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田井 重行 院長の独自取材記事

たいクリニック

(横浜市旭区/鶴ヶ峰駅)

最終更新日:2020/04/23

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相鉄本線の鶴ヶ峰駅北口から徒歩5分。商店街を抜けると、右手に「たいクリニック」の看板が見えてくる。この地域は生まれ育ったなじみのある場所だという田井重行院長が、「痛み」と「排尿」に特化したクリニックとして開院。田井院長は、泌尿器科での勤務医時代、がんの痛みで苦しむ患者の姿を目にし、痛みを診る専門のドクターになりたいと考えたそうだ。一般内科も診療しているが、痛みの原因を徹底的に突き止めるために検査機器を導入している。地域で一番愛されるクリニックをめざしているという田井院長は、地域ケアプラザでのサポートや講演活動など、地域の健康向上に尽力しているそうだ。診療における理念から、痛みとの付き合い方まで、院長の人柄があふれるインタビューとなった。
(取材日2020年1月23日)

痛みの原因を診断して根本から治療

まずは、開業までの経緯について伺えますか?

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1991年に順天堂大学の医学部を卒業して、そのまま大学の泌尿器科に3年間在籍しました。泌尿器科は、特に大きい病院の場合、がんの患者さんが多くを占めています。ただ、現場にいると、診療時に痛みのコントロールについてはあまり重要視されていないような印象を受けたんです。それで僕自身が痛みを専門にしてみようと思い、麻酔科に移ることにしました。麻酔科にいる間も、あらゆる場面に対処できるようにと、救命救急センターで救急医療の研修なども受けました。そして、この場所で歯科医院を開いていた父が、引退を考え始めたのをきっかけに、生まれ育った地域に貢献できるような仕事をしていきたいと考え、開業しました。

クリニックの特徴を教えてください。

痛みの治療をするペインクリニックとしての診療に加え、泌尿器科が専門分野です。もちろん、いわゆる町医者ですので、一般的な内科の病気や生活習慣病なども診ています。痛みに関しては、整形外科的な病気だけでなく、腰痛や肩こり、顔の三叉神経痛や帯状疱疹なども診療しますし、頭痛に関しての専門的な勉強もしてきました。手術は信頼できる整形外科などの先生にお願いしていますが、僕自身も救命救急センターで外傷の患者さんを多く処置してきましたので、傷口などの治療には対応しています。患者さんは、僕の父や母の世代が中心です。同級生のお父さんやお母さんもいらっしゃっていて、昔と同じく「しげちゃん」と呼んでくれる方もいらっしゃいますよ(笑)。

痛みの原因を、どのようにお考えですか?

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痛みの原因は、本当にさまざまです。内臓に問題がある場合もあれば、骨や関節や神経が原因の場合もありますし、がんが原因となっていることもあります。腰が痛い方などは、がんが隠れていることもあるので、痛みをとりながらその原因を探っていきます。精神的な問題で痛みが悪化するケースもあるので、患者さんのバックグラウンドに関しても、よく話をすることがとても大切だと思っています。また、お年寄りで骨が完全に曲がってしまっている方などについては、元通りに戻せなくても、痛みを半分くらいに抑えて、寝たきりではない生活が続けられるようにするだけでも全然違います。少しでも生活の質を上げることができれば、治療の意味はあると考えています。

地域住民の生活の質を上げていくことが診療の根底に

痛みを取り除く具体的な方法は、どのようなものなのでしょうか?

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局所麻酔を効果的に使用する神経ブロック療法や、リハビリテーション、それからお薬の処方ですね。ペインクリニックでは、まず主訴である痛みを取り除くことを行っていき、それから、その痛みが起こる原因を少しずつ探って、根本的に治せるものについては治療を進めて行きます。それができなければ、薬などで痛みを軽減させ、生活の質を少しでも上げていこうとする流れで考えていきます。長時間のパソコンの操作などが影響して、慢性的な痛みを訴えて来られる若い方も結構いらっしゃいますので、生活習慣や姿勢のアドバイスもしています。

もう1つの専門分野である泌尿器科では、どのような診療を?

