胃と大腸と肝臓。専門的な診療で
消化器疾患の早期発見・予防を
庄内駅前しんかい内科・消化器内科クリニック
(豊中市/庄内駅)
最終更新日:2024/12/13
- 保険診療
胃がんや大腸がん、脂肪肝など、初期の段階では自覚症状がほとんどない消化器疾患。これらの疾患の早期発見・予防に役立つのが内視鏡検査だ。ただ、内視鏡検査に苦しくつらいイメージがあって受診をためらう人も多いだろう。「庄内駅前しんかい内科・消化器内科クリニック」の新海数馬院長は苦痛や不安を和らげる工夫を凝らした内視鏡検査で、そんな患者の思いに応える。負担の少ない内視鏡検査とともに、同院の軸となるのは専門性を生かした肝疾患の診療だ。日本肝臓学会肝臓専門医の資格を持つ新海院長は、肝硬変をはじめとする肝疾患の予防にも熱心に取り組む。街のクリニックとして風邪や発熱、生活習慣病といった一般内科疾患診療から、内視鏡検査、肝疾患の治療まで、幅広い医療で地域に貢献する新海院長にクリニックの特徴などを聞いた。
(取材日2024年12月3日)
目次
また受けようと思える負担の少ない内視鏡検査と専門的な消化器領域の診療で、疾患の予防・発見を図る
- Qこちらのクリニックの特徴を教えてください。
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A
専門である消化器内科と肝臓内科の疾患を中心に、風邪や発熱、生活習慣病など一般的な内科疾患にも対応していることが特徴です。また、胃カメラによる上部消化管内視鏡検査と大腸カメラによる下部消化管内視鏡検査も提供しています。どちらの検査も日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医である僕が行います。高精細な画質や3種類の光のモードで小さな病変も判別しやすい先進の検査機器を導入し、より見落としの少ない検査を提供できる体制を整えているのも特徴です。院内には大腸内視鏡検査に必要な下剤を飲んだりできる個室の検査準備室を用意しています。大量の下剤を飲むのは大変で不安もあると思いますので、ぜひご利用ください。
- Q内視鏡検査ではどのようなことを大切にしていますか?
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A
受診のハードルを下げるために、少しでもつらくないようにすることですね。胃の内視鏡検査では経鼻と経口、ご負担の少ない方を選んでいただけます。また鎮静剤の使用も可能です。鎮静剤を使用する場合は、きちんと確認をしてから、検査するように心がけています。鎮静剤を使わない場合も苦痛を少しでも軽減するために、スタッフが背中をさすったり、不要な力が入らないような姿勢やコツを随時お伝えするなどしています。内視鏡検査は早く終わるほうが楽ですが、見落としがあってはいけません。しっかりと見る必要がある部分は時間をかけるなど、早さと精密さのバランスも大切にしていますね。
- Q肝臓内科はどのような症状の人が受診する診療科なのでしょうか?
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A
肝臓は悪くなっても痛みなどが出にくいので、自覚症状があってというより、健康診断で肝臓の数値に異常が出て受診される方が多いですね。問診や血液検査、腹部超音波検査などを通して、異常の原因や治療法を探るのが肝臓内科の医師の仕事。当院ではB型肝炎やC型肝炎などのウイルス性肝炎、自己免疫性肝炎、肝臓がんなどの肝腫瘍、脂肪肝、肝硬変に対応しています。肝臓は「肝心」の言葉どおり重要な臓器で、悪くなるとそれに引っ張られて他の臓器が悪くなることも。悪くなった肝臓を回復させるのは難しいので、その前に患者さんに肝臓の状態を知っていただき、運動の促進や食生活の改善を通して、重症化の予防と症状の改善を図るよう努めます。
- Q疾患の予防・早期発見につなげるために取り組んでいることは?
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A
健診の重要性をお伝えすることですね。健診でわかることはたくさんあります。無症状でも定期的に健診を受け、引っかかったら医師にすぐに相談してもらうと、がんなどの予防・早期発見につなげられます。ただ、来院される方に確認すると、「健診のはがきは捨てています」という方が結構いらっしゃるんですよ。健診を受けるのが面倒くさいことはよく理解できます。僕は大阪生まれの大阪育ちの関西人として、健診のコストパフォーマンスの良さをアピールしています。症状が出てからでは病気が進んでいることがあり、治療に時間もお金もかかってしまうので、健診のチケットが来ているのであれば無駄にせずに受けていただきたいですね。
- Q専門的な医療を一度に受けられるのはありがたいですね。
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A
「病気が深刻になってしまう前に見つかって良かったね」と言える医療の提供をめざして開院しました。幅広い人が訪れる街のクリニックとして、風邪や生活習慣病などの内科全般に加えて、内視鏡検査も含めた消化器領域の専門的な医療にも対応できることには大きな意味があると思います。「こっちもあっちも診ているよ」と患者さんに声がけできる幅を持たせた診療をすることで、何かあったら気軽に相談しに来てもらえる場所になりたいと思います。腹部超音波検査で消化器とはまったく関係のない臓器の病気が見つかることも考えられます。どの診療科を受診すれば良いかわからない症状でも、可能な限り検査や治療をしますのでお気軽にお越しください。