和田 由大 院長の独自取材記事
【2025年4月開院予定】千歳船橋南口駅前大腸と胃の消化器内視鏡・肛門クリニック 世田谷院
(世田谷区/千歳船橋駅)
最終更新日:2025/01/29

【2025年4月開院予定】※開院前の情報につき、掲載情報が変更になる場合があります。
忙しい日々を過ごす人たちにも受診しやすいクリニックづくりを行う「千歳船橋南口駅前大腸と胃の消化器内視鏡・肛門クリニック 世田谷院」。院長の和田由大先生は、大学病院で消化器疾患、大腸がん、肛門疾患の治療に従事する中で、身近なクリニックでの早期発見の重要性を感じて開業を決意。消化器内科診療、胃と大腸の内視鏡検査、痔の日帰り手術などの診療を通じて、地域の人々の末永い健康のサポートをめざす。「おなかとお尻の問題で困っている方の悩みを解決したい」と語る和田院長は、クールな見た目に反して熱い想いを秘めた優しいドクターだ。その想いや診療内容について、開業を控えた慌ただしい時期でありながら丁寧に答えてくれた。
(取材日2025年1月9日)
胃・大腸内視鏡検査と痔の診療を身近なクリニックで
まずは、診療内容などクリニックについて教えてください。
当院は2025年4月開業の、胃・大腸の内視鏡検査と肛門疾患の診療、消化器内科診療を行うクリニックです。私は大学病院の消化器内科、消化器外科で研鑽を積み、大腸疾患を専門に手術にも携わってきました。内視鏡検査では予約の取りやすさや待ち時間の少なさ、所要時間の短縮をめざし、正確かつ丁寧でありながら迅速な検査を提供していきます。外科出身ということもあり、やけどや切り傷、裂傷などの外傷も対応可能です。加えて、大腸とともに専門としていた肛門疾患の診療経験を生かし、痔の診療や痔の日帰り手術も力を入れている分野です。麻酔科の医師である私の妻が、手術時の麻酔のコントロールを担い、安心して受けていただける体制を整えています。今後は健康診断や人間ドックも実施していく予定です。
駅から近く、通いやすそうなクリニックですね。
痔の症状で悩んでいる方や内視鏡検査を必要とする患者さんの中には、20代、30代の方も多いので、お忙しい年代の方たちに「受診しやすいクリニック」であることは重視しました。内視鏡検査は症状がなくても、気軽に来てもらえるようなクリニックをめざしています。痔の相談は恥ずかしく思う方も多いようですが、診察室はプライバシーを確保し、スタッフたちも十分配慮して対応しています。一度来ていただくと、大丈夫なんだと思っていただけるはず。「おなかとお尻の問題で困っている方の悩みを解決したい」との想いで開業を決意したので、気負わずに相談に来ていただきたいです。
開業までの経緯をお聞かせください。

私は大学病院で14年ほど診療を行ってきました。消化器の中でも大腸を専門とし、大腸がんをメインに手術や化学療法などに携わってきたのですが、治療で快方に向かうケースがある一方、残念ながらそうではないケースも見てきました。救うことができない方をなくすため、大きな病院に行かざるを得なくなる前の予防として、早期に病気に気づいてあげられるような場所をつくりたいと考えたのです。それが内視鏡検査、消化器内科、消化器外科を学んできた自分の使命ではないかと思いました。また、当院では痔の日帰り手術も行っています。日帰り手術を行うクリニックは数が限られ、なかなか専門の先生に出会うことができないことから、困っている方は少なくありません。そこで大腸の手術とともに培った肛門の手術経験を生かして、「相談しやすいお尻の先生」になりたいという想いから、診療の柱の一つとして痔の日帰り手術も掲げています。
大腸と肛門疾患の専門家による迅速で丁寧な検査と治療
消化器疾患と肛門疾患がご専門とのことですが、これまでのご経歴を教えてください。
日本医科大学を卒業後、日本医科大学武蔵小杉病院の消化器病センターに入局しました。そこは消化器内科と消化器外科の両方の診療を行う医局で、内視鏡検査を含めた内科の診療と、大腸などの手術を行う外科の診療、どちらも学ぶことができました。その後、消化器病センターは体制上内科と外科に分かれ、私は外科に進みました。専門は大腸で、特に大腸がんにおいては内視鏡検査から、手術、化学療法、緩和治療まで一貫して関わってきました。肛門疾患を専門とする病院で研鑽を積み、肛門の手術をはじめ、肛門疾患の診療経験も積んできましたので、痔に関しても安心してご相談ください。
これまでの診療経験が、現在の痔の診療にも生かされているのですね。
大腸の手術を行う医師は、肛門を温存し、排便機能を失わないようにする技術も要するため、お尻の構造に詳しくなければなりません。私が専門としていた直腸がんの手術では、肛門機能を温存した手術をする技量が求められます。そういった経験からも、肛門の機能が非常に大事だと理解し、痔の手術後に、排便のトラブルなどが起きないよう十分配慮した手術を行います。ただ、痔の手術自体はこちらから無理に勧めることはありません。突然飛び出してしまった痔も、今は薬で治療する方法があり、軟こうや飲み薬での治療を選択できます。手術をするかしないかはお尻を診察して、患者さんのお話を聞き、患者さんとともに決めていきます。排便の習慣も大事ですので、便秘や下痢が続いている場合はその調整も行います。
内視鏡検査では、どのようなことに注力していくお考えですか?

