岩田 由紀 院長の独自取材記事
光が丘高松5丁目皮フ科
(練馬区/光が丘駅)
最終更新日:2025/04/14

都営大江戸線・光が丘駅から徒歩7分の場所にある「光が丘高松5丁目皮フ科」は、「平和台皮フ科」の分院として2025年1月に開業。白と木目を基調とした院内は、清潔感がありながらもアットホームで温かみのある雰囲気だ。大学病院や関連病院で研鑽を積んだ岩田由紀院長は、その経験を生かして一般皮膚科から小児皮膚科、美容皮膚科まで患者の幅広い悩みに対応できるよう体制を整えている。自身も子を持つ母親として、保護者の不安にも真摯に寄り添う。待合室にキッズスペースを設けるなど、子ども連れでも通いやすい環境を整える。「地域に根差して末長く患者さんとお付き合いしたい」という岩田院長に、診療で大切にしていることや今後の展望について話を聞いた。
(取材日2025年3月11日)
地域に根差した医療の提供をめざして開業
先生が医師を志したきっかけ、これまでのご経歴を教えてください。

医療ドラマを見て、かっこいいなと憧れたのが医師を志した最初のきっかけです。小さい頃から肌が弱くて、皮膚科の先生によく診てもらっていたので、医療が身近な存在だったことも大きいです。正直なところ大きな志があったわけではないのですが、実際に医師になって医学の奥深さを知り、常に学び続けることで人の役に立てると同時に、自分の成長を実感できることにやりがいを感じています。大学卒業後は大学病院や関連病院での勤務が長かったのですが、スタッフの数も限られていたので、できることは何でもやるという意気込みで日々の診療にあたってきました。おかげさまでその経験を通じて、一通りの治療ができる知識やスキルを身につけることができたと実感しています。
どのような経緯で開業されたのでしょう。
本院の「平和台皮フ科」の種田研一院長からお声がけいただいたのがきっかけです。種田先生とは、伊豆半島にある順天堂大学医学部附属静岡病院で一緒に働いていた時からのお付き合いになります。順天堂大学医学部附属静岡病院は地域の医療を担う最後の砦ともいえる病院で、軽症から重症、救命処置が必要な方の診療まで、多種多様な症例を診てきました。医師として大きく成長できた時期で、教授や先輩の先生方から学んだことは大きな財産となっています。もともと地域医療に携わりたい、いずれは開業したいと考えていましたが、なかなか踏んぎりがつかなかったところ、こうしてお声がけくださって本当にありがたいです。これまでの経験を生かし、地域の皆さんに信頼されるかかりつけ医をめざしたいと考えています。
どのような患者さんが多くいらっしゃいますか?

近隣にお住まいの方を中心に、生まれたばかりの赤ちゃんから、小さなお子さん、ご高齢の方まで幅広く、親子2世代、3世代で受診される方もいらっしゃいます。同じビルの中に複数の企業が入っているので、お勤め帰りや休憩の合間に来院される方も。主訴としては、季節性のものですと皮膚の乾燥やかゆみ、あとはアトピー性皮膚炎、ニキビ、水虫などのご相談が多いでしょうか。仕事や子育てで忙しくても通えるよう、スマートフォンやパソコンでの順番予約や時間予約に対応し、土曜日の午前中、隔週日曜日も診療を行うなど、利便性を追求しました。誰もが気軽に足を運べるクリニックでありたいと思っています。
子を持つ母として保護者の心にも寄り添う医療を提供
先生の診療方針を教えてください。

