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田中 元 院長の独自取材記事

げんKIDSクリニック

(豊田市/豊田市駅)

最終更新日:2025/05/07

田中元院長 げんKIDSクリニック main

豊田市駅から車で5分の場所にある「げんKIDSクリニック」は、小児科医として豊富な経験を持つ田中元院長が「同業の医師から評価される医療を提供することが、結果的に患者さんのためになる」という信念を持ち開業した小児科クリニックだ。先端医療から地域医療まで、幅広く経験を積み、「便秘やアトピー性皮膚炎といった一般的な疾患を、どのようにケアしていくかまで具体的に伝えることを大切にしています」と語る田中院長の言葉の端々からは、小児診療にかける熱い思いがにじみ出る。自身の名前とリンクさせたという印象的なクリニック名は、子どもの健康を心から願う温かい人柄が表れているようだ。そんな田中院長に、開業の経緯や診療のポリシーなどを聞いた。

(取材日2025年3月31日)

良いと思う医療を、しっかりと患者に伝えたい

開業の経緯を教えてください。

田中元院長 げんKIDSクリニック1

私は、総合病院の小児科に長く勤めていました。日々の診療の中で、先端の医療とは別の角度から小児医療に携わりたいと思うようになりました。日常的にかかる頻度の高いアレルギーや喘息、便秘などを得意としていたため、町医者という立場で貢献できると考えたんです。総合病院を退職後は、小児科クリニックの副院長や院長を務めました。その経験を経て、「しっかり診る」ためには何をすべきか、親御さんに何を伝えるかといったことが具体的に見えるようになりました。当院のある瑞穂町は若い家族が増えている地域で、近隣に保育園や幼稚園も多くあります。ここでなら、地域の子どもたちの健康を守ることができると考え、開業するに至りました。

貴院をどのように活用してほしいと考えていますか?

例えば、アトピー性皮膚炎では、洗い方や薬の塗り方、環境の整え方が非常に重要で、それを継続していくことも必要です。また、便秘の改善を図るには「朝起きたら排便する」「ご飯を食べる」といった生活習慣や排便時の姿勢が大切です。そうしたことまで深く「しっかり」考え、初めて薬の調整となるのです。なかなか良くならないという方には、そうした部分も丁寧に教え、改善に向けて伴走していきたいと思っています。また、当院は、どんな理由で来院されても、何度来ていただいても大歓迎です。

院内のこだわりや、特徴を教えてください。

田中元院長 げんKIDSクリニック2

子どもにとって楽しくないクリニックを、また来たいと思える場所にしたいと思い、温かみのある空間づくりを心がけました。院内のあちこちにいるネズミのキャラクターは、イラストが得意な私の妻が原案を描きました。触ると小人が動くタッチディスプレー、寝そべることもできる人工芝の床、ご褒美のカプセルトイなど、随所に楽しめる工夫を施しています。また、感染防止の観点から「感染者と非感染者の動線を分ける」「隔離スペースを配備する」「車で待機できるよう駐車場を確保する」といった点にも配慮しています。今後は、待ち時間短縮化のことも考え、呼び出しシステムなどを充実させていく予定です。なお、クリニック名は、私の名前の「元」に由来しています。お子さんに「元気」でいてほしいという願いを込めています。

診療方針をお聞かせください。

一般的な疾患に対して薬を出して終わりではなく、私は良いと思う医療を、しっかりと患者さんにお伝えし、提供したいと考えています。また、慢性的な症状や専門的な治療が必要な疾患に対応するため、専門・慢性の外来を設けています。これは完全予約制で、じっくり話をすることができます。予防接種の際は、体重が増えないとか、ミルクの飲みが悪いといった親御さんの心配事や質問を受けたら、アドバイスをするなどのサポートをしていきたいですね。高い診療の質を維持しつつ、無駄をなくすことで1人でも多くの患者さんに診療が届く体制、つまり質と量のどちらにもこだわって院内システムを構築していきたいと思っています。

医師から見ても良いと思える、質の高い医療を提供する

今までどのような経験を積まれてきたのですか?

