足立 慎祐 院長の独自取材記事
センター北あだち歯科
(横浜市都筑区/センター北駅)
最終更新日:2025/01/06
グリーンライン・センター北駅から歩いてすぐ、ショッピングセンターの5階に「センター北あだち歯科」はある。2024年10月に「アクアポート歯科」からリニューアルした同院は、通いやすい立地もさることながら、クジラの遊具や明るい診療室に描かれた動物のシルエットなど、患者がリラックスしながら過ごせる空間が印象的なクリニックだ。リニューアルに伴い院長に就任した足立慎祐先生は、患者にとっても働くスタッフにとっても「優しい」クリニックをめざしている。そんな足立院長は、一つ一つの質問に対して丁寧に言葉を選び、自分の考えを口にする。その姿勢からは、真摯に患者に向き合う日頃の様子がうかがえた。今回は、リニューアルの経緯や診療方針、患者に治療の説明をする時に心がけていることなどについて話してもらった。
(取材日2024年12月9日)
勤めていたクリニックを受け継ぐ形で開業
リニューアルの経緯について教えてください。
僕は、都内や神奈川県のクリニックで経験を積んだ後、「アクアポート歯科」で働くようになりました。最初は非常勤で入って常勤になり、勤め始めて2年ほどたった時に、リニューアルという形で引き継がないかというお話をいただいたんです。もともと、そろそろ自分のクリニックを持ちたいと思っていたタイミングでしたし、2年勤めたことで、ここならスタッフとの関係もできているし、自分らしいスタイルで理想とするクリニックづくりをしていけると考えました。クリニック名は変わりましたが、リニューアルに伴って前のクリニックに勤めていた歯科医師が院長になったという形ですし、通ってくださっている患者さんにとっても違和感のない引き継ぎになったと感じています。
どんなクリニックをめざして開業されたのでしょうか?
そうですね。僕は、患者さんにもスタッフにも優しいクリニックをめざしています。なぜかというと、患者さんに優しいクリニックであるためには、中で働くスタッフが安心して仕事をする必要があると考えているんです。スタッフにも自分の考えがありますし、ただ言われたことをやる役割ではなくて、自分から進んで行動してほしいと思っています。スタッフが何か意見を言う機会があれば迷わず言える環境を整えることが、回り回って患者さんにとっても心理的に安全性の高いクリニックづくりにつながるんじゃないかな、と。実際に、ハロウィンやクリスマスの時期には、スタッフたちが飾りつけをしてくれています。楽しんでやってくれているようですし、僕もスタッフたちを信頼して任せています。
クリニックの患者層について教えてください。
駅に近いショッピングモールの中にありますので、患者さんの層は本当に幅広いですね。お子さんから大人まで、さまざまな患者さんにお越しいただいています。一番多いのは、お子さんを持つ親世代でしょうか。最初はお悩みがあっていらっしゃっても、治療が一段落すればメンテナンスに移行していきますので、定期的に通ってくださる方が多いと思います。当院は通いやすい場所にありますので、地域の患者さんの生活に根差して、困った時に気軽に相談できる場所でありたいです。患者さんの生活の中に当たり前に存在しているような、そんなクリニックを目標にしています。
丁寧でわかりやすい説明で患者の安心と理解を得る
先生が歯科医師をめざしたきっかけについて教えてください。
実は、あまりきっかけというきっかけはないんです。親も歯科医師ではありません。歯科医師になるのもいいかな、と進んだ道でしたが、大学に行ってから思っていたよりも自分に向いているのかもしれないと感じました。手を動かすことが好きですし、歯科医師の仕事は、自分で考えたことを治療を通じて表現する仕事なんです。学んできた知識と身につけた技術をもとに、目の前の患者さんにとって必要な治療を考えて提案し、実際に手を動かして治療を提供する。そうした一連の流れにやりがいを感じるのは、今も変わっていません。ですので、今思えば、自分に合った進路を選べたと思っています。
先生が診療において大切にしていることは何でしょう?
僕は、患者さんにご自分の口腔内の状態や治療についてしっかり理解していただくことを大切にしています。実は、僕自身も病院にかかる時、すごく質問してしまうんですよ。自分の領域ではないことがわからないのは、歯科医師も同じです。ですので、僕は患者さんの話をじっくり伺って、患者さんお一人お一人に合わせた治療を提案する際にも、わかりやすく丁寧に説明することを心がけています。日頃お口の中を観察する機会はあまりないですし、今自分が何をされているのかわからない状態で治療を受けるのは、不安な気持ちになるものです。信頼してお任せいただくためにも、まずは治療の内容を理解していただき、納得してから治療に進めるようにしています。
具体的には、どんな話し方をされているのでしょうか?
治療の説明は、言葉をかみ砕いてわかりやすくするというよりも、治療の内容をわかりやすく伝えることを意識しています。あとはそうですね、悪いところやできていないことにフォーカスするのではなく、「こうしたらもっと良くなりますよ」とポジティブな言い方をしています。例えば患者さんが「歯がボロボロなんです」とおっしゃったとしても、問題がある点を責めるよりも、これから改善していくことをめざして治療計画を立てるほうが、患者さんの信頼を得られると感じています。歯科医師としての意見はもちろん持っていますが、歯の治療をどう捉えるか、どんな治療を選択するのかは患者さんが最終的に決めることです。強制するのではなく、患者さんご自身に選択していただくための言葉選びを心がけています。
悩みがあったら気軽に相談できる身近な存在として
毎日お忙しいと思いますが、休日はどのようにお過ごしですか?
休日には、浦安にあるテーマパークに行ってリフレッシュしています。映画を観るのが好きなこともあって、世界観に入り込むことで癒やしを求めているのかもしれません(笑)。最近はアトラクションに乗るのも攻略めいていますが、息抜きになっています。あとは、月に一度くらいの頻度で、歯科医師仲間や友人とゴルフを楽しんでいます。どちらも広い空間で楽しむ趣味ですので、たまにそうした機会を設けることでエネルギーをチャージしているのかもしれませんね。
今後の展望について教えてください。
まだリニューアルして間もないですが、日々の診療に向き合いながら、患者さんに信頼して通っていただけるようなクリニックでありたいと考えています。虫歯や急な悩みなどがきっかけで来ていただいた方が、「ここなら通いたい」と定期検診に来ていただけるような場所になることが目標ですね。そのためにも、患者さんに提案する治療の選択肢を増やせるよう、設備面にも投資していきたいと思います。クリニックづくりの面では、僕も含めたスタッフが休みをしっかり取りながら、仕事に追われるのではなく、患者さんにゆとりを持って向き合える環境づくりを頑張りたいと考えているところです。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
歯で気になることがあるけれど、どこに行けばいいか迷っている。そんな方も多いと思いますが、悩んでいたり検討したりしている間はずっと不安な気持ちがするものです。そんな時は、ぜひ当院にお越しください。僕は厳しい言い方をする歯科医師ではありませんし、今悩んでいらっしゃることを教えていただければ、きちんとお話に耳を傾けます。歯科医師として、持っている知識や培ってきた経験をもとに、しっかりお答えします。どんなお悩みも、クリニック選びに悩んでいる時間を少しでも短縮して、歯科医師と一緒に治療を始めれば、治療でめざすゴールまで最短のルートでたどり着けるのではないでしょうか。「歯医者に行ったら怒られそうで不安」という方こそ、当院にお越しください。一緒にお悩みに向き合っていきましょう。