小さなお子さんからご高齢の方まで、患者さんが抱えるさまざまなお悩みをできるだけ当院で解決できるよう、新しい技術や治療法を取り入れながら、総合的な診療ができる体制を整えています。一人ひとりの患者さんに最初から最後まで責任を持ってじっくり向き合えるのが、大きな病院にはない、クリニックの良さです。保険診療をベースに自由診療まで幅広いニーズに応え、地域の皆さんに満足していただけるクリニックをめざしています。これまで種田先生と一緒に仕事をして、長い間不調を抱えてきた方や、複数の医療機関に行ったけれど良くならなかった方にも、「必ず治すんだ」というスタンスで診療にあたる様子を見てきました。そんな真摯な姿勢を見習いたいと思っています。
患者さんと接する際に心がけていることはありますか?
アトピー性皮膚炎やニキビもそうですが、皮膚疾患の治療は長期間にわたることも多いため、患者さんとしっかりコミュニケーションを取って信頼関係を築くことが大切です。いつ治療が終わるのか、先が見えない状態ではやはり患者さんも不安になりますので、見通しを具体的にお話しして、安心感を持っていただけるよう努めています。皮膚疾患の原因には、遺伝的要素に加えて生活習慣や年齢などさまざまな要素が関与します。そのため、皮膚の症状だけでなくライフスタイルなども必ずお聞きし、お一人お一人の生活背景を踏まえた治療を提案しています。それから、皮膚科の治療では薬の塗り方も重要です。ただ塗り薬を処方するだけでなく、適切な量や塗り方も丁寧にお伝えしています。
子どもたちや保護者にはどのように接していますか。

お子さんに対しては優しくフレンドリーに接するように努めています。子どもの皮膚はバリア機能が未熟で外的刺激を受けやすく、かぶれなどの肌トラブルも起きやすくなっているので、肌を健やかに保つためにスキンケアからサポートしています。長期にわたる治療はお子さんももちろん大変ですが、手助けする親御さんも大変です。薬を塗るのも親御さんにお願いすることが多いので、治療が長引けば長引くほど、親御さんの負担も大きくなりますよね。私も母親なので子育ての大変さはよくわかります。できる限りご家族の気持ちに寄り添い、皆さんの負担や不安を少しでも軽くできるよう努めたいと思っています。
通いやすい温かみのある空間づくりに注力
内装や設備についてこだわった点はありますか?

どなたにも気軽に足を運んでいただけるよう、清潔感のある白を基調に、温かみのあるブラウンとグリーンを取り入れ、ナチュラルでリラックスできる雰囲気を大切にしました。ビルの1階にあり、診療室や待合室のスペースも広く取っているので、ベビーカーや車いすのままお入りいただけます。小さなお子さん連れのご家族のために、キッズスペースも設けました。タッチパネルで遊べる黒板を備えていますので、親御さんが治療を受けている間も、キッズスペースで遊びながら待つことができます。ご家族が安心して治療を受けられるように、治療中はスタッフがお子さんに目を配っています。また、患者さんの多様なニーズに応えるべく、アトピー性皮膚炎の治療で使う紫外線治療器やレーザー脱毛器を取り入れるなど、設備を充実させました。
お忙しいとは思いますがプライベートの楽しみは何でしょう?
休みの日は、子どもを連れて遊びに出かけるのが楽しみですね。アクティブに過ごすのが好きなので、旅行やアウトドアを楽しんでいます。最近はスキーにはまっていて、シーズンになるとしょっちゅうスキー場へ出かけていますね。私は秋田大学出身なのですが、当時はウィンタースポーツとは無縁だったんです。子どものおかげで新しい世界が広がりました。もちろんアウトドアシーンでは紫外線対策が必須ですので、私も徹底的なケアを心がけています。屋外のレジャーを楽しみたいけど日焼けが気になる方も多いと思いますので、ご相談いただけたら皮膚科の医師としてアドバイスできますよ。
最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

当院はあくまで保険診療が主体ですが、患者さんのお肌の悩みにはできるだけお応えしたいので、しみやしわのケアといった美容皮膚科の分野にも少しずつ力を入れていきたいです。皮膚科の領域は、頭からつま先まで広範囲に及びます。人の目にもふれる部分に症状が現れることも多く、精神的にもつらいものです。また、長年にわたって皮膚疾患に付き合っていると、症状があることに慣れてしまい、完治を諦めている方も少なくありません。適切な治療をすれば治癒が見込める可能性もありますので、自己判断で放っておかずにぜひご相談いただきたいです。お子さんについての心配事やお困り事についても、同じ子を持つ親として親御さんの気持ちに寄り添った診療をいたします。気になることがあれば、ちょっとしたことでも構いませんのでお気軽にお越しください。
自由診療費用の目安
自由診療とは医療脱毛/5000円~ ※部位によって異なるため、ご相談ください。