亀山 哲明 院長の独自取材記事
いろは歯科オーラルケアクリニック
(倉敷市/新倉敷駅)
最終更新日:2026/10/21
新倉敷駅から徒歩11分、主要幹線道路を抜けた県道沿いに位置しているのが「いろは歯科オーラルケアクリニック」だ。亀山哲明院長は九州歯科大学を卒業後、岡山大学病院での臨床研修や複数の歯科医院での勤務を経て、地元に戻り同院を開業した。診療では、悪くなった歯を治療するだけでなく、その後の健康を維持するためのオーラルケアを重視。また、歯科医院に苦手意識を持つ患者も安心して通えるよう、笑顔でのコミュニケーションや丁寧な説明を心がけ、院内もカフェのようなリラックスできる空間に整えている。口腔状態に自信がない方にも「恥ずかしがらずに来てほしい」と話す亀山院長に、開業への想いや診療で大切にしていること、今後の展望について話を聞いた。
(取材日2026年9月20日)
生まれ育った場所で、地域に根差した歯科診療を提供
まず始めに、先生のこれまでのご経歴と開業に至るまでの経緯を教えてください。

もともと医療の道に進みたいという気持ちがあり、その中で歯科医師をめざすようになりました。九州歯科大学を卒業後、岡山大学で臨床研修を受け、その後は3つの歯科医院で勤務しながら経験を積んできました。歯科医師になった頃から、いずれは地元に戻って開業したいという思いがあり、それが一つの最終目標でもあったんです。そして2024年7月、生まれ育ったこの地域で当院を開業しました。お子さんからご高齢の方まで幅広く受け入れ、歯科医院が苦手な方にも安心して通っていただける場所にしたいと思っています。
生まれ育った地元への強い想いが感じられます。
子どもの頃に通っていた地元の歯科医院の先生がとても優しかったことは、今でもよく覚えています。私自身、前歯の矯正を受けた経験も過去にあり、地元の方々のためになる仕事がしたいという思いがありました。いろいろな地域で生活しましたが、やはり地元が一番落ち着くと感じています。一方、開業して意外だったのは、想像していた以上に虫歯を抱えた患者さんが多かったことです。中には歯科医院への苦手意識から通院できず、虫歯がいくつも残った状態で来られる方もいます。だからこそ、悪くなった歯を治療するだけではなく、その後再び虫歯にならないための予防やオーラルケアまで支えていくことが大切だと感じています。
院内はとても落ち着いた雰囲気ですね。

ありがとうございます。開業する際にこだわったのは、いかにも歯科医院らしい空間にしないことです。歯科医院に怖いイメージを持っている方も多いので、カフェのような落ち着いた雰囲気の中で、リラックスして診療を受けられる空間にしたいと考えました。待合室には携帯電話やパソコンなどを充電できるスペースも設けています。近くに小学校があることもあり、来院したお子さんが待ち時間にタブレット端末を使って勉強することもありますし、大人も、パソコンを開いて仕事をしていただいて構いません。歯科医院だからと身構えることなく、それぞれの過ごし方で気軽に通っていただける場所にできればと思っています。
優しさにあふれたオーラルケアで歯の健康を守りたい
クリニック名にも含まれていることから、オーラルケアに特に注力されているのでしょうか?

そうですね。「オーラルケア」という言葉は、開業時からクリニック名に入れたいと考えていました。歯科医師になった当初は、悪くなったところを治療すればいいと思っていたのですが、勤務医として経験を積む中で、治療をしても新たな虫歯ができたり、再び痛みが出たりする患者さんを目にしてきました。それでは、本当の意味で治したことにはならないのではないかと感じるようになったんです。歯は一度削ると元には戻りませんから、まずは虫歯にならないこと、治療後も良い状態を維持することが大切です。そのため、患者さん自身にもお口の状態を知っていただき、日々のセルフケアを含めて予防に取り組んでもらえるよう、丁寧にお伝えすることを重視しています。
診療において心がけていることを教えてください。
「優しい治療」をモットーとして掲げています。ただしこれは、単に患者さんに甘く接するということではありません。必要なことはきちんとお伝えしながらも、まずは「ここなら怖くない」「通っても大丈夫」と感じてもらうことが大切だと思っています。そのため、こちらの考えを一方的に押しつけるのではなく、できる限り治療の選択肢を提示し、患者さんと話し合いながら納得できる方法を選ぶようにしています。
歯科衛生士などのスタッフとの連携についてはいかがでしょう?

予防という面では、歯科衛生士の存在がとても大きいですね。治療は私が担当し、歯磨き指導をはじめとした予防の部分は歯科衛生士が中心となってフォローするなど、それぞれの役割を生かしながら患者さんを支えています。説明する際には専門用語をなるべく使わず、口腔内写真や検査結果、モニターのアニメーションなども活用して、お口の状態をイメージしやすく伝えることを大切にしています。
常に笑顔で患者との信頼関係を築いていく
患者さんとのコミュニケーションで意識していることはありますか?

まずは笑顔で接することですね。歯科医院に苦手意識がある方は最初から緊張していることも多いので、こちらから積極的に話しかけ、何を不安に感じているのか、どのようなことを望んでいるのかを引き出すようにしています。特にお子さんの場合は、いきなり治療を始めると怖がってしまうため、「これを使うよ」「次はこれをするよ」と、使用する器具や治療の順番を一つずつ説明します。それでも難しい場合は、まず歯磨きなどから始め、口の中を触られることに少しずつ慣れてもらいます。無理に押さえつけて治療することはせず、たとえ暴れてしまっても笑顔で接しながら、「ここは怖くない場所なんだ」と感じてもらうことを大切にしています。
小児診療は保護者とのコミュニケーションも重要ですよね。
そうですね。小さいお子さんの場合、虫歯にならないことの大切さを本人に伝えても、まだ十分に理解するのは難しいので、親御さんへの説明も重視しています。特に知っていただきたいのは、一度削った歯は元には戻らないからこそ、虫歯になる前から予防することが大切だということです。また、ご家庭でのケアでは、親御さん自身が楽しそうに歯を磨く姿を見せることも大事だと思っています。大人が面倒そうにしていると、お子さんも歯磨きに嫌なイメージを持ってしまいますからね。当院でも「歯科医院は楽しい場所なんだ」と感じてもらえるように接しています。歯が生え始めたら受診できますし、それ以前でもお口のことで心配なことがあれば気軽に相談していただきたいですね。
最後に、今後の展望をお願いします。

今後は、通院できる方だけでなく、ご高齢などの理由で来院が難しい方にも歯科医療を届けられるよう、訪問診療にも取り組んでいきたいと考えています。当院には歯科医院が怖い方や、お口の状態を見せるのが恥ずかしいと感じながら勇気を出して来られる方も少なくありません。それでも通い続けてくださるのは、私たちが治療内容をきちんと説明し、できるだけ不安を少なくすることを大切にしてきたからではないかと思っています。歯の状態がどれだけ悪くても、恥ずかしがる必要はありません。どんな方でも笑顔でお迎えしますし、お子さんから大人になるまで長く関わりながら、将来も歯やお口のことで困らずに過ごせる方を増やしていけるクリニックでありたいですね。

