脇田 真成 院長の独自取材記事
東京マール歯科 日本橋院
(中央区/東京駅)
最終更新日:2025/05/21

「東京マール歯科 日本橋院」のマールは、患者との縁や「円」を大切にしたいという願いから名づけられたという。院長の脇田真成先生は、その願いどおり患者の話に丁寧に耳を傾け、詳しい説明の上で同意を得て納得感のある治療の提供をめざしている。通院の利便性も重視し、東京駅22番出口から徒歩1分という好アクセスな場所に開業した同院。一般歯科の他、根管治療や矯正歯科、入れ歯治療、ホワイトニングなどを扱い、中でも、審美歯科や予防歯科、インプラント治療に注力している。脇田先生は、「取材だとうまく話せなくて」と、はにかみながらも質問の一つ一つをじっくり考え、誠実に回答してくれた。その真摯な姿勢と言葉から、患者の利益を第一にという熱い想いが伝わった。取り扱う治療や今後の展望などについて、詳しく話を聞いた。
(取材日2025年1月30日)
東京駅徒歩1分の好立地で働き世代の歯の健康を支える
クリニック名の「マール」について、由来を教えてください。

人とのご縁を大切に、患者さんとのつながりを深めたいという気持ちを込めて、「縁=円(まる)」がベースになっています。「マール」と音を伸ばしているのは、沖縄にゆいまーる(ともに助け合う)という絆を表す言葉があり、そこからヒントを得ました。ロゴマークも、歯をイメージさせるというより、円を描いて患者さんとの和を大切にしたいという想いがデザインに表れています。当院では、多くの患者さんに来ていただけるように、一般歯科、審美歯科、予防歯科、インプラント治療、根管治療、矯正歯科、ホワイトニング、入れ歯治療など豊富なメニューをそろえています。
東京駅の近くで開業された理由と、内装や設計のこだわりをお聞かせください。
開業前は、新宿や品川、大手町といったビジネス街の歯科クリニックで働いてまいりました。30代~60代あたりのビジネスパーソンの治療経験が多く、その強みを生かして、引き続き多くの働き世代の歯のサポートをしていきたいと考え、東京駅周辺を選びました。患者さんの中には転勤する方もいらっしゃると思い、東京駅なら新幹線などを使って地方からでも通院しやすいのでと考えました。将来的に歯の健康を維持するためには、働き世代からの管理が大切なので、そのお手伝いをしたいのです。清潔感の中にも温かい雰囲気を演出したかったので、内装は、アイボリーがかったホワイトを基調としています。また、診療ユニットは3台で、それぞれ半個室とし、閉塞感がないように広めのゆったり設計にしました。
力を入れたい診療について、教えてください。

審美歯科に力を入れており、見た目の改善を図りたいと思われている方にお勧めです。例えば、歯を白くする場合では、周囲の歯の色に溶け込むような自然な色をご提案しています。詰め物やかぶせ物では、自由診療ですがセラミックも用意しており、天然の歯に近い色に調整することも可能です。また、歯周病で歯茎や骨が下がっていることが確認できた場合は、歯周病の治療から丁寧に行ってから、審美歯科の処置に入ります。歯に残っている機能を見極め、改善を図るための手順を踏むことが、長期的な見た目の美しさや歯の健康を支えることにつながると思っています。
予防歯科やインプラント治療に注力
歯周病の治療や予防歯科にも注力していると伺いました。

