児玉 雄介 院長の独自取材記事
赤羽画像クリニック
(北区/赤羽駅)
最終更新日:2025/01/23

赤羽駅西口より徒歩8分。「赤羽画像クリニック」は、一般的な循環器診療に加え、心臓CTや心臓MRIなどの画像診断を実施している。胸痛、息切れ、動悸といった症状のある人や、高血圧症、糖尿病、高コレステロール血症といった心臓に負担をかけるリスクファクターを持つ患者が多く通う。院長を務めるのは、日本循環器学会循環器専門医の児玉雄介先生。診療では科学的な根拠に基づいた医療を提供することを基本とし、図や説明書、冊子などを使ってわかりやすい説明に努め、患者に寄り添った医療を心がけている。「なんでも相談してもらえるような存在になれたらなと思います」と話す児玉院長に、診療のこだわりや同院の特徴などを聞いた。
(取材日2024年12月27日)
CT・MRI導入。検査環境を整え患者の不安を軽減
これまでのご経歴を教えてください。

私は昭和大学医学部を卒業後、同大学病院の循環器内科に所属し研鑽を積みました。大学病院では出張も含めさまざまな症例を経験する中で、循環器内科医としての専門性を深めてきました。特に、大学の研究班にも参加させていただき、画像診断班の一員として心臓CTや心臓MRIといった分野に深く携わることができたことは、現在の診療につながる貴重な経験になりました。大学病院での勤務を通じて培った専門的な知識、技術は、現在の診療の土台となっています。
このクリニックの特徴を教えてください。
当院の大きな特徴は、CTスキャンとMRIを備えている点です。特に心臓の画像診断を得意としており、一般的な循環器診療だけでなく、循環器画像診断まで一貫して行えることが大きな特徴です。これにより、早期発見や精密な診断が可能で、柔軟に対応できる点が強みです。胸痛や息切れといった自覚症状がある方はもちろんですが、自覚症状がない方でも、高血圧症、糖尿病、高コレステロール血症など、心臓に負担をかけるリスクファクターをお持ちの方にもぜひご相談いただきたいです。患者さんの年齢層としては、50代から症状を自覚し始める方が増えてきます。年齢や性別に関係なく、心臓の健康に不安を感じたら、ぜひご相談いただければと思います。
主訴ではどのようなものが多いのでしょうか?

多いのは、やはり胸痛や息切れ、動悸ですね。これらは循環器疾患に関連する典型的な症状です。患者さんの中には、症状を深刻に感じて受診される方もいらっしゃいますし、何となく違和感を覚えて相談される方もいます。その他、循環器以外の症状の方でも受診していただくこともよくあります。一般内科の症状にも対応できますので、お気軽にご相談していただきたいです。
科学的根拠に基づく診療を提供
診療の際にはどのようなことを心がけているのでしょうか?

懇切丁寧に説明を行い、診療は科学的根拠に則って行っています。また、患者さんがしっかりと理解できるように配慮しています。医療の話はどうしても専門的になりがちですので、図を使って視覚的に説明したり、話すスピードをゆっくりと調整したりしています。最近は、インターネットで自分で調べてこられる患者さんが増えてきました。その姿勢自体は素晴らしいと思いますが、中には調べた情報が誤った方向に進んでいる場合もあります。例えば、手の痛みがあるからといって「これはこの病気だ」と断定してしまうようなケースなどです。そのようなときには、患者さんに対して「こういった可能性も考えられます」といった別の視点をお伝えし、導くように心がけています。丁寧なコミュニケーションを通じて、より良い診療へとつなげていけるよう努めています。
患者さんとの信頼関係を築く上で、特に大切にしていることは何ですか?
信頼関係をつくっていくには、患者さんにまず「この先生ならなんでも相談できる」と感じてもらわなくてはなりません。そのために、丁寧な診療とわかりやすい説明を心がけています。信頼関係は一朝一夕では築けないものですが、日々の診療を通じて、患者さんの不安や疑問に真摯に向き合い、一つ一つ丁寧に対応することで少しずつ築けるものだと考えています。一度や二度の診療では十分な信頼を得ることは難しい場合が多いです。ですので、患者さんと繰り返しお会いし、お話を重ねる中で、理解を深めていければと思っています。
設備面でのこだわりについて教えてください。

当院ではCT、MRI、心臓エコーといった機器をそろえています。非侵襲的な循環器検査をほぼ網羅できる体制を整えていますので、クリニックとして非常に充実した環境を提供できるのではないかと思っています。また、検査を受ける際、初めての方や慣れていない方は緊張されることも多いため、検査前の説明は特に丁寧に行うよう心がけています。例えば、CTやMRIに関する説明書や冊子をお渡しし、検査の流れや注意点を事前に理解していただけるようにしています。造影剤を使ったCTでは体が熱くなる感覚があったり、MRIでは装置の音が大きかったりすることがありますが、そういったことも事前にしっかりとお伝えし、不安を少しでも和らげられるよう努めています。患者さんに安心して検査を受けていただけるよう、説明と配慮を欠かさないことが重要だと考えています。
ウェブ予約もされていると伺いました。
はい、当院ではウェブ予約を導入しており、実際にウェブからの予約をされる方が多いです。電話や直接の来院よりも、ウェブ予約のほうが便利という方が増えている印象です。ウェブ予約を利用される方は、若い世代が中心ですが、80代の患者さんも利用されていますよ。操作は非常に簡単で、特別なスキルがなくても予約できますので、高齢の方でも利用できると思います。もし難しいという方がいらっしゃれば、もちろんお電話でも対応していますので、気軽にお電話いただければと思います。患者さんが少しでも利用しやすいように、柔軟に対応していきたいです。
「なんでも相談できる」存在をめざして
スタッフの皆さんとの連携はどのようにされていますか?

当院では、朝晩にミーティングの時間を設けています。この時間を利用してスタッフみんなで気軽に意見を出し合ったり、情報共有をしたりしています。意識しているのは、なんでも言い合えるようなフランクな雰囲気をつくることです。もしスタッフの中に一人で悩みを抱えている人がいれば、誰かが声をかけてみんなで一緒に考えよう、という流れをつくっています。この連携スタイルは、当院の母体である医療法人社団玉心会の特徴でもあります。スタッフ同士がしっかりと連携することで、患者さんにとってより良い医療を提供できると考えています。
話は変わりますが、先生はなぜ医師を志したのですか?
学生時代、工学系か医学系、どちらに進むかで悩んでいたんです。しかし通っていた高校が医学部をめざす同級生が多い学校で、その環境が影響したのでしょう。医学部のほうが魅力的だと感じるようになり、最終的に医師の道を選ぶことに決めました。また、中学時代に健康診断で引っかかり、心臓の超音波検査を受けたことが印象に残り、それも医師を志す一つのきっかけとなりました。
最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

当院では、動悸、息切れ、胸痛などの自覚症状をお持ちの方や、健康診断で生活習慣病に関する再検査になっている方々に気軽に受診していただけるよう、丁寧に検査し、精度を重視した診断に努めています。当院では、赤羽に住む皆さまがより健康的な生活を送れるようサポートしていくことをめざしています。少しでも気になることがあれば、ご遠慮なくお声がけください。
自由診療費用の目安
自由診療とは脳ドック/2万2000円~