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新海 数馬 院長の独自取材記事

庄内駅前しんかい内科・消化器内科クリニック

(豊中市/庄内駅)

最終更新日:2024/12/13

新海数馬院長 庄内駅前しんかい内科・消化器内科クリニック main

阪急宝塚本線・庄内駅西口から徒歩3分、にぎわいを見せる商店街のビル1階に「庄内駅前しんかい内科・消化器内科クリニック」はある。院長の新海数馬先生は、大阪医療センターや大阪大学医学部附属病院で内科疾患・消化器疾患の診療・研究に携わってきた後、2024年11月に同院を開業。風邪や腹痛、発熱、生活習慣病などの一般内科診療に加え、消化器領域でも日本消化器病学会消化器病専門医として専門性の高い診療を提供する。加えて、新海院長が力を入れるのは患者に負担の少ない内視鏡検査だ。鎮静剤の使用など、検査のつらさを和らげるための検査法の提案のほか、個室の検査準備室や検査後の化粧直しに使えるパウダールームを用意するなど設備面にも配慮する。「人と話すのが大好き」という新海院長にめざすクリニック像などを聞いた。

(取材日2024年12月3日)

2つの専門性を中心に、幅広い疾患に対応する

ご経歴や消化器内科を専門に選んだ理由を教えてください。

新海数馬院長 庄内駅前しんかい内科・消化器内科クリニック1

父が産婦人科医で幼い頃から医療の道が身近にあり、人の役に立てる仕事だと感じていたので自然と医師をめざすようになりました。大阪大学医学部卒業後は、大阪医療センターや大阪大学医学部附属病院などに勤務し、内科疾患・消化器疾患の研究や診療に従事してきました。消化器内科を専門に選んだ理由は、自分がおなかの調子をよく崩すタイプだったことと、誰しもが一度はおなかを壊したことがあるでしょうから幅広い患者さんを診られると思ったためです。また、消化器内科は喉から食道、胃、腸、大腸などの消化管に加え、消化液を分泌する膵臓や胆嚢、エネルギーを貯めておく肝臓など、多くの臓器を対象とする診療科です。多様な疾患とそれに対するさまざまなアプローチに取り組める点も魅力でしたね。

こちらで開業されたきっかけは?

新海数馬院長 庄内駅前しんかい内科・消化器内科クリニック2

大学病院での研究にいったん、区切りがついたタイミングで、その後どのような医師人生を送りたいかを考えたのです。その時に、すでに病気になってしまった患者さんを病院で診るのではなく、街の中で病気の予防に努めたいと思い、開業を決意しました。庄内を選んだのは、大阪の中でも幅広い年齢層が集う街だからです。一般内科疾患を広く診療できることに加え、消化器領域では研究の知見を生かした診療や胃・大腸の内視鏡検査も提供できる自分の強みを生かせると考えました。実際、11月に開業したばかりですが、おなかの不調を抱える10代の学生さんから、健康診断で引っかかった働き盛りの中高年、がんを心配される高齢の方まで、多様な患者さんにご来院いただいています。

どのようなクリニックをめざされていますか?

患者さんが不安や疑問をスッキリと解消して、納得して帰っていただけるクリニックをめざしています。そのために来院理由やそれへの対応、例えば検査をしたいのか薬が欲しいのかなど、についてお話を丁寧に聞いた上で、希望に寄り添った対応を行うことを心がけています。また、庄内から胃がん・大腸がんをなくしたいとも思っています。がんという疾患では、症状が出る前に健診で発見し早期の治療につなげることが大事。健診が面倒だと思われる方には、「実は健康マネジメントの点では、健診は非常にコストパフォーマンスが高いんですよ」とお得さをアピールして受診を促すようにしています。当院でも2025年1月から豊中市の特定健診や胃がん検診などに対応する予定です。

来年も受けようと思ってもらえる内視鏡検査をめざす

胃と大腸、両方の内視鏡検査が受けられるそうですね。内視鏡検査でクリニックの強みだと思うことは

新海数馬院長 庄内駅前しんかい内科・消化器内科クリニック3

まずは日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医が検査を担当すること。そして先進の検査機器を導入していることですね。非常に画質が良く小さな病変も判別しやすい上、通常の光に加え2種類の特殊な光のモードで消化管の評価をできるんです。検査の精密性を向上させることにつながっています。さらに大腸内視鏡検査時には搭載されたAIシステムを活用することで、疑わしい場所をリアルタイムで検出・鑑別するなどの診断支援を受けることができるんですよ。もちろん僕一人でも見落としのないように丁寧に診ていくのですが、このシステムがあることでより信頼性の高い検査の提供につながると感じています。

内視鏡検査を受けやすくする工夫について教えてください。

検査のつらさを和らげられるように、胃・大腸のどちらの内視鏡検査でもご希望に応じて鎮静剤を使用します。鎮静剤を使用する際は拮抗薬も用意していますのでご安心ください。胃の内視鏡検査では経口だけでなく経鼻にも対応しています。大腸内視鏡検査では大量に下剤を飲む必要があります。不安を感じられる方も多いので、院内で下剤を飲んでいただけるよう検査準備用の個室を2部屋用意しました。リラックスして過ごしていただきたいとソファーやクッションは少し良いものを入れたんですよ。トイレも検査準備室の前に2つ備えています。下剤もいくつかの味を用意していますので、お好みのものを選んでいただけます。待機中に何かあれば、看護師か僕がすぐに対応しますのでお声がけください。女性の方は検査後に化粧を直したい方も多いと思うので、パウダールームも用意しています。

肝疾患や生活習慣病の診療についてお聞かせください。

新海数馬院長 庄内駅前しんかい内科・消化器内科クリニック4

肝疾患ではB型肝炎やC型肝炎といったウイルス性肝炎が薬で治療できる時代になった一方で、生活習慣病やお酒による脂肪肝が悪化して肝硬変になる方が増えています。大学院で研究していたこともあり、肝硬変になってしまう患者さんを減らすことは僕の目標の一つです。そのために定期的な検査の受診を促すことに加え、お一人お一人の健康状態に合った運動や食べ物など普段の生活の過ごし方を具体的にお伝えすることを大事にしています。日本肝臓学会でも筋肉は第二の肝臓であると、運動で筋肉をつけることを促進しているのですよ。また、当院は血管年齢を測れる機器を備えています。現状どれくらい血管が硬くなっているかの評価ができるので、脳梗塞や心筋梗塞など、動脈硬化性の疾患が気になる方は気軽にお越しください。

検査は必要性が高く、負担の少ないもののみを提案

内装などでこだわられた点をお聞かせください。

新海数馬院長 庄内駅前しんかい内科・消化器内科クリニック5

1階で扉も自動ドアなので、車いすやシルバーカーを押した状態でもスムーズに入って来られます。院内もすべて段差のないバリアフリー設計です。白を基調にした内装には、僕の名前に海が入っていることにちなんで、清潔感があって海を連想させる青をアクセントに取り入れています。クリニックのロゴにも海の生き物であるイルカを採用しました。イルカは船と一緒に並走して泳ぐなど、船旅を先導してくれる優しい生き物。人生はよく船旅に例えられます。僕も患者さんの人生に寄り添い、ともに歩む存在でありたいという願いを込めています。また、内視鏡検査だけに特化するのではなく、研究してきた肝臓をはじめとする臓器のトータルケアを提供したいと考え、クリニック名を内視鏡クリニックではなく、消化器内科クリニックにしました。

患者さんに接する際に心がけていることは?

患者さんのさまざまな疑問や不安を、一つ一つ解き明かして解決していけるよう、よく話を聞くことを心がけています。返答する際は何が重要で何は重要でないかなど、危険性や緊急性をわかりやすく伝えることを大切にしていますね。また、患者さんが無駄にお金や時間をかけなくていいようにするのも心がけていることの一つ。症状がある場合はその内容をきちんと確認した上で、患者さんと相談しながら検査や治療の方針を決めています。検査については何でもやるのではなく、必要性が高く患者さんの負担が少ないものだけを提案しています。市などの健診で十分な場合はそうお伝えし、引っかかった場合にご相談いただく形を取っています。

最後に読者へのメッセージと今後の展望をお願いします。

新海数馬院長 庄内駅前しんかい内科・消化器内科クリニック6

看護師や受付スタッフは誰かのために何かしたいという気持ちが強い人がそろっています。高齢の方やお子さま連れの患者さんへのスタッフの接し方を見て、めちゃくちゃ良い人が集まってくれたとうれしく思っているんですよ。僕もおしゃべりが好きなので、どんなことでも気軽に相談しにいらしてください。電話でのご相談にも丁寧に対応します。今後、他の先生が整形外科クリニックを2階に開院予定です。内臓の病気は僕が、筋骨格系の病気はその先生に診てもらって、この建物一つである程度の病気をカバーできる医療体制を展開していきたいですね。

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