田中元院長 げんKIDSクリニック3

名古屋市立大学病院で初期研修を受けた後、同大学病院の小児科医局に入局しました。その後小児科医として、重症の子どもが集まる先端の現場から、地域医療を担うクリニックまで、小児医療において幅広い経験を積んできました。実をいうと私は、大学時代に国試浪人を経験しているんです。その間、当時はまだ彼女だった私の妻が、物心両面においてたくさん支えてくれました。おかげで無事に医師国家試験に受かり、合格したその日に入籍をしたんです。妻には本当に感謝していますね。順風満帆に医師になっていない分、私の根底には劣等感があります。ですが、その劣等感こそ、後述する「患者さんだけではなく、他の先生からも認められたい」と思う原動力にもなっているんです。

小児科医を志したきっかけを教えてください。

両親とも医師で、その背中を見て育ったので、幼い頃から漠然と医師になるものと思っていました。医師の中でも小児科医を志した一番のきっかけは、幼い頃、いとこの死に直面したことです。いとこは当時、小学校4年生だったので、たいへんなショックでした。その時、何とかしたかったと強く思ったことを大人になっても忘れていなかったため、小児科医になったんだと思います。また、私の母親が小児科医で、物心ついた頃から小児医療が身近だったという理由もあります。さらに、大学医局で素晴らしい小児科医たちと出会えたことも幸運でした。今思えば、そうしたことが重なったのは運命に近かったと感じているんです。

大切にしているポリシーを教えてください。

田中元院長 げんKIDSクリニック4

患者さんにとってはもちろん、先端の現場にいる医師から見ても、「あの先生だったら悪くないよ」と思ってもらえるような医師であり続けることです。というのも、患者さんから見た良い医師と、医師や看護師から見た良い医師は、若干異なると思うからです。患者さんが求める治療や薬だけを提供すれば、「あのクリニックには、こちらの希望を聞いてくれる良い先生がいるね」と言われるかもしれません。ですが、私がめざしているところは、そこではありません。患者さんからも医師からも、真に必要とされる医師をめざしていきたい。これが、患者さんに良い医療を提供することにつながると考えています。生涯にわたって、こだわって貫き通していきたいですね。

話を聞いてくれ、診てくれ、教えてくれるクリニック

診療時はどういったことを心がけていますか?

田中元院長 げんKIDSクリニック5

診療室に入ってきた瞬間の第一印象を、しっかり観察することを大切にしています。例えば、お子さんがニコニコしていれば「大丈夫だよ」と伝えられそうだと思いますが、ぐったりしていれば、さまざまな可能性を考えます。どのような状態でも丁寧に診察するのですが、目の前のお子さんを帰して良いのか、ケアが必要なのかを見極めるのも、私の役割です。また、親御さんは「安心」を求めて来院されるので「夜眠れないと心配ですよね」など、同じ目線でお声がけをし、安心してもらえるよう努めています。落ち着いているお子さんには、あえて「絶対大丈夫だよ」と断言してあげることも意識しています。もちろん症状がなかなか改善しない場合のフォローは丁寧に行うことも大切にしています。

スタッフに伝えていこうと思っていることはありますか?

目を見てあいさつをすること、患者さんの不安をくみ取りながら対応することですね。「最近はどうですか?」と、患者さんの普段の様子を丁寧に聞き取るようにといった指導もしています。また例えば、アトピー性皮膚炎で肌が荒れている患者さんがいらっしゃったら、肌をどのようにケアすれば良いかをスタッフからもお伝えできるような体制にしています。患者さんが求める以上のものを得られるよう、スタッフを教育していますが、いきすぎた対応をして、逆に患者さんの負担になってしまっては本末転倒です。そのため、患者さんが本当に求めている対応をクリニック全体で追求し、安心につながるサービスを提供していきたいです。

今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

田中元院長 げんKIDSクリニック6

「あそこなら、いつ行っても話を聞いてくれるし、診てくれるし、教えてくれる」と、ふと頭に浮かんでくるようなクリニックをめざしていきたいですね。そして、お子さん、親御さんはもちろん、スタッフも笑顔でいられるようなクリニックをつくっていきたいと考えています。小児科を受診する際、親御さんはいろいろな不安を抱えて来院されると思います。どんな細かいことでも良いので、ぜひ私たちにお話しいただきたいです。少しでも不安が軽減できるよう、真摯に対応していきます。どうぞ安心して、気軽にお越しになってください。

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