一番多いのは、いわゆる前立腺肥大症や過活動膀胱です。要するに、お年寄りでおしっこの回数が多いとか、いつもおしっこがしたいような感じがするといった症状の病気ですね。また、最近多くなってきているのが、男性の前立腺がん。暑くなってくると増えるのが、尿管結石です。尿管結石がなぜ暑さと関係しているのかというと、水分が汗として出てしまい、おしっこの量が減って濃くなるので、石ができやすくなるんです。また、おしっこがたくさん出ていれば、細かい石は流れてしまうのですが、量が少ないと流れずに詰まってしまうこともあります。これに対しては、水分をたくさん取るということですね。予防にもなるし、治療にも役立つと思っています。

さらに、睡眠時無呼吸症候群の治療にも取り組んでいらっしゃるそうですね。

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実は、僕自身がそうなんです(笑)。僕と同じように苦しんでいる人の手助けができればいいですね。睡眠時無呼吸症候群は、突然の眠気による事故の原因になるばかりではなく、うつっぽくなったり、血圧や心臓の病気を引き起こす可能性もあります。睡眠は本当に大事で、その睡眠の質が下がると、日常生活の質も下がってしまうことになります。地域の皆さんの生活の質を少しでも上げていくことが、ここで開業している意味だと思っていますので、その一貫として取り組んでいます。治療のメインは、CPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)という、寝ている時の呼吸を助ける機械を使う方法。僕も使っていますので、使用法も含めて、いろいろとアドバイスできると思います。

地域に根差し、信頼されるクリニックに

クリニックとしての理念を教えてください。

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めざしているのは、地域で最も愛されるクリニックです。そのために当院では、3つの約束というものを掲げています。1つめは「安全な医療」、次に「納得のいく説明」、3つめに「満足していただける医療」を常に心がけるというものです。とくに「納得のいく説明」については、神経ブロック療法などあまり患者さんになじみのないような治療をしますから、丁寧でわかりやすい説明をするように心がけています。あとは、漠然とした痛みというのは患者さんの不安を大きくするので、「こういった原因で、こういった治療をしていけば良くなりますよ」という話をして、できるだけ不安を取り除くようにしています。他のスタッフも患者さんの不安をなるべく受け止めるようにしております。不安が和らぐだけでも、痛みが軽減されていくんですよね。

地域での活動も積極的に展開されていますね。

地域ケアプラザでは、ケアマネジャーへの指導や相談をはじめ、介護に関するさまざまなサポートを行っています。その仕事に携わるうちに、「病気についてわからないことがあるので、お話をしてくれませんか」という感じで依頼をいただくことが増えまして、少しずつ、介護関係の方々を対象にした講演をするようになりました。それから、せっかくなら一般の方々にも聞いていただいたほうが良いのではないかと考えるようになりまして、年に1~2回のペースで、さまざまな方を対象とした講演会を開いています。この地域で、どこか痛かったらあそこを訪ねてごらんと言われるような、そんなクリニックになれたらと思っています。

最後に、読者にメッセージをお願いします。

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地域に根差し、皆さんから信頼される医師になることが目標です。そのために大事なのは、患者さん一人ひとりに対して全力投球することだと思います。さらには、患者さんご本人だけでなく、ご家族とのコミュニケーションも大事にしたいと考えています。診療においても常にレベルアップしたいと思い、最近では週1回、順天堂大学の泌尿器科専門の先生に来ていただいているほか、月1回、漢方専門の女性医師にも手伝っていただいています。お話ししたように、生活の質を上げる手助けをするためにやっていますので、気になることがあったら気軽に相談に来てください。僕のように、いびきがうるさいと言われたとか(笑)、なんでも構いませんので。

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