は、健康な人がより健康になるための手段。虫歯や歯周病になってから治療するより、問題がないうちから重点的に予防に取り組んだほうが、身体的、経済的負担が軽くなります。そこで当院では、微細パウダーをジェット噴射してしっかりと汚れを落とすための歯面清掃機器も導入して予防に取り組んでいます。また、筋力維持に必須のタンパク質を取るには「噛める歯」が不可欠。歯の寿命は50〜60年とされてきましたが、いまや人の寿命は100年。1.5倍ほど使わなければならないのだから、若い頃と同じ磨き方では一生使うことは難しいでしょう。世代や生活スタイルにより、自分に合った方法でケアすることが重要になるので、その具体策も指導しています。また、単に「強く噛む」のではなく、食物を上手に唾液と混ぜて吸収しやすくする食べ方も覚えておきたいものです。
歯を守ることで全身の健康へつなげ、健康長寿をめざす
寿命の延伸により治療法も変わるということでしょうか?

ええ。人生70歳の時代はなんでも長持ちさせればいいという風潮でしたが、そこから20、30年と人生が長くなれば、違う選択をしたほうがいいケースも当然出てきます。金属のかぶせ物などはその典型で、ほかの歯は天然歯や進化したレジンなど摩耗していく素材なのに1本だけ金属が残っていると、反対側の歯を傷つけて割ってしまうこともあります。さらに摩耗しないから咬合のバランスも崩れる。そんなことも踏まえて材質の選び方も変えるべきだと思います。神経を残すかどうかの考え方も変わってきています。高齢となって寝たきりの方が虫歯治療するのは苦痛でしょうし、体の負担も大きい。ですから60代ですでにダメージを受けている歯であれば、神経を抜いてレジンの詰め物やかぶせ物にしたほうが、後々楽といった場合もあります。当院ではそんなことも診療の中で詳しく説明しています。
口腔だけでなく、全身の健康についても配慮されていると伺いました。
全身の健康には、まず栄養の入り口でもあるお口の健康を図ることが大切です。例えば姿勢が悪い人をいくら治療しても、虫歯や歯周病が治らない場合があるのです。ほかにも歯の噛み合わせで全身のバランスに影響が出ることや、逆に体の不調やゆがみが歯に影響することもあり、口腔の治療だけでは良くならないことも。そのためお口と全身の密接な関係性までを考慮して歯科治療に臨むようにしています。子どもの頃から体が完成する20代までに体の土台をつくるため、無理なダイエットは避け、バランスの良い食事を取ることも大切と伝えています。さらに、咀嚼力の低下から胃痛や下痢、睡眠不足から顎関節症が起こるといったこともあり得ます。口の中と全身はつながっていますから、気づいた時には放置せず、早いうちに医療機関を受診することも重要です。
特にニーズが高いと感じていらっしゃる分野は何ですか。

父が開院して以来45年通い続けてくださっている患者さんやご家族がたくさんいらっしゃいますし、この辺りは横浜市内でも特に高齢化が進んでいる地域でもあり、ご高齢の方の根管治療や入れ歯・インプラント治療は多くのご相談を受けています。一方で、近年では幼稚園や保育園の歯科検診が増え、近くにファミリー向けの大型マンションもできたことから、就学前のお子さんたちの来院も増えつつあります。さらに、以前は痛くてどうしようもないといって駆け込むケースが多かったのですが、最近は、ちょっと気になることがあるといって訪れる方や、「ほかの歯科医院でこう言われたんだけど、どうなんでしょう?」などとセカンドオピニオン的に利用される方が増えたように感じています。
正しい知識を地域に広め、健康寿命の延伸に貢献
地域医療の分野でもご活躍と伺いました。

歯科医師会では地域医療を担当し、区役所やケアプラザ、地域自治会の場などで講演をさせていただく機会も増えています。そうした機会では、歯科予防についての情報を軸に、摂食嚥下機能の重要性、歯周病と糖尿病・心疾患・認知症の関わり、「もしも」の時に備えてのACP(アドバンスド・ケア・プランニング)など、幅広いテーマでお話しさせていただくようにしています。地域の皆さんにこれらの知識を持っていただくことが、健康寿命の延伸につながると考えているからです。地域の方々が知識を増やしてくれると私たち医療者もより良い医療を提供できますし、皆さんも楽になるでしょう。理想の「ピンピンコロリ」を実現するには歯が本当に大事なのだと、健康なうちからしっかりとご理解いただきたいですね。
健康のために筋力トレーニングに励まれているそうですね。
やはり実践していないとお勧めできないですから、診療の合間に時間を見つけては筋トレをし、近頃ではインターネットの動画サービスでストレッチ動画なども見て、いいなと思えば患者さんにも勧めています。筋肉は全身の血流も促すので、特に高齢の方は筋トレをして筋力を維持してもらうことが大事です。何か不調があるとなんでも薬に頼るのは正しい原因の解決法ではありません。自己免疫力を高めておくことで、口腔が健康であればウイルスや悪玉細菌の侵入をある程度は食い止めることも期待できると考えています。
メッセージをお願いします。

ご自分やご家族の体に興味を持ち、正しい情報を得るようにしてください。体の出すサインを見逃さないことも大切です。体も歯も、結局治すのは自分自身の力。体にとって良いことを考えながら生活できる環境づくりをしてほしいと思います。そのためにも、定期検診や治療はしっかり受けてください。当院は地域のかかりつけ歯科医院として、予防にも力を入れています。特に子ども時代にお口の状況を悪くしてしまうと、つらい思いをしますし、コストもかかってしまいますから、虫歯予防にも貢献していきたいです。
自由診療費用の目安
自由診療とはレーザーを用いた治療/1本:3300円~、インプラント治療/1本:44万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

