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子どものアトピー性皮膚炎の治療
目標は良い状態を長く保つこと

光が丘高松5丁目皮フ科

(練馬区/光が丘駅)

最終更新日:2025/04/15

光が丘高松5丁目皮フ科 子どものアトピー性皮膚炎の治療 目標は良い状態を長く保つこと 光が丘高松5丁目皮フ科 子どものアトピー性皮膚炎の治療 目標は良い状態を長く保つこと
  • 保険診療

子どものアトピー性皮膚炎は、多く保護者を悩ませる皮膚疾患の一つだ。乳幼児期から小児期に発症することが多く、早ければ生後2〜3ヵ月頃より発症する。このまま治らないのではないか、もっと悪くなってしまうのではないかと不安を抱える親も多いのではないだろうか。しかし、近年は次々と新しい治療薬が登場し、「諦めなくてもいい」疾患になりつつある。「早期のうちに適切な治療を行うことが、症状改善を早めるための鍵になる」と話すのは、アトピー性皮膚炎の治療に数多く携わってきた「光が丘高松5丁目皮フ科」の岩田由紀院長。子を持つ母親として、また医師としての視点から、子育て世代の相談に親身に寄り添う。今回は、アトピー性皮膚炎の子どもを持つ親へ向けて、受診のタイミングや対処すべきポイントについて話を聞いた。

(取材日2025年3月11日)

子どものアトピー性皮膚炎は、早期に適切な治療を行うことが重要

Qアトピー性皮膚炎は食物アレルギーとも関係があると聞きました。
A
光が丘高松5丁目皮フ科 ベビーカーや車いすでの来院も可能な広さ

▲ベビーカーや車いすでの来院も可能な広さ

アトピー性皮膚炎と食物アレルギーは、乳幼児がかかりやすいアレルギー疾患です。両者には密接な関係があり、アトピー性皮膚炎がある子どもは食物アレルギーになりやすいことがわかっています。食物アレルギーの原因は、口から入る食べ物だけとは限りません。アトピー性皮膚炎があると、皮膚のバリア機能が低下しているため、食物抗原が皮膚から体内へ侵入し、食物アレルギーを誘発しやすくなります。これを経皮感作といいます。アトピー性皮膚炎による経皮感作を防ぐためには、肌のバリア機能を正常に保つことが重要です。適切なスキンケアで保湿をしっかり行うことが、食物アレルギーや喘息などほかのアレルギー疾患の予防にもつながります。

Q家族にアレルギー疾患があると、子どもも発症しやすいですか?
A
光が丘高松5丁目皮フ科 エキシマライトでの治療も取り入れる

▲エキシマライトでの治療も取り入れる

アトピー性皮膚炎に限らず、アレルギー疾患は遺伝的要因が関与しており、親御さんがアレルギー体質だとお子さんもアレルギーになりやすい傾向にあります。ただし、病気そのものが遺伝するわけではありません。生まれつき肌のバリア機能が弱い、保湿力が弱くて乾燥しやすいといった、アレルギーになりやすい体質が受け継がれることがあります。遺伝的要因である肌質そのものを変えることはできませんが、適切なケアをしっかり行うことで、症状が抑えられた状態を維持することは十分望めます。

Qどのタイミングで、どの診療科を受診したらいいですか?
A
光が丘高松5丁目皮フ科 丁寧な触診とヒアリングは欠かさない。時間をかけて原因を探る

▲丁寧な触診とヒアリングは欠かさない。時間をかけて原因を探る

アトピー性皮膚炎は、早くて生後2〜3ヵ月頃から発症します。かゆみを伴う湿疹が良くなったり悪くなったりを繰り返すのが特徴。放置すると、症状の悪化や、ほかのアレルギー症状が現れることもあります。年齢によって症状が異なるため、自己判断せず、早めに医療機関を受診しましょう。どの診療科を受診するべきか迷われるかもしれませんが、基本的に皮膚科の受診をお勧めします。お子さんのアトピー性皮膚炎は塗り薬を用いた治療が中心で、どのような強さの薬を、どのくらいの頻度で、どのくらいの量を使うのかなど専門的な知識が必要になるからです。食物アレルギーが関与している場合は、小児科、アレルギー科と連携をとる必要があります。

Qこちらのクリニックでは、どのように治療を進めていきますか?
A
光が丘高松5丁目皮フ科 患者の病状に合わせた治療を提案していく

▲患者の病状に合わせた治療を提案していく

アトピー性皮膚炎の治療の中心はステロイド外用薬ですが、かゆみを抑えるために抗ヒスタミン作用のある内服薬を補助的に使用します。ステロイドには皮膚のかゆみや炎症を抑える目的があり、子どもから成人まで広く使用されています。「ステロイドは怖い」というイメージがある方もいるかもしれませんが、医師の指導のもと適切に使用すれば、決して怖い薬ではありません。今までの治療で十分な改善が見られなかった方には、新薬や紫外線療法を提案しています。生後6ヵ月歳以上であれば、生物学的製剤による治療も可能です。アトピー性皮膚炎の治療は日進月歩で、新たな選択肢も増えました。それぞれの症状に合わせて適切な治療を進めていきます。

Q家族が気をつけることはありますか?
A
光が丘高松5丁目皮フ科 薬の量や塗り方もについても丁寧にアドバイスを行う

▲薬の量や塗り方もについても丁寧にアドバイスを行う

お子さんがアトピー性皮膚炎の場合、お母さんが薬を塗ることが多いと思いますが、塗る量が少ないと改善が見込めないため、決められた量を守ることが大切です。また、症状が落ち着いたように見えても、まだ炎症が治まっていないことはよくあります。途中で治療をやめると、症状が悪化したり、長引いたりする可能性があるので、必ず医師に相談し、自己判断で薬を中止することは避けてください。お子さんに毎日薬を塗る作業は本当に大変です。ストレスに感じることもあるでしょう。しかし、諦めずに続けることが良い結果につながります。大事なのは親御さんが一人で抱え込まないことです。困ったことがあれば医療の専門家を頼ってください。

ドクターからのメッセージ

岩田 由紀院長

子どものアトピー性皮膚炎の治療は、保護者が主体となって取り組むことになります。遺伝的な要素が大きく関係する病気なので、体質自体を変えることはできませんが、適切な治療によって症状をコントロールすることはめざせます。症状をコントロールし、最終的にはスキンケアのみで良い状態をキープすることが目標となります。また近年は、新薬の登場で多くの選択肢を持てるようになりました。しかし、場合によっては治療が長期戦になるため、不安を抱く方も多いでしょう。根気よく頑張っていただくことは必要ですが、困ったことがあれば一人で悩まず専門家に相談してください。

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