きちんと観察すること、苦痛や不安を軽減しながら行うことを前提としながら、所要時間の短縮もめざして受けやすい内視鏡検査を提供していきたいです。なかなか時間が取れない若い方や忙しい方にも検査を受けていただきたいと、内視鏡検査を行うクリニックの開業を思い立ったので、鎮静剤を用いた大腸内視鏡検査でも、受付から検査後の説明まで1時間半ほどで帰るように体制を整えました。予約はウェブ上ででき、土日の内視鏡検査も行います。また、胃と大腸の同日検査も可能です。鎮静剤を用いて寝ている間に胃と大腸の検査を同時に行うので、ポリープを病理検査に出す場合を除き、検査結果も当日中に同じタイミングでお伝えできます。検査の時間は患者さんの貴重な時間であることを意識して、迅速かつ正確な内視鏡検査をめざしています。
おなかとお尻の困り事の解決を全力でサポート
診療の際、大切にしていることは?
患者さんの不安を取り除くことを第一に考えています。受診される方は、何か異常があって不安になっている方と、実際に異常はないものの不安を感じている方がいらっしゃいます。異常があれば治療など次のステップに進むことができますが、異常がなく不安を抱えている方の対応は、どう寄り添っていくのか難しいところです。検査が怖いのか、お尻やおなかの痛みに不安を感じているのか、不安の原因を探りながら丁寧にフォローしていきたいと思っています。それはスタッフたちも共通の想いです。それを補助するツールとして、画面上に患部を表示できるデジタル肛門鏡も導入しました。見たくないという方にはもちろん見せずにお話ししますが、どれくらいの状態なのか実際に見ることで納得して治療に進め、不安感の軽減につながるのではないでしょうか。併せて、私は冷たい印象を持たれがちなので(笑)、できる限り明るく優しく接するように心がけたいですね。
4月の開業に向け忙しいとは思いますが、リフレッシュする時間は取れていますか?
まったく取れていないですね(笑)。最近は自分がリフレッシュできるようなことはできていません。子どもが3人いまして、小学生2人、未就学児が1人なので、休みや診療後は子どもと過ごしています。クラブに送迎したり、子どもの用事ばかりで、自分のことは何もしていないかもしれません(笑)。
開業後はどのようなクリニックをめざしていきたいですか?

受診しやすいクリニックであることは、まず目標としているところです。お尻が痛い、おなかが痛い、下痢が続いている、ちょっと切ってしまって血が止まらないといったときに、「あそこに行けば何とかなる」と思っていただけるクリニックでありたいですね。受診してみたものの、1時間待って診察は数分というふうにはならないよう、システムも構築していきたいと思います。予約をした時間どおりに検査や診療が受けられ、不安が解消されて、すっきりとした気持ちになっていただけるような体制が理想です。その上で、おなかとお尻でお困りのことがあれば、全力でサポートしていきます。