歯周病の場合は、歯周ポケットの測定や歯垢の付着度合の確認、噛み合わせのチェック、歯石除去などを行っています。また、自由診療ですがPMTC(歯面清掃)も扱っており、パウダーと水を吹きかけるエアフローやバイオフィルムの除去を行っています。最後には虫歯予防のフッ素を塗布します。数ヵ月から半年に1度通っていただければ、歯周病や虫歯の予防を促す環境が望めるでしょう。歯科衛生士は担当制にすることで、前回との口腔内の違いに気づくことができるよう努めています。歯の清掃の後は、私が一本一本丁寧に観察しアドバイスをしています。歯の状態やメンテナンスの方法を伝えることで、患者さんにも予防意識を高めてほしいと願っています。歯科医師と歯科衛生士だけでなく、患者さんも含めてチームとなり、歯を一生守っていくことが大切なのです。
高齢化が進む社会において、予防歯科のニーズは高まっていますね。
厚生労働省から、80歳で20本の歯が残っている人は2人に1人と報告されています。つまり、半数が、少ない歯で生活しているのです。私は以前、高齢者施設を往診していた経験があります。その時「何をしているときが楽しいですか?」と伺うと、歯が多く残っている方は、「食事がおいしい」「人との会話が楽しみ」とおっしゃっていました。一方、歯が少ない方は、食事がしづらく、発音がうまくできないので人とのコミュニケーションが取りづらいことも。自室でテレビを見ている時間が多く、寝たきりになっている方もいるという違いが印象的でした。そんな経験から、私自身が予防歯科の重要性を実感しています。近年では、歯周病と糖尿病が関係していることも明らかになっており、口腔内の健康は全身の健康につながっていることも無視できません。健康で豊かな生活を長く維持するためには、予防歯科は欠かせないと思っているのです。
インプラント治療も得意だそうですね。

インプラント治療とは、歯が失われてしまった部分に人工の歯を埋入する治療のことです。入れ歯やブリッジと異なり、隣の歯を削って負担をかけることがなく、自分の歯と同じような感覚で噛めることが期待できます。当院では、エックス線撮影や歯科用CT、口腔内カメラなどで十分な検査を行い、綿密な治療計画を立てます。また、インプラントの素材にもこだわっていますよ。インプラント治療は人工の歯を埋め込む土台となる歯茎の健康状態が重要ですが、私自身も歯周病治療を数多く経験し、歯茎や骨の取り扱いには長けています。他院で「インプラントは無理です」と言われた方も、まずは当院にぜひご相談ください。
徹底的に妥協しない治療を提供し、患者の利益を第一に
開業までのご経歴をお聞かせください。

2014年に日本歯科大学を卒業後、医療法人ITSグループの歯科クリニックで勤務いたしました。2018年には同系列の大手町プレイス歯科の院長に就任。やがて経験や技術が熟したと思い、独立を考え2025年2月に当院を開業いたしました。前職でお世話になった先生には、患者さんとの接し方から治療技術、経営のノウハウまで一通りのことを教えていただき感謝と尊敬しかありません。勤務した当初は、終電近くまで毎晩歯を削る練習に明け暮れたり、専門書を読んで知識を深めたりする努力を怠りませんでした。一般歯科はもちろんですが、その先生は歯周病やインプラント治療を得意としていたので、その技術もとことん学ばせていただきました。
診療のモットーを教えてください。
恩師である先生には、「大切な自分の家族や友人を治療する気持ちで、患者さんと向き合いなさい」と、言われてきたので、その言葉が今も治療の根幹にあります。そして、目先の利益にとらわれず、10年、20年先を見据えた治療の提案を心がけています。また、妥協しないことも勤務当初から徹底して指導され、体にしみこんでいます。歯科治療では、これくらい削っておけば大丈夫というラインは、歯科医師の裁量にかかっていると思っています。私はどこまでも患者さんの利益を第一に、マイクロスコープなどを駆使してミクロ単位で患部と向き合い、妥協をしない治療を続けてまいりました。この想いは、これからもずっと変わりません。
診療の際、特に心がけていることについて教えてください。

患者さんの訴えに対して、丁寧に耳を傾けることを心がけています。悩みやご要望を聞き取った後は、治療の必要性や日常生活での注意点などを細かくアドバイスしています。画像を見ていただきながら口腔内の状態の説明を行うので、わかりやすく、治療の選択もしやすくなるのではないでしょうか。また、治療の前後には必ず、「今日の予定はこうです」「今日はこのような治療をしました」と説明をするようにしており、患者さんが「何をされているかわからない」とならないよう配慮しています。患者さんが心地良く通えて、満足感の得られる治療を第一優先に考えています。今後も、そんな想いを持った歯科医師や歯科衛生士を育てて分院展開なども考え、一人でも多くの患者さんの歯の健康を守るために力を尽くします。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/40万7000円~、インプラント治療(1本)/52万7000円~、ホワイトニング/3万3000円~、セラミックを用いた補綴治療/6万6000円~、PMTC/6600円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。