歯医者通院の頻度はどれくらいが理想?
自分を守る予防歯科。
東京マール歯科 日本橋院
(中央区/東京駅)
最終更新日:2025/05/27


- 保険診療
歯医者の頻度はどれくらいが理想なのか。「80歳で20本の歯を残しましょう」と啓発する、いわゆる「8020運動」が言われてから久しいが、現在でも、その達成率は約50%。2人に1人は平均8本から10本の歯を失っているのが現状だ。将来、「食べる楽しみ」「話す楽しみ」のある生活を送るためには、働き盛りの30~50代のうちから歯の治療と予防歯科を意識することが大切だと話すのは、歯周病を専門に歯を守ることに尽力する「東京マール歯科 日本橋院」の脇田真成院長。働き世代が通いやすく、予防や検診にアプローチしやすい環境を考えて、東京駅近くのオフィス街を開業の地に選んだという。そんな脇田院長に、予防歯科の重要性、口腔ケアのメリット、定期検診を怠ることで起こり得る口腔への影響やデメリットについても詳しく聞いた。
(取材日2025年5月8日)
目次
働き世代から意識し、定期検診と口腔ケアで虫歯や歯周病を予防するメリットとは
- Q口腔内のケアを行わないリスクについて教えてください。
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A
▲口腔トラブルを未然に防ぐことへの重要性を丁寧に説明する
口は消化器官の中で、唯一外と接している部分です。ほかの部分には皮膚などの防御機構がありますが、口は体の中が直接外に出ているような状態ですから、少しの炎症でも、その原因となっている細菌や体に悪影響を及ぼすウイルスが体の中に入りやすい状況になります。中でも、歯周病と糖尿病の相互関係はよく知られているところです。また、口腔ケアを怠り、虫歯や歯周病によって歯を失うと咀嚼機能が落ちるため、内臓に負荷がかかるということは、昔からいわれています。このように、口腔内のトラブルは、口腔だけでなく体全体の健康にも影響を与えますから、虫歯や歯周病を予防し、口腔ケアを行うことで健康な状態を保つことはとても大切です。
- Q虫歯と歯周病では原因が異なるのですか?
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A
▲歯科医師・歯科衛生士が連携し、患者の口腔内の健康を守る
虫歯も歯周病も同じ細菌感染症ですが、原因菌が異なります。お口の中の清掃がうまく行われていないと、歯茎に炎症が起こり始めます。その炎症を放置しておくと、徐々に細菌が歯を支えている骨にまで進行し、骨を溶かしてしまいます。歯周病は、すべての病気の中で一番罹患率が高いといわれていますが、口腔ケアをすることで、虫歯や歯周病になりにくくなりますから、歯を失わないためには予防と検診がとても重要です。予防は細菌数のコントロールや歯並びなど、一概にこれをすれば良いということはなく、中でもご自身の普段のセルフケアが大切です。人それぞれに必要なケアが異なるため、当院ではその人に合った取り組み方を提案しています。
- Qどれくらいの人が歯周病に罹患しているのでしょうか?
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A
▲早期発見・治療のため、継続的な歯科検診が大切だという
日本では35歳以上の人の約80%が歯周病に罹患しているといわれていて、そのうち自覚症状がある人は30%程度とされています。つまり、歯周病に罹患している人の約7割は無自覚で、自覚症状が出た時はすでに相当ひどい状態になっているということです。私は専門的に歯周病治療の知識と技術を習得した経験から、歯を失う理由の約半数は歯周病であること、ある程度進行してしまっているケースでは完治の状態に戻すことは難しく、そこからいかに悪化させないかが治療の中心になることを熟知しています。歯周病を放置しておくと、正常な状態に戻すことはできないですし、再発もしやすくなりますから、継続的な定期検診をお勧めします。
- Q口臭の予防としても定期的な通院は重要ですね。
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A
▲先進の機器を導入し、精密な診断と安全性に配慮した治療を提供
口臭は歯周病や歯石、舌の汚れなどが原因です。歯周病は、歯と歯茎の隙間の歯周ポケットが深くなっていく病気なので、そこにセルフケアで取りきれなかった食べカスが入り込み、体温で温められて腐敗し歯茎が炎症を起こします。そして、食べカスの腐敗によって増えた細菌は臭いの原因になります。また、歯石が原因で歯周病が進行し、出血や膿の排出による臭いも発生するため、早い段階で歯石を除去すれば口臭の改善も期待できます。放置すると口臭が悪化するため、定期的なケアを心がけてもらいたいと思います。舌の汚れに関しては、市販の専用ブラシなどがありますが、あまり強く力を入れると舌の組織を傷つけることがあるので注意が必要です。
- Qこちらのクリニックで予防するメリットは何でしょう?
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A
▲「食べる楽しみ・話す楽しみ」を守るため、サポートを行う
当院の歯科衛生士は歯周病に関する専門的な知識とスキルを持っています。また、検査や口腔内の初診撮影などは妥協せず精密に行い、治療から検診へ移行する基準を明確にしてクリアすることを徹底しています。私自身も歯周病を専門分野とし、歯茎を開いて行う外科的治療や骨再生に数多く携わってきたことから、歯茎を切開して目視で歯石を取るピンポイントの処置も可能です。歯茎切開は保険適用ですし、術中の痛みに配慮して麻酔もかけますから、患者さんの負担も少なくお勧めできる治療オプションです。また、クリーニング後は私が患者さんの歯を一本一本確認しますから、何か問題があれば早い段階で気づくことができます。
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。