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赤ちゃんの頭の形が気になったら
ヘルメット療法という選択肢も

けやき脳神経リハビリクリニック

(目黒区/不動前駅)

最終更新日:2025/03/14

けやき脳神経リハビリクリニック 赤ちゃんの頭の形が気になったら ヘルメット療法という選択肢も けやき脳神経リハビリクリニック 赤ちゃんの頭の形が気になったら ヘルメット療法という選択肢も
  • 自由診療

生れたばかりの赤ちゃんは「目の中に入れても痛くない」ほどかわいいもの。そんな赤ちゃんに対して頭の左右のゆがみや後頭部の「絶壁」など、「頭の形」で悩んでいる保護者はとても多いだろう。「生まれたばかりの赤ちゃんの頭はやわらかく、骨もまだ発達していないので、寝る時の向き癖などで変形しやすいのです。ただ、頭蓋骨の病気が原因の場合もごくまれにありますので、早期に受診して診断を受けるのが大切です」と話すのは「けやき脳神経リハビリクリニック」の林祥史院長。同院では「赤ちゃんの頭のかたちの外来」を行い、中等度から重度の変形に対してヘルメット療法を行っている。変形の原因やヘルメット療法の流れなどについて林院長に聞いた。

(取材日2025年2月19日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q赤ちゃんの頭の形の変形やゆがみはなぜ起こるのですか。
A

生まれたばかりの赤ちゃんは頭の骨がとてもやわらかく、いくつかの骨がまだくっついていない状態にあります。そのため同じ姿勢で寝る「向き癖」があると重力のかかる部分が平らになり、頭全体の形が平行四辺形のようになったり、後頭部が絶壁のようになることがあります。一度平らになるとその向きで頭が収まるようになるため、さらにゆがみが進行してしまいます。このように外力によって起きた変形は、脳の機能には影響はないといわれます。一方、まれではありますが頭の骨が早くくっついてしまう「頭蓋骨縫合早期癒合症」という病気が原因の場合もあり、この場合は脳の機能に影響が生じる可能性があるため専門の治療が必要な場合もあります。

Qヘルメット療法というのはどのような治療法なのですか。
A

頭の変形が軽度の場合、まずは向きを変えて寝かせたり、抱っこの時間やうつぶせ遊びの時間(タミータイム)を増やすなどの日常ケアによって、自然に形を整えることをめざします。しかし、変形が中等度から重度に進行している場合はこれらのみでは改善は難しいことが多く、ヘルメット療法が適応となります。これはそれぞれの頭の形に基づいて作製したテーラーメイドのヘルメットを装着し、適切な頭蓋の成長を促す治療法です。ヘルメットは決して締めつけるわけではなく、へこんでいる部分に隙間をつくるように作成して装着することで、バランスの良い頭全体の成長をサポートします。基本的に1日23時間、入浴以外の時間に装着してもらいます。

Qどのタイミングで受診するのが良いのでしょうか。
A

ヘルメット療法は月齢3ヵ月から6ヵ月の時期に始めることを推奨しています。7ヵ月を過ぎても治療は可能ですが、徐々に頭の骨も固くなり始めているため、治療期間が長くなったり、目標への到達が難しい可能性があります。そのため、3ヵ月から6ヵ月の間で、頭の形のゆがみや、左右の耳の位置のずれなど何か気になることがあれば、まずは受診していただきたいです。赤ちゃんの頭の形の診察では「頭蓋縫合早期癒合症」かどうかの判断など専門的な知識が必要となりますので、ヘルメット療法なども含めて、脳神経外科や小児科など積極的に取り組んでいる医療機関を受診すると良いでしょう。

検診・治療START!ステップで紹介します

1 予約をして診察を受ける
けやき脳神経リハビリクリニック  予約をして診察を受ける

同院では月~土曜日すべての診療時間内で「赤ちゃんの頭のかたちの外来」に対応しており、オンラインもしくは電話にて予約を取って来院する。受診時は、これまでの成長・発達に異常がないかの確認や、いつから頭の形が気になってきたかなど丁寧に問診するとともに、赤ちゃんの頭を実際に触って診察。頭蓋骨の骨の病気の有無を確認する。場合によっては同日レントゲンやMRIで撮影をすることもある。

23Dスキャンカメラで撮影し頭の形のデータを取得
けやき脳神経リハビリクリニック 3Dスキャンカメラで撮影し頭の形のデータを取得

頭の形の程度を判断するために、3Dスキャンカメラで赤ちゃんの頭を撮影する。約10分かけて9方向から撮影することで、頭の形のデータを取得する。看護師や作業療法士など撮影に慣れたスタッフがおもちゃなどで赤ちゃんの気を引きながら進めていくので安心。

3取得した3Dデータを解析し、変形の状態を確認
けやき脳神経リハビリクリニック 取得した3Dデータを解析し、変形の状態を確認

3D撮影した頭の画像を解析。どのように頭が変形しているか、前後左右のバランスや変形の程度などについて、画像やグラフを見ながら医師から説明を受ける。変形の程度や赤ちゃんの月齢によって、アプローチ方法を決定。軽度であれば日常的なケアについて指導を受ける。中等度や重度でヘルメット療法が適応であれば、希望によってヘルメット療法を選択する。

4 テーラーメイドのヘルメットを作製し治療開始
けやき脳神経リハビリクリニック  テーラーメイドのヘルメットを作製し治療開始

頭のデータをもとにヘルメットを作製。1週間後に完成するので再度受診し、クリニックで装着しフィット感を確認。頭のへこんでいる部分の隙間にずれがないかやパッドの位置など綿密に医師がチェックする。そのほか使用方法や治療中の注意事項などについても説明を受ける。装着時間は入浴時間を除いて1日23時間を目標とする。ヘルメット本体やパッドなどは洗浄可能で衛生面にも配慮されている。

5治療中は月に1回通院
けやき脳神経リハビリクリニック 治療中は月に1回通院

治療開始後は月1回のペースで受診し、ヘルメットのずれの有無やあせもなどの皮膚トラブルを確認。もし皮膚に症状があれば臨時受診にも毎日対応。また毎月3Dスキャンカメラで撮影し、頭の形がどのように変化、成長しているかを確認。同院ではヘルメットメーカーの専用アプリや、院内の専用メッセージアプリを活用し、保護者とデータ共有や変形についての相談なども可能だ。個人差はあるが3ヵ月から6ヵ月で治療は終了となる。

ドクターからのメッセージ

林 祥史院長

赤ちゃんの頭の形が気になったら、できるだけ早めに受診していただきたいと思います。赤ちゃんの頭はとてもやわらかく、早い時期にケアすればそれだけ早く改善をめざせます。当院では、赤ちゃんの頭の変形をより正しく理解していただけるよう、3Dスキャンカメラで撮影して、データ解析しています。気になる方はまずスキャン撮影だけしていただいて、実際の変形をご確認いただいてから、その後の治療方法や対応を考えていただくことも可能です。気になる方はぜひ早い時期に相談へいらしてください。

林 祥史院長 けやき脳神経リハビリクリニック

自由診療費用の目安

自由診療とは

ヘルメット療法/33万円(税込。ヘルメット代および治療期間における通院、カメラ撮影代すべて